2005年モトクロス世界選手権の第14戦ドイツGPが、8月21日にシュツットガルトから80km離れたガイルドルフで行われた。
前日と当日朝の降雨により、非常にスリッピーなコンディションとなったガイルドルフで、ジョシュア・コピンズ選手(CAS
Honda Racing)は、ヒート2で3位に入り、表彰台に上がった。
土曜日の公式予選では、ミカエル・ピション選手(Tiscali
Honda Martin)が今季11回目のポールポジションを狙ったが、コンマ1秒差でスティーブ・ラモン選手(KTM)に及ばず、予選2位となった。コピンズ選手は8番手で予選を通過した。
ヒート1はライダーの腕の差というより、運が左右するレースとなった。スリッピーなコンディションの中、コースには深いわだちができ、大勢のライダーがわだちにはまって転倒したからだ。また、グリップのレベルがコースの部分ごとに変化していたため、ちょっとしたミスも大きなミスにつながった。
ピション選手はスタートで失敗し、1コーナーを通過した時には最後尾となっていたが、かえってこれが幸いし、彼の前で発生した多重クラッシュを避けることができた。コピンズ選手は中位でスタートし、6位から8位の間につけていたが、最終的には5位でチェッカーを受けた。
ヒート1で優勝したのはステファン・エバーツ選手(ヤマハ)。2位にはラモン選手が入り、ピション選手は4位まで順位をばん回した。
Sarholz Hondaのケン・ドディッカー選手は、ラスト2周目にスリッピーなダブルジャンプで転倒。再スタートを切ったが10位に終わった。また、レース序盤にはRWJ
Hondaのジェームス・ノーブル選手が5周にわたって3番手を走行したが、転倒して12位に終わった。
午後になって日が出てきたため、コースは午前中よりかなり乾燥し、バンピーになった。ヒート2ではエバーツ選手がトップにつけ、ピション選手が2位で追うという展開となり、コピンズ選手は4番手につけていた。
ところが、ラスト数分のところでエバーツ選手が転倒し、同じコーナーでピション選手もエンジンをストールさせてしまった。その横をタネル・レオク選手(カワサキ)とコピンズ選手が通過していく。エバーツ選手はすぐに再スタートを切って、再びトップの座を奪い返したが、ピション選手は4位のままでチェッカーを受けた。
ヒート2でノーブル選手は8位、ドディッカー選手は9位に入り、総合順位ではドディッカー選手が8位、ノーブル選手が9位となった。
14戦を終えた段階で、ランキングトップのエバーツ選手と同2位のコピンズ選手のポイント差は53ポイント。ピション選手はベン・タウンリー選手(KTM)に続いてランキング4位につけている。
次戦は8月28日にイギリスのワイト島にあるアレトン・サーキットで行われる。このイギリスGPも含めて残り3戦が、4週の間に行われることになる。
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