World Motocross Honda Racing
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2006.05.21 Rd.05 日本(SUGO)
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
フランダース
02 4/16
スペイン
03 4/23
ポルトガル
04 5/7
ドイツ
05 5/21
日本(SUGO)
06 6/4
ブルガリア
07 6/11
イタリア
08 6/18
イギリス
09 7/2
スウェーデン
10 7/16
南アフリカ
11 7/30
チェコ
12 8/6
ベルギー
13 8/27
アイルランド
14 9/3
オランダ
15 9/17
フランス
第5戦 日本
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ド・ディッカーが総合3位表彰台を獲得
決勝日:2006年5月21日(日)
会場:スポーツランドSUGO 天候:晴れ 気温:25℃ 観客数:2万3600人(週末通算)
リザルト&ポイント

 '06年FIMモトクロス世界選手権の第5戦が、5月21日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。

第5戦 日本
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第5戦 日本
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 CRF450Rに乗るケン・ド・ディッカー選手(CAS Honda)は、ヒート1で2位、ヒート2で8位に入り、総合3位で表彰台に上がった。

 ロードレース・コースから数キロ離れたところにあるSUGOのモトクロス・コースは、昨年に引き続き非常に良いコンディションだった。レース前の数日間、雨が降り続いたにもかかわらず、メンテナンスが行き届いていたおかげで、テクニカルな路面が維持されていた。さらにラインが何本もあったので、エキサイティングなレースが展開した。

 土曜日の予選で4番手のタイムを出したド・ディッカー選手。ヒート1ではあまり良いスタートが切れなかったが、そこから猛然と追い上げ、8周目にはトップを走行するステファン・エバーツ選手(ヤマハ)に続いて2番手まで浮上。終盤タネル・レオク選手(カワサキ)と2位争いを展開したが、2位のポジションをキープした。

 ヒート2でド・ディッカー選手は、数名のライダーと激しい4位争いのバトルを展開したが、終盤、腕があがってしまったため8位でフィニッシュした。それでもド・ディッカー選手は2位と8位で総合3位となり、貴重な35ポイントを獲得した。

 ヒート1では一時、4人のHondaライダーがトップ10圏内につけていた。ド・ディッカー選手、Martin Hondaのブライアン・ヨルゲンセン選手とフランシスコ・ガルシア・ビコ選手、そしてRWJのジェームス・ノーブル選手である。

 ヨルゲンセン選手は、ヒート1では5位でフィニッシュしたが、ヒート2ではセドリック・メロッテ選手(ヤマハ)に接触して転倒。その後、17位までばん回したが、今度はメカニカルトラブルに見舞われてリタイアした。

 ビコ選手は、ヒート1では素晴らしいスピードを披露したが、途中でヒザをひねってしまい18位に終わった。ヒザをストラップで固定して臨んだヒート2で、ビコ選手は一時5位争いに加わっていたが、転倒してリタイアに終わった。

 ノーブル選手はコンスタントな走りを見せ、両レースで7位に入って総合6位と今季最高の成績を記録した。

 Multitek Hondaのパスカル・ルーレ選手は、先週地元で行われたレースに出場した際、着地の時に足の甲の骨を骨折したため、今回の日本GP出場は直前でキャンセルした。

 日本人ライダーではフューエルインジェクションを装備したCRF450Rを駆って注目を集めた福留善秀選手(TEAM HRC)がヒート1で転倒し、顔面を負傷したためヒート2には出場できなかった。増田一将選手(TEAM HRC)は、両ヒートとも、スタートに失敗したが、ヒート1では17位、ヒート2では14位に入って、総合16位となった。

 今回も両ヒートを制したのはエバーツ選手(ヤマハ)だった。5戦を終えた段階のランキングでも首位はエバーツ選手(242ポイント)。ド・ディッカー選手(168ポイント)はランキング3位に浮上し、同2位のレオク選手(181ポイント)との差も13ポイントとなっている。

 第6戦は2週間後の6月4日にブルガリアのセブリエボで行われる。その後、イタリア、イギリスと3週連続で大会が続くハードなスケジュールとなっている。

 CAS Hondaのジョシュア・コピンズ選手は、イギリス戦でのカムバックを希望しているが、7月2日のスウェーデン戦まで待つ可能性が高い。

第5戦 日本
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コメント

ケン・ド・ディッカー選手(2位/8位 総合3位)
「スタートはあまり良くなかったが、自分のGPキャリアの中ではベストの走りができた。ヒート1は、終盤左手が痛みだし、後続のプレッシャーも受けたが、それでも2位をキープできた。ヒート2はスタートに失敗し、追い上げのレースとなってしまった。中盤から腕が疲れ始め、それ以降は無理せずポジションをキープすることに集中した。前戦までの最高成績は総合4位だったので、この日本で初めて表彰台に立ててすごく嬉しかった。シャンパンファイトは楽しかったが、シャンパンの味は好きじゃないかな。次戦以降もこの調子で頑張りたい」

