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モータースポーツ > モトクロス世界選手権 > 第3戦 ポルトガル 決勝レポート
レース
ポルトガル 第3戦 4月24日
ポルトガル
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レース情報
Rd. 