2005年モトクロス世界選手権第8戦イタリアGPが、6月12日にカステリオーネ・デルラゴで行われた。
Honda勢ではCAS Honda Racingのジョシュア・コピンズ選手が総合7位に入った。ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda
Martin)は、両ヒートともリタイアした。
前日17戦目のポールポジションを獲得したピション選手(連続ポールポジション獲得記録は、前週KTMのベン・タウンリー選手がポールポジションを獲得したため途切れてしまった)は、ヒート1のスタートに失敗したが、12周で12人のライダーを抜いて7位につけていた。ポイントリーダーのステファン・エバーツ選手(ヤマハ)を追い上げていたピション選手は、深い轍に足元をすくわれて転倒。その周にリタイアした。
その後、転倒の際に手首と足を痛めていることが判明し、ピション選手はヒート2への出走を見合わせることになる。
コース自体は硬かったが、バンピーではなかった。しかし、埃っぽかったため、ヒート1のスタート前に散水され、グリップが上がり、スピードが出るようになっていた。
ピション選手がリタイアしたあと、コピンズ選手がラスト3周にエバーツ選手の背後につけてプレッシャーをかけたが、エバーツ選手を抜くことはできず、6位となった。
ヒート1では4人のライダーがトップ争いを繰り広げ、さらに5人のライダーが5位争いを展開した。その中で、ジョエル・スメッツ選手(スズキ)がラスト2周で転倒し、プライベートでHondaに乗るパスカル・ルーレ選手が3位に入った。初めて表彰台に上がったルーレ選手は、ヒート2では単独7位となり、総合順位でも5位となった。
コピンズ選手はヒート2では5位となり、総合順位では7位となった。RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手はヒート1で13位、ヒート2で10位に終わっている。
両ヒートで優勝したのはタウンリー選手。ポイントリーダーのエバーツ選手は5位と2位に入った。
ピション選手は今回両ヒートでリタイアしたため、ランキングで4位に後退した。エバーツ選手がさらに38ポイントを獲得したため、ピション選手とポイントリーダーのエバーツ選手とのポイント差は78ポイントに開いた。ランキング2位にはスメッツ選手が上がり、コピンズ選手もスメッツ選手に2ポイント差で同3位につけている。
日本、イギリス、イタリアと3週連続して行われたモトクロス世界選手権も、次戦は6月26日のフランス大会(サンジャン・ダンジェリー)。開催までの2週間でピション選手は負傷を治して、地元のグランプリに臨むことになる。
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