ブライアン・ヨルゲンセン選手(5位/22位 総合13位)
「今日は両ヒートともいいスタートが切れた。ヒート1は最初の5分、ペースが上がらなかったが、それでも5位でフィニッシュできた。ヒート2は1周目に転倒してしまい、再スタートしたときは最後尾だった。その後、中盤ぐらいまでは追い上げたが、マシントラブルが出てしまいリタイアとなってしまった。上位8位入賞を狙っていたので残念だった。予選ではいい成績を出せたし、コースは荒れた感じでとても好きなコースだった。今後は、最初の10分でリードできるようなレース展開を狙いたいと思う」

フランシスコ・ガルシア・ビコ選手(18位/24位 総合22位)
「ヒート1はスタートも良く、積極的に攻めることができた。しかしコーナーでヒザをひねってしまい、痛みがひどくてペースを落とす必要が生じてしまった。ヒート2もスタートは良かったが、メロッテと競り合ってコーナーで転倒し、右手の親指を痛めてしまった。残念ながら帰国したらすぐ病院に行くことになりそうだ。今回唯一の収穫は、両ヒート序盤でトップグループを走れたこと。コースはバンピーだけどパッシングポイントも多く、コースサイドのファンにはとても見応えのあるコースだったから、もっといい走りを見せたかったのに残念だった」

増田一将選手(17位/14位 総合16位)
「上位ライダーとあまり一緒に走ることができなかったうえに、喜べる結果が残せたわけではないのですが、何か収穫を得るという意味では今回のレースには満足しています。アウト側からのスタートだったので、好スタートを狙うのは難しかったのですが、納得のいく走りはできました。次戦の全日本選手権では、この経験を生かして優勝を狙いたいです」

福留善秀選手(25位/DNS 総合26位)
「今回初めてGPライダーたちとレースをすることができ、かなりの収穫がありました。転倒は攻めた結果だと思っているので、前向きな結果としてとらえています。今後の全日本選手権では、今回勉強することができたライン取りやコースの攻め方を試して、結果につなげていきたいです」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MX1:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 40:42.166 -
2 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:56.316 +14.150
3 12 T.レオク カワサキ 40:58.110 +15.944
4 11 S.ラモン スズキ 41:05.772 +23.606
5 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 41:11.949 +29.783
6 4 C.メロッテ ヤマハ 41:24.773 +42.607
7 10 J.ノーブル Honda 41:30.852 +48.686
10 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:39.886 +58.720
17 91 増田一将 Honda 40:46.323 +1Lap
18 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 40:49.225 +1Lap
25 97 福留善秀 Honda 9:42.619 +17Laps
【MX1:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:44.664 -
2 11 S.ラモン スズキ 40:07.800 +23.136
3 7 J.バラガン KTM 40:15.525 +30.861
4 24 K.ストリボス スズキ 40:22.057 +37.393
5 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:25.169 +40.505
6 36 M.プリエム ヤマハ 40:30.894 +46.230
7 10 J.ノーブル Honda 40:33.929 +49.265
8 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:39.308 +54.644
14 91 増田一将 Honda 41:05.981 +1:21.317
22 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 21:42.629 +10Laps
24 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 11:30.269 +15Laps
【MX2:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 211 B.マッケンジー ヤマハ 40:27.246 -
2 377 C.ポールセル カワサキ 40:39.495 +12.249
3 14 M.ドルーバー KTM 40:49.852 +22.606
4 1 A.カイローリ ヤマハ 40:54.036 +26.790
5 19 D.フィリッパーツ KTM 40:55.923 +28.677
6 16 T.ラトレー KTM 41:05.542 +38.296
23 97 深谷広一 Honda 41:56.556 +1Lap
26 98 星野優位 Honda 41:36.138 +2Laps
29 89 勝谷武史 Honda 11:30.155 +16Laps
【MX2:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 1 A.カイローリ ヤマハ 40:01.774 -
2 14 M.ドルーバー KTM 40:07.701 +5.927
3 211 B.マッケンジー ヤマハ 40:11.776 +10.002
4 21 G.スワニプール カワサキ 40:15.392 +13.618
5 377 C.ポールセル カワサキ 40:35.310 +33.536
6 8 C.ナン KTM 40:38.612 +36.838
19 97 深谷広一 Honda 40:16.574 +1Lap
24 98 星野優位 Honda 40:47.710 +2Laps

【ライダー:MX1】 【マニュファクチャラー:MX1】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 242
2 T.レオク カワサキ 181
3 ケン・ド・ディッカー Honda 168
4 K.ストリボス スズキ 165
5 S.ラモン スズキ 151
6 J.バラガン KTM 150
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 242
2 スズキ 201
3 カワサキ 181
4 KTM 180
5 Honda 171
6 TM 69
ポイント一覧
【ライダー:MX2】 【マニュファクチャラー:MX2】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 C.ポールセル カワサキ 196
2 M.ドルーバー KTM 194
3 T.ラトレー KTM 181
4 A.カイローリ ヤマハ 162
5 B.マッケンジー ヤマハ 150
6 D.フィリッパーツ KTM 120
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 225
2 KTM 223
3 カワサキ 200
4 Honda 81
5 スズキ 6
ポイント一覧
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