World Motocross Honda Racing
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2006.04.23 Rd.03 ポルトガル
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
フランダース
02 4/16
スペイン
03 4/23
ポルトガル
04 5/7
ドイツ
05 5/21
日本(SUGO)
06 6/4
ブルガリア
07 6/11
イタリア
08 6/18
イギリス
09 7/2
スウェーデン
10 7/16
南アフリカ
11 7/30
チェコ
12 8/6
ベルギー
13 8/27
アイルランド
14 9/3
オランダ
15 9/17
フランス
第3戦 ポルトガル
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ド・ディッカーが3位/5位に入賞
決勝日:2006年4月23日(日)
開催地:アグエダ 天候:晴れ 気温:23℃ 観客数:1万5500人(週末通算)
リザルト&ポイント

 '06年FIMモトクロス世界選手権の第3戦は、ポルトガルのポルトから南に100km下ったところにあるアグエダ・サーキットで行われた。

第3戦 ポルトガル
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 CAS Hondaのケン・ド・ディッカー選手は、ヒート1で3位、ヒート2で5位に入り、総合4位となった。

 金曜日の夜に雨が降ったため、土曜日のプラクティス・プログラムは短縮された。土曜日も雨の予報だったので、コースが荒れるのを防ぐため、MX1とMX2クラスの最初のフリープラクティスは中止されたのである。ところが、その後天候はどんどん回復し、土曜日の午後、雨に見舞われることもなかった。決勝日の日曜日は春の晴天に恵まれた。

 当初濡れていたトラックもどんどん乾いていき、荒れて、スピードの出る状況に変化していった。さらにアグエダ・サーキット特有の傾斜部分も加わって、高速で、追い越しの難しいコースとなったのである。

 開幕戦のフランダースGPで総合6位、第2戦のスペインGPで総合5位に入ったド・ディッカー選手は、土曜日に行われた予選では6位に入った。

 ヒート1でド・ディッカー選手は、トップ争いを繰り広げるステファン・エバーツ選手(ヤマハ)とセバスチャン・トーテリ選手(KTM)の後方でスティーブ・ラモン選手(スズキ)と3位争いを展開していたが、途中でラモン選手が転倒。その後、ド・ディッカー選手は単独3位を走行して表彰台に上がった。ド・ディッカー選手にとっては初の表彰台となったのである。

 ヒート2でド・ディッカー選手は途中で腕が上がってきてしまったこともあり5位に終わった。しかし、総合4位という結果は、CAS Hondaにとって非常に勇気づけられるものだった。CAS Hondaのもうひとりのライダー、ジョシュア・コピンズ選手が開幕戦の直前に肩を脱臼し、欠場しているからである。

 昨年病気のため欠場の続いたフランシスコ・ガルシア・ビコ選手(Martin Honda)は、今年になって復帰したが、まだ完全に調子を取り戻してはいない。両ヒートで11位に終わったビコ選手は、スペイン人モトクロスライダーとしては唯一グランプリで優勝経験のあるライダーだ。ちなみにビコ選手が優勝したのは'02年にモスクワで行われたグランプリだった。

 ビコ選手のチームメイト、ブライアン・ヨルゲンセン選手は、12カ月前にこのコースで転倒して、脳震盪を起こした。今回もヒート2の時に第2コーナーで、目の前で転倒したセドリック・メロッテ選手(ヤマハ)を避けようとして転倒。それでも再スタートを切って20位に入った。ちなみにヨルゲンセン選手はヒート1では14位に入っている。

 ゴードン・クロッカード選手(Wulfsport Honda)は開幕戦ではメカニカル・トラブルに見舞われて予選に出場することができず、第2戦では飛んできた岩が唇に当たってノーポイントに終わった。'01年にモトクロス250cc世界選手権でランキング3位に入ったクロッカード選手は、今回はスタートが悪かったため12位と14位に終わったが、それでも総合11位となって今季初のポイントを獲得している。

 ジェームス・ノーブル選手(RWJ)はヒート1では8位と健闘したが、ヒート2では転倒してノーポイントに終わった。

 3戦を終えてランキングトップはエバーツ選手(142ポイント)。ド・ディッカー選手は97ポイントで6位につけている。

 次戦は5月7日にドイツのトイチェンタールで行われる。

第3戦 ポルトガル
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コメント

ケン・ド・ディッカー選手(3位/5位 総合4位)
「ヒート1ではスタートがうまくいかなかった。その後、スピードに乗ってひとりずつ抜くことができた。3番手を走行するラモンの後方につけ、4-5周抜くチャンスをうかがっていた。ラモンを抜いた後は、単独走行になった。初めて表彰台に上がることができてすごく嬉しかった。ヒート2でもスタートは良くなかった。1周目にいくつかミスしてしまい、終盤は腕が上がってしまったので無理をしないで5位に入った」

