2005年モトクロス世界選手権第10戦スウエーデンGPが、7月3日にウッデバラで行われ、ジョシュア・コピンズ選手(CAS Honda Racing)が両ヒートで優勝した。同じくHonda CRF450Rに乗るミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)が膝の靭帯の手術を受け、欠場したため、コピンズ選手はピション選手の分も奮闘。ライバルのベン・タウンリー選手(KTM)、ステファン・エバーツ選手(ヤマハ)、ジョエル・スメッツ選手(スズキ)を抑えて完勝した。
ウッデバラのコースは路面が硬く、荒れており、さらに埃っぽかった。このため追い越しは難しく、スタートゲートが倒れた直後のポジションが、その後の順位に大きく影響した。土曜日の予選で2番手のタイムをたたき出していたコピンズ選手は、ヒート1ではホールショットを決めたジョナサン・バラガン選手(KTM)に続いて2番手につけていた。4周目にバラガン選手がクラッシュした時点でコピンズ選手はトップに躍り出た。
2位に約5秒差をつけてトップを独走するコピンズ選手。ラスト数周でタウンリー選手が猛然と追い上げてきたが、結局0.4秒差でコピンズ選手が逃げ切った。3位はバラガン選手となり、ポイントリーダーのエバーツ選手は4位に終わった。他のHonda勢では、Sarholz Hondaのケン・ドディッカー選手が7位、RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手が8位、パスカル・ルーレ選手が9位に入った。
ヒート2では今度はコピンズ選手がホールショットを決めた。今回は2番手にスメッツ選手がつけ、タウンリー選手は10番手から3位に浮上。エバーツ選手はスタートで失敗したが、ラストラップにスティーブ・ラモン選手(KTM)を抜いて4位に上がってきた。コピンズ選手はラスト数分というところでミスを犯して転倒したが、2位のスメッツ選手との差が開いていたため、優勝した。Honda勢がダブル・ウインを決めたのは今季2度目のこと。CAS Honda Racingとしては、昨年8月のワイト島以来である。
ノーブル選手はラスト2周の時点でルーレ選手を抜いて6位でチェッカーフラッグを受け、総合順位でも6位に入った。ルーレ選手はヒート2で7位、ドディッカー選手は12位に入っている。
フランスGPの翌日に靭帯の手術を受けたピション選手の術後の経過は予想より良く、7月末のワロンGP(ベルギー)での復帰が確実となった。10戦を終えた段階で、コピンズ選手はランキングトップのエバーツ選手とのポイント差を45ポイントに縮めた。ノーブル選手は7位につけている。
次戦は7月17日に南アフリカのサンシティで行われる。
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