2005年モトクロス世界選手権第9戦フランスGPが、6月26日に猛暑のサンジャン・ダンジェリーで行われた。
ジョシュア・コピンズ選手(CAS Honda Racing)はヒート1で3位、ヒート2で2位に入って総合2位となり、ランキングでも2位に浮上した。
金曜日と土曜日の夜、サンジャン・ダンジェリーは雷雨に見舞われたが、日中快晴であったため、コースはすぐに乾燥した。しかし、湿度が高かったため、ライダー達にとっては体力的にきつい状況となったのである。
フランス人ライダーのミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)にとって今回はホームGP。2003年末に傷めた膝が今シーズンに入ってまた痛んでいるピション選手の動向に関しては、さまざまな噂や憶測が流れ飛んでいたが、ピション選手自身が土曜日に発表を行った。
ピション選手は来週中に膝側面の靭帯の手術を受ける。7月末のワロンGP(ベルギー)には復帰でき、9月にフランスのエル二ー・サーキットで行われるモトクロス・デ・ナシオンにも出場できる。しかし、デ・ナシオンの直後、さらに複雑な手術を受けることになるという。ピション選手にとって、手術は15回目。2005年以降のことに関してはまだ何も考えていないと本人は語っている。
そのピション選手は地元のファンのためにと全力でポールポジションを獲得した。予選2位のベン・タウンリー選手(KTM)より0.6秒速いタイムをマークしたのである。
ヒート1ではピション選手がステファン・エバーツ選手(ヤマハ)を追い上げて、熱狂的ファンの歓声を浴びていたが、その後、タウンリー選手がコピンズ選手を引き連れて、エバーツ選手、ピション選手を抜いていった。
ヒート2ではエバーツ選手が転倒したため、タウンリー選手の独走となった。転倒したエバーツ選手は再スタートを切るも7位に終っている。2位、3位にはコピンズ選手とピション選手が入った。今回もコピンズ選手の方がピション選手よりも速かったのである。
コピンズ選手は2位/3位に入って総合2位となった。かたやピション選手の方はスティーブ・ラモン選手(KTM)とジョエル・スメッツ選手(スズキ)に追い上げられていたが、ラモン選手とスメッツ選手が接触・転倒したため3位に入り、4位/3位の成績を収めた。
くるぶしと首を負傷して第4戦ナミュールGP以来欠場していたコピンズ選手のチームメイト、ジュシ・フェビライネン選手(CAS Honda Racing)にとって、復帰戦は厳しいものとなった。フェビライネン選手は12位と14位に入って総合12位となっている。
RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手はヒート1で2回転倒し、ヒート2でも転倒して両ヒートでリタイアしている。
今回総合2位に入ったコピンズ選手(316ポイント)は、ランキングでも首位のエバーツ選手(375ポイント)と59ポイント差の2位に浮上した。ランキング3位はタウンリー選手(304ポイント)。4位がピション選手(299ポイント)となっている。
第10戦は7月3日にスウェーデンのウッデバラで行われる。
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