フランシスコ・ガルシア・ビコ選手(11位/11位 総合8位)
「状況は少しずつ良くなっている。シーズンオフはトレーニングなど、あまり準備ができなかったので、その分、他のライダーより出遅れている。今回はトップ10に近いところでフィニッシュできたので満足だ。次はもっと上を狙っていく。コースはかなり荒れていたけど、それほど難しいというわけではなかった」

ブライアン・ヨルゲンセン選手(14位/20位 総合20位)
「ヒート1ではスタートが悪くて、1周目が終わった時には20位ぐらいだった。最初の10分間はリズムがつかめなくて、ひどい走りだった。速く走ろうとして自分自身にプレッシャーをかけすぎていたんだ。その後、自分にリラックスするように言い聞かせ、リズムを取り戻し、何人か抜いて14位に入った。どんどん調子が上がっていき、スタートさえうまくいけばトップ10も可能だと思った。ヒート2ではスタートはうまくいったのだけど、目の前でメロッテがクラッシュした。再スタートを切った時には、他のライダーから大きく遅れていたけど、それでも20位に入って1ポイントを獲得することができた」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MX1:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 40:11.933 -
2 103 S.トーテリ KTM 40:32.660 +0:20.727
3 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:45.477 +0:33.544
4 24 K.ストリボス スズキ 40:52.193 +0:40.260
5 7 J.バラガン KTM 40:56.007 +0:44.074
6 12 T.レオク カワサキ 41:01.854 +0:49.921
8 10 J.ノーブル Honda 41:31.260 +1:19.327
11 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 41:42.185 +1:30.252
12 13 G.クロッカード Honda 41:42.795 +1:30.862
14 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 41:48.862 +1:36.929
15 6 P.ルーレ Honda 41:54.602 +1:42.669
16 75 M.ヴァン・ダエル Honda 42:02.040 +1:50.107
23 17 A.ボブコフス Honda 40:50.272 +1Lap
【MX1:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:23.754 -
2 7 J.バラガン KTM 39:29.500 +0:05.746
3 24 K.ストリボス スズキ 39:35.449 +0:11.695
4 12 T.レオク カワサキ 39:42.482 +0:18.728
5 9 ケン・ド・ディッカー Honda 39:46.197 +0:22.443
6 36 M.プリエム ヤマハ 39:53.495 +0:29.741
8 6 P.ルーレ Honda 40:25.721 +1:1.967
11 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 40:42.561 +1:18.807
13 13 G.クロッカード Honda 40:54.670 +1:30.916
17 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:03.133 +1:39.379
20 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 41:11.869 +1:48.115
23 10 J.ノーブル Honda 40:25.614 +1Lap
24 17 A.ボブコフス Honda 29:09.836 +6Laps
【MX2:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 1 A.カイローリ ヤマハ 40:13.833 -
2 377 C.ポールセル カワサキ 40:14.723 +0:00.890
3 16 T.ラトレー KTM 40:33.005 +0:19.172
4 14 M.ドルーバー KTM 40:46.983 +0:33.150
5 8 C.ナン KTM 41:00.945 +0:47.112
6 19 D.フィリッパーツ KTM 41:02.369 +0:48.536
13 23 M.セイストラ Honda 41:42.106 +1:28.273
15 24 P.ルネ Honda 42:03.996 +1:50.163
21 34 S.シンプソン Honda 40:47.423 +1Lap
25 4 P.キャップス Honda 24:17.432 +9Laps
【MX2:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 16 T.ラトレー KTM 39:11.834 -
2 377 C.ポールセル カワサキ 39:20.691 +0:08.857
3 5 A.チオーディ ヤマハ 39:29.515 +0:17.681
4 4 P.キャップス Honda 39:34.070 +0:22.236
5 14 M.ドルーバー KTM 39:37.475 +0:25.641
6 211 B.マッケンジー ヤマハ 39:39.014 +0:27.180
16 23 M.セイストラ Honda 40:30.389 +1:18.555
20 24 P.ルネ Honda 41:10.902 +1:59.068
22 34 S.シンプソン Honda 39:36.206 +1Lap

【ライダー:MX1】 【マニュファクチャラー:MX1】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 142
2 T.レオク カワサキ 115
3 S.トーテリ KTM 99
4 K.ストリボス スズキ 98
5 J.バラガン KTM 97
6 ケン・ド・ディッカー Honda 97
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 142
2 KTM 125
3 スズキ 121
4 カワサキ 115
5 Honda 97
6 TM 42
ポイント一覧
【ライダー:MX2】 【マニュファクチャラー:MX2】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 T.ラトレー KTM 128
2 C.ポールセル カワサキ 108
3 M.ドルーバー KTM 108
4 A.カイローリ ヤマハ 89
5 A.チオーディ ヤマハ 81
6 C.ナン KTM 76
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 139
2 KTM 137
3 カワサキ 110
4 Honda 68
ポイント一覧
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