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レース
日本(SUGO) 第6戦 5月29日
日本(SUGO)
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レース情報
Rd. 開催日
01 4/3 フランダース
02 4/17 スペイン
03 4/24 ポルトガル
04 5/8 ベルギー
05 5/15 ヨーロッパ(ドイツ)
06 5/29 日本(SUGO)
07 6/5 イギリス
08 6/12 イタリア
09 6/26 フランス
10 7/3 スウェーデン
11 7/17 南アフリカ
12 7/31 ワロン
13 8/7 チェコ
14 8/21 ドイツ
15 8/28 イギリス
16 9/4 オランダ
17 9/17 アイルランド
第6戦 日本
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ピションがヒート1で優勝
決勝日:5月29日(日)
開催地:日本・宮城県 天候:晴れ時々曇り 気温:23℃ 観客:1万7400人(週末通算2万4600人)

 2005年モトクロス世界選手権第6戦日本GPの決勝レースが、5月29日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)はヒート1で優勝。ヒート2でも3位に入って総合2位となった。

第6戦 日本
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 前日16戦連続のポールポジションを獲得したピション選手は、ヒート1では最初の2周だけステファン・エバーツ選手(ヤマハ)と競り合ったが、その後、独走態勢に入り今季5勝目を挙げた。

 CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズ選手は、セッティングが完璧ではなかったものの、ヒート1ではジョエル・スメッツ選手(スズキ)とスティーブ・ラモン選手(KTM)を抑えて、3位のベン・タウンリー選手(KTM)に続く4位に入った。この時点で、コピンズ選手は今シーズン11レースに出場して、7回トップ4に入ったことになる。

 ヒート2は今シーズン最高のレースとなった。ピション選手とコピンズ選手はエバーツ選手、スメッツ選手、タウンリー選手の3人と熾烈なトップ争いを繰り広げた。この5人は、ラインを変えて抜きつ抜かれつの接戦を終盤まで続けたのである。

 今回もピション選手はトップを走行していたが、エバーツ選手の猛攻にあった。時差ぼけに悩まされていたピション選手はエバーツ選手に抜かれたあと、タウンリー選手とスメッツ選手にも抜かれたが、タウンリー選手はチェッカーフラッグを受ける直前にエンジントラブルでリタイアした。

 コピンズ選手はこの集団の後方につけており、最終ラップに順位争いが激しくなると取り残されてしまったが、それでも着実に走りきって4位に入った。

 RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手は、ヒート2では5位に入った。ヒート1では9位だったが、総合で6位に入賞した。前日の予選で2位だったSarholz Hondaのケン・ドディッカー選手は、ヒート1で10位、ヒート2で7位に入った。

 スポット参戦したHonda勢では、辻健二郎選手が17位と16位で総合19位となった。高濱龍一郎選手は26位と27位、増田一将選手は29位と26位だった。

 ピション選手のチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコ選手は今回も欠場。CAS Honda Racingのジュシ・フェビライネン選手はナミュールで傷めたくるぶしの靭帯が完治するのを待っている。この2人は6月5日にマッチャム・パークで行われるイギリスGPでカムバックする予定だ。

 第6戦を終えて、ランキング2位のピション選手と同首位のエバーツ選手のポイント差は11ポイントとなっている。ランキング3位はスメッツ選手で、コピンズ選手はスメッツ選手と1ポイント差でランキング4位につけている。

 次戦は6月5日にマッチャム・パークで行われるイギリスGPだ。

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コメント

ミカエル・ピション選手(優勝/3位 総合2位)
「ヒート1のスタートは、ヒート2の時ほど良くなかったけど、全体的に良い走りができた。早めにトップに立って、その後はステファン(エバーツ選手)との間隔をうまく保つように心がけた。ヒート2ではホールショットを決めたけど、後ろからステファンがハードにプッシュしてきた。今回は時差ぼけがあったから、皆、大変だったと思う。僕もヒート1とヒート2の合間にコーヒーを4、5杯も飲んで、眠らないようにしていたんだ。そんな状況だったから総合2位でも満足している。SUGOのコースは素晴らしかった。ヨーロッパのいくつかのコースも見習うべきだ。観客もたくさん来てくれたし、皆とてもフレンドリーだった。メーカーにとっても日本でのレースは重要だけど、僕たちにとっても良い経験だったと思う」

