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レース
ヨーロッパ 第5戦 5月15日
ヨーロッパ
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レース情報
Rd. 開催日
01 4/3 フランダース
02 4/17 スペイン
03 4/24 ポルトガル
04 5/8 ベルギー
05 5/15 ヨーロッパ(ドイツ)
06 5/29 日本(SUGO)
07 6/5 イギリス
08 6/12 イタリア
09 6/26 フランス
10 7/3 スウェーデン
11 7/17 南アフリカ
12 7/31 ワロン
13 8/7 チェコ
14 8/21 ドイツ
15 8/28 イギリス
16 9/4 オランダ
17 9/17 アイルランド
第5戦 ヨーロッパ
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ピションがダブルウインを達成
決勝日:5月15日(日)
開催地:トイチェンタール 天候:曇り時々晴れ 気温:13℃ 観客:2万4000人(週末通算)

 2005年モトクロス世界選手権の第5戦ヨーロッパGPが5月15日にドイツのトイチェンタールで行われた。ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)は両ヒートで優勝。Honda勢にとって今季初のダブルウインを達成した。

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 ドイツ東部のヘイル近郊にあるトイチェンタールでは、土曜日に弱い雨が降ったが、レース当日は曇りとなった。しかし、前日の雨が残っていたため、コースはべたべたとした荒れた路面となった。レーシングラインはスピードが出るものだったが、狭く、追い越しは非常に難しい状況だった。ちょっとしたミスも許されなかったのである。

 土曜日の予選で、ピション選手は15戦連続のポールポジションを獲得した。これでピション選手は一年間ずっと予選を制してきたことになる。ゴーグルのティアオフに問題があったにもかかわらず、ピション選手は予選2位になったベン・タウンリー選手(KTM)に0.004秒差でポールポジションを獲得したのだった。

 肌寒い天候の中、決勝レース当日に集まった2万4000人の観衆はピション選手が両ヒートでホールショットを奪い、そのままチェッカーフラッグを受けるまで独走する姿を見届けた。

 ポイントとなったのはスタートゲートからのジャンプだが、Honda CRF450Rに乗るピション選手は2回ともこのジャンプに成功した。ヒート2ではステファン・エバーツ選手(ヤマハ)だけがピション選手についていくことができた。エバーツ選手はヒート1では転倒し、11位に終わっている。

 CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズ選手は、ヒート1ではタウンリー選手とし烈な3位争いを繰り広げた。しかし、エンジンをストールさせてしまった隙にタウンリー選手に抜かれて4位に終わった。ヒート2でコピンズ選手は1周目にジョエル・スメッツ選手(スズキ)とバトルを繰り広げたが、その後は孤独の走行を続け、KTMのスティーブ・ラモン選手に続いて4位となった。

 RWJのジェームス・ノーブル選手は1ヒート目5位、2ヒート目9位と健闘した。ピション選手のチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコ選手は相変わらず首の炎症に悩まされ、今回も欠場した。CAS Honda Racingのジュシ・フェビライネン選手は先週ナミュールでくるぶしの靭帯を痛めたため、今回欠場となった。ビコ選手とフェビライネン選手は6月5日のイギリスGPでの復帰を目指している。

 第5戦を終えて、ピション選手は依然としてランキング2位だが、ポイントトップのエバーツ選手との差をそれまでの27ポイントから9ポイントに縮めた。今回総合2位のコピンズ選手は、3位のスメッツ選手と同点の4位につけた。

 次戦は5月29日にスポーツランドSUGOで行われる。日本でモトクロスGPが開催されるのは、1995年以来、10年ぶりのことだ。

第5戦 ヨーロッパ
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コメント

ミカエル・ピション選手 (優勝/優勝 総合優勝)
「今日の優勝を待ち望んでいた。チャンピオン獲得のために、冬の間、一生懸命トレーニングを行ってきた。でも最初の数戦はもうひとつ調子が出なかった。トイチェンタールは大好きなコースなので、今週末が楽しみだった。ここではスタートが重要だけど、2回とも成功した。チームスタッフが必死で頑張ってくれているおかげで、マシンはどんどん良くなっている。中でも今回は、今シーズン最高の状態だった。ヒート2では一時ステファンに追い上げられたけど、周回遅れのライダーを利用して逃げ切ることができた」

