2005年モトクロス世界選手権の第4戦が、5月8日にベルギーのナミュールで行われた。ミカエル・ピション選手(Tiscali Honda Martin)は、35分+2周の2ヒート両方で4位に入った。
土曜日に豪雨が降ったため、有名なナミュールのコースはウエットでバンピーになっていた。そんな中でピション選手は14戦連続となるポールポジションを獲得。予選2位にはジェームス・ノーブル選手(Honda)が入り、注目を集めていた。
決勝当日は晴れたが、気温が下がり、さらに時折雨が降ったためコースはぬかるんでいた。ドライのレーシングラインが1本しかなかったため、追い越しは非常に難しくなり、スタートしてから最初のいくつかのコーナーで順位が決まってしまったのである。
CRF450Rに乗るピション選手は、両ヒート共にトップに立つことができず苦戦した。ハイスピードな部分とトライアル並みの慎重なマシンコントロールを要求される急な下り坂のあるコースで、ピション選手はマシンのセッティングを出せずにレース前から苦労していた。
ヒート1でピション選手は転倒して、一時は7位まで順位を落としたが、そこから4位まで追い上げた。ヒート2でピション選手は、3位を走行するスズキのジョエル・スメッツ選手にアタックしたが、4位のままレースを終えた。
CAS Honda Racingのジョシュア・コピンス選手とジュシ・フェビライネン選手にとって、今回はあまり良い1日とはならなかった。風邪をひいた状態でナミュール入りしたコピンス選手は、両ヒート共に良いスタートを切ることができなかった。結局、2ヒート共6位に終わった。
フェビライネン選手の場合は、さらに不運だった。ヒート1の終盤に転倒して足首を捻ってしまったフェビライネン選手は、靭帯を痛めている可能性もあるということで、ヒート2を欠場した。
今回優勝したのはヒート1がブライアン・ヨルゲンセン選手(ヤマハ)、ヒート2がステファン・エバーツ選手(ヤマハ)となった。
ピション選手のチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコ選手は、首の炎症のため欠場したが、次戦トイチェンタールのレースには復帰する予定でいる。
現在ランキングでは、エバーツ選手がトップで172ポイント。2位がピション選手で145ポイントとなり、以下3位はスメッツ選手で132ポイント、4位がコピンス選手で131ポイントとなっている。
第5戦は、5月15日にドイツのトイチェンタールで行われる。
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