2005年モトクロス世界選手権の第15戦イギリスGPが、8月28日にワイト島で行われ、ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)がKTMのベン・タウンリー選手とスティーブ・ラモン選手に続いて総合3位に入った。
過去3戦はウエットレースだったが、今回は快晴に恵まれ、2万7000人の観客がイギリス本土からワイト島に渡ってきた。開催地となったゴアベーシンは、豪快なジャンプが見所のコースである。
1年前の大会ではジョシュア・コピンズ選手(CAS Honda Racing)に続いて2位に入ったピション選手は、今回も予選から好調で、今季11回目のポールポジションを獲得した。予選中、ピション選手はただひとり2分3秒台のタイムをマークしたのだった。
現在、ランキングでステファン・エバーツ選手(ヤマハ)に続いて2位につけているコピンズ選手は予選で3番手だった。
ヒート1でピション選手はラモン選手に独走を許したものの、2位に入った。コピンズ選手は3番手につけていたが、中盤でタウンリー選手に抜かれて4位に終った。コピンズ選手のマシンは、序盤でキャブレターに泥が入ってしまい、不調だったが、終盤になると復調した。コピンズ選手は猛烈なアタックをしかけてきたエバーツ選手を抑えて4位となった。
ヒート2はデッドヒートとなり、何度も順位が入れ替わった。今回優勝したのはタウンリー選手で、当初2番手にはラモン選手がつけていた。KTM2人のライダーの後方では、ピション選手、エバーツ選手、コピンズ選手、ジュシ・フェビライネン選手(CAS Honda Racing)が3位争いをしていたが、首の負傷から立ち直ったばかりのフェビライネン選手は体力不足のため、後退した。
当初エバーツ選手は3位につけていたが、ミスを犯して後退した。コピンズ選手もマシンをストールさせピション選手に抜かれたが、最終的にピション選手をかわして2位となった。
今回エバーツ選手が5位に終わったため、ランキング2位につけるコピンズ選手(576ポイント)はランキング首位のエバーツ選手(621ポイント)との差を8ポイント縮めた。しかし、今回の総合順位に関して、コピンズ選手は総合3位に入ったピション選手と2ポイント差で総合4位に終わった。
フェビライネン選手は、首の負傷で一か月間レースから遠ざかっていたのに両ヒートで9位となり、総合7位に入ったことを喜んでいた。地元のジェームス・ノーブル選手(RWJ)は12位と8位に入って総合8位となり、ランキングでも9位に浮上した。
次戦は9月4日にオランダで行われる。
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