2005年モトクロス世界選手権の第7戦が、6月5日にイギリス・ボーンマスのマッチャムズレジャーパークで行われた。CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズ選手はヒート2で2位に入り、ランキングでも3位に浮上した。
あいにくの雨に見舞われ、10℃という冬並みの寒さの中で行われたイギリスGP。予選で6位になったコピンズ選手は、ヒート1ではアンティ・パイルホーネン選手(TM)の後ろで、追い抜けずに苦戦していた。そこへベン・タウンリー選手(KTM)が現れて、一気に二人を抜いていったため、コピンズ選手もペースアップすることができ、4位に上がったのだった。
ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)はヒート1の1コーナーで発生した多重クラッシュに巻き込まれてしまった。ちなみにタウンリー選手とジョエル・スメッツ選手(スズキ)もここでクラッシュしている。
再スタートを切り、10番手まで順位を挽回したピション選手だったが、森へ続く長いストレートで再度転倒。13位でヒート1を終えた。ピション選手は先週、菅生で行われた日本GPのヒート2で不調になって以来、体調を崩している。
ヒート1で優勝したのはポイントリーダーのステファン・エバーツ選手(ヤマハ)。エバーツ選手はヒート2でも優勝した。
コピンズ選手は、ヒート2ではタウンリー選手と2位争いを繰り広げていたが、19周のレースのうち13周目にタウンリー選手が転倒して以来、独走体制で2位に入った。
ヒート2でピション選手は一時4番手につけていたが、その後徐々に後退していき、8位に終わった。総合結果でも10位となっている。
ピション選手のチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコ選手は今回カムバックを果たした。依然として首に張りがあるものの、ヒート1で12位、ヒート2位では15位でフィニッシュしている。
RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手は、ヒート1の序盤に転倒。ヘルメットが割れ、サイレンサーがぶら下がった状態で完走し、19位に入った。ノーブル選手はヒート2でも1周目に転倒し、14位に終わっている。
くるぶしの靭帯を傷めているCAS Honda Racingのジュシ・フェビライネン選手はカムバックを果たしたが、フリープラクティスを2回走った時点で首の筋肉が痛くなったため、公式予選から欠場した。
今回エバーツ選手が今季初のダブル優勝を果たしたため、ランキングでもエバーツ選手は2位のピション選手との差をさらに29ポイント広げた。ランキング3位にはコピンズ選手が上がっており、ピション選手とコピンズ選手の差は18ポイントとなっている。
次戦は6月12日にイタリアのカステリオーネ・デルラゴで行われる。
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