2005年モトクロス世界選手権第6戦日本GPの決勝レースが、5月29日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた。ミカエル・ピション選手(Tiscali
Honda Martin)はヒート1で優勝。ヒート2でも3位に入って総合2位となった。
前日16戦連続のポールポジションを獲得したピション選手は、ヒート1では最初の2周だけステファン・エバーツ選手(ヤマハ)と競り合ったが、その後、独走態勢に入り今季5勝目を挙げた。
CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズ選手は、セッティングが完璧ではなかったものの、ヒート1ではジョエル・スメッツ選手(スズキ)とスティーブ・ラモン選手(KTM)を抑えて、3位のベン・タウンリー選手(KTM)に続く4位に入った。この時点で、コピンズ選手は今シーズン11レースに出場して、7回トップ4に入ったことになる。
ヒート2は今シーズン最高のレースとなった。ピション選手とコピンズ選手はエバーツ選手、スメッツ選手、タウンリー選手の3人と熾烈なトップ争いを繰り広げた。この5人は、ラインを変えて抜きつ抜かれつの接戦を終盤まで続けたのである。
今回もピション選手はトップを走行していたが、エバーツ選手の猛攻にあった。時差ぼけに悩まされていたピション選手はエバーツ選手に抜かれたあと、タウンリー選手とスメッツ選手にも抜かれたが、タウンリー選手はチェッカーフラッグを受ける直前にエンジントラブルでリタイアした。
コピンズ選手はこの集団の後方につけており、最終ラップに順位争いが激しくなると取り残されてしまったが、それでも着実に走りきって4位に入った。
RWJ Hondaのジェームス・ノーブル選手は、ヒート2では5位に入った。ヒート1では9位だったが、総合で6位に入賞した。前日の予選で2位だったSarholz
Hondaのケン・ドディッカー選手は、ヒート1で10位、ヒート2で7位に入った。
スポット参戦したHonda勢では、辻健二郎選手が17位と16位で総合19位となった。高濱龍一郎選手は26位と27位、増田一将選手は29位と26位だった。
ピション選手のチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコ選手は今回も欠場。CAS Honda Racingのジュシ・フェビライネン選手はナミュールで傷めたくるぶしの靭帯が完治するのを待っている。この2人は6月5日にマッチャム・パークで行われるイギリスGPでカムバックする予定だ。
第6戦を終えて、ランキング2位のピション選手と同首位のエバーツ選手のポイント差は11ポイントとなっている。ランキング3位はスメッツ選手で、コピンズ選手はスメッツ選手と1ポイント差でランキング4位につけている。
次戦は6月5日にマッチャム・パークで行われるイギリスGPだ。
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