ジョシュア・コピンズ選手(4位/4位 総合4位)
「今回は良いことと悪いことがあった。全体的にはちょっとがっかりしている。ヒート1ではマシンのセッティングがうまく出ていなかったので上位3人についていくことができなかった。ヒート2ではスタートが良かったのだけど、ベン(タウンリー選手)とジョエル(スメッツ選手)に抜かれてしまった。ジョエルを抜けるチャンスが2回ほどあったのだけど、うまくいかなかった。その後はベンとジョエルのデッドヒートを後ろで見ていた。このままではどちらかが転倒すると思ったからだ。ラスト数周になって、ジョエルを抜こうと思ったけど轍にはまって横滑りしてしまった。ジョエルに対しては少し消極的すぎたかもしれない。彼を巻き添えにして転びたくなかったからだ。でも、それでリズムが崩れ、4位に入るのが精一杯となった。今週末はあまりうまくペースをつかめなかったと思う」

ジェームス・ノーブル選手(9位/5位 総合6位)
「ヒート1ではスタートはうまくいったんだけど、ヨルゲンセンに抜かれ、その後彼を抜き返すことができず苦戦してしまった。次にダニー・サイバース(スズキ)がやってきて20分間ぐらい競り合った。ヒート2では第2コーナーで皆がアウトにはらんでいった時にタイトなラインを通ることができた。序盤に何人かに抜かれたけど、6位につけていた。その後、ベン・タウンリーのエンジンが壊れたので、5位に上がった。現時点ではこれ以上のポジションに上がることは難しいと思う」

ケン・ドディッカー選手(10位/7位 総合7位)
「あまりぱっとしない週末だった。2ヒートともスタートは良くなかった。ヒート1ではコース裏側の深い轍でクラッシュして、体力を消耗してしまった。それでも10位に入れたから悪くはなかった。ヒート2では疲れていたけど、ポイントを獲得することに専念した」

辻健二郎選手(17位/16位 総合19位)
「ヒート2はハードでした。最後の10分は何とか走っている感じでした。全体的には全てに差を感じましたが、特にスピードと体力には違いを感じました。ヒート2はスタートが良くなかったものの、気迫だけで一時は6位まで上がることができ、普段見られないものが見られたので、多くの事を学ぶことができました。次の全日本にはこの良い感触を継続させて、つなげられるようにしたいです。メンタル面も鍛えて自信をつける必要性を感じたレースでした」

増田一将選手(29位/26位 ノーポイント)
「今回は、正直最後まで波に乗れなかったというのが実感です。ただ、少しでも世界レベルの後ろを走れたことで得るものもありました。この感覚を忘れないうちに次のレースに出場して、感覚として残っている良いイメージをそのまま習得したいと思っています。そして、この経験を次の全日本に生かしたいです」

高濱龍一郎選手(26位/27位 ノーポイント)
「スタートして最初は18番手ぐらいでしたが、数周10位前後を走ることができました。一瞬でも彼ら世界レベルの選手の隙をついて前に出られた事が良い経験となりました。今回は予選などのタイム差を見た時点で、勝負すると言うより、めいっぱい走ることに専念し、色々なものを学ぶことに割り切りました。結局、両ヒートとも接触ではじき飛ばされた形になり、順位は良くなかったのですが、逆に世界の当たり方を見る事ができて、世界レベルの感触がつかめた感じです。物怖じせずやればできることが分かりました。この感覚を次回の全日本につなげたいと思います」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MX1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 M.ピション Honda 40:13.957 -
2 72 S.エバーツ ヤマハ 40:17.330 +03.373
3 30 B.タウンリー KTM 40:20.172 +06.215
4 5 J.コピンズ Honda 40:52.240 +38.283
5 11 S.ラモン KTM 40:56.760 +42.803
6 3 J.スメッツ スズキ 40:58.419 +44.462
9 15 J.ノーブル Honda 41:11.067 +57.110
10 9 K.ドディッカー Honda 41:16.425 +1:02.468
12 41 P.クーパー Honda 41:25.659 +1:11.702
15 47 P.ルーレ Honda 41:28.889 +1:14.932