ジョシュア・コピンズ選手 (4位/4位 総合2位)
「総合2位で表彰台に上がれてうれしい。ヒート1よりヒート2の方が良い走りができた。ヒート1で苦戦したので、メカニックがマシンのセッティングを変えてくれ、これが効果を発揮した。ヒート1とヒート2の合間にMX2のレースを見ていて、ヒート1での自分の走りがソフトすぎたと思った。だから、午後のヒート2ではもっとアグレッシブな走りをすることができたんだ。チームも頑張ってくれているので、これからもステファンやミカエルとの差を縮めていきたい。そうすればチャンピオン争いはもっと面白くなるだろう」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MX1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 M.ピション Honda 39:47.721 -
2 3 J.スメッツ スズキ 40:03.428 +15.707
3 30 B.タウンリー KTM 40:17.606 +29.885
4 5 J.コピンズ Honda 40:20.503 +32.782
5 15 J.ノーブル Honda 40:29.103 +41.382
6 8 B.ヨルゲンセン ヤマハ 40:30.465 +42.744
10 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:29.119 +1:41.398
13 47 P.ルーレ Honda 41:41.228 +1:53.507
16 29 M.ハックルブリッジ Honda 42:03.940 +2:16.219
19 9 K.ドディッカー Honda 39:51.508 +1laps
21 41 P.クーパー Honda 39:59.438 +1laps
30 12 C.バーナム Honda 0:24.065 +17laps

MX1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 M.ピション Honda 40:28.596 -
2 72 S.エバーツ ヤマハ 40:48.072 +19.476
3 11 S.ラモン KTM 41:00.077 +31.481
4 5 J.コピンズ Honda 41:05.213 +36.617
5 6 T.レオク カワサキ 41:14.272 +45.676
6 9 K.ドディッカー Honda 41:16.074 +47.478
9 15 J.ノーブル Honda 41:31.698 +1:03.102
11 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:56.847 +1:28.251
17 47 P.ルーレ Honda 42:24.518 +1:55.922
18 29 M.ハックルブリッジ Honda 42:26.883 +1:58.287
24 12 C.バーナム Honda 41:43.999 +1laps
30 41 P.クーパー Honda 5:19.053 +16laps

MX2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 7 A.マクファーレン ヤマハ 41:21.849 -
2 3 A.カイローリ ヤマハ 41:22.260 +00.411
3 34 C.メロッテ ヤマハ 41:34.292 +12.443
4 19 D.フィリッパーツ KTM 41:37.571 +15.722
5 5 A.チオーディ ヤマハ 41:43.556 +21.707
6 4 S.ソード カワサキ 42:00.216 +38.367
9 9 P.キャップス Honda 42:28.780 +1:06.931
18 27 C.ステバニーニ Honda 42:12.381 +1laps
19 47 M.ボニーニ Honda 42:16.059 +1laps
23 11 M.セイストラ Honda 41:29.392 +2laps
24 52 T.デ・ベルダー Honda 42:25.075 +2laps

MX2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 39 D.ガルネリ ヤマハ 41:56.247 -
2 5 A.チオーディ ヤマハ 41:58.066 +01.819
3 7 A.マクファーレン ヤマハ 41:59.510 +03.263
4 211 B.マッケンジー ヤマハ 42:09.905 +13.658
5 4 S.ソード カワサキ 42:12.270 +16.023
6 19 D.フィリッパーツ KTM 42:26.624 +30.377
17 11 M.セイストラ Honda 43:15.643 +1:19.396
18 27 C.ステバニーニ Honda 43:29.291 +1:33.044
23 52 T.デ・ベルダー Honda 42:30.595 +1laps
26 9 P.キャップス Honda 26:28.587 +7laps
30 47 M.ボニーニ Honda 5:44.102 +16laps
ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 204
2 M.ピション Honda 195
3 J.スメッツ スズキ 167
4 J.コピンズ Honda 167
5 B.タウンリー KTM 148
6 S.ラモン KTM 120
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マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 109
2 Honda 107
3 KTM 94
4 スズキ 91
5 カワサキ 38
6 TM 34
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  ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 A.カイローリ ヤマハ 174
2 A.チオーディ ヤマハ 173
3 A.マクファーレン ヤマハ 155
4 S.ソード カワサキ 152
5 C.メロッテ ヤマハ 143
6 M.マスキオ ヤマハ 98
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マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 122
2 カワサキ 94
3 KTM 79
4 Honda 62
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