17

65 辻健二郎 Honda 41:56.226 +1:42.269
18 29 M.ハックルブリッジ Honda 41:56.571 +1:42.614
26 64 高濱龍一郎 Honda 41:04.033 +1lap
28 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:05.669 +2laps
29 77 増田一将 Honda 40:22.029 +3laps
30 12 C.バーナム Honda 10:24.623 +16laps

MX1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:12.092 -
2 3 J.スメッツ スズキ 39:13.713 +01.621
3 2 M.ピション Honda 39:14.592 +02.500
4 5 J.コピンズ Honda 39:36.188 +24.096
5 15 J.ノーブル Honda 39:42.491 +30.399
6 6 T.レオク カワサキ 39:54.141 +42.049
7 9 K.ドディッカー Honda 40:07.079 +54.987
11 47 P.ルーレ Honda 40:20.195 +1:08.103
12 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:21.717 +1:09.625
13 41 P.クーパー Honda 40:29.552 +1:17.460
15 29 M.ハックルブリッジ Honda 40:34.571 +1:22.479
16 65 辻健二郎 Honda 40:47.613 +1:35.521
25 12 C.バーナム Honda 40:22.966 +1lap
26 77 増田一将 Honda 40:39.807 +1lap
27 64 高濱龍一郎 Honda 40:54.172 +1lap

MX2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 A.カイローリ ヤマハ 40:14.858 -
2 211 B.マッケンジー ヤマハ 40:21.777 +06.919
3 34 C.メロッテ ヤマハ 40:23.070 +08.212
4 7 A.マクファーレン ヤマハ 40:28.715 +13.857
5 4 S.ソード カワサキ 40:36.690 +21.832
6 71 M.マスキオ ヤマハ 40:38.396 +23.538
10 47 M.ボニーニ Honda 41:03.385 +48.527
11 9 P.キャップス Honda 41:06.429 +51.571
16 76 E.エッゲンス Honda 41:24.791 +01:09.933
19 30 W.エイビス Honda 41:31.056 +01:16.198
23 94 深谷広一 Honda 40:40.908 +1lap

MX2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 211 B.マッケンジー ヤマハ 39:35.772 -
2 4 S.ソード カワサキ 39:46.551 +10.779
3 34 C.メロッテ ヤマハ 39:51.155 +15.383
4 3 A.カイローリ ヤマハ 39:57.026 +21.254
5 5 A.チオーディ ヤマハ 39:58.745 +22.973
6 16 R.ゴンカルベス ヤマハ 40:00.427 +24.655
7 76 E.エッゲンス Honda 40:04.052 +28.280
10 9 P.キャップス Honda 40:14.680 +38.908
19 30 W.エイビス Honda 40:54.475 +01:18.703
21 94 深谷広一 Honda 41:06.627 +01:30.855
29 47 M.ボニーニ Honda 25:25.989 +8laps
ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 251
2 M.ピション Honda 240
3 J.スメッツ スズキ 204
4 J.コピンズ Honda 203
5 B.タウンリー KTM 168
6 S.ラモン KTM 149
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マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 134
2 Honda 129
3 スズキ 111
4 KTM 110
5 カワサキ 50
6 TM 39
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  ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 A.カイローリ ヤマハ 217
2 A.チオーディ ヤマハ 203
3 S.ソード カワサキ 190
4 A.マクファーレン ヤマハ 185
5 C.メロッテ ヤマハ 183
6 B.マッケンジー ヤマハ 144
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マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 147
2 カワサキ 112
3 KTM 88
4 Honda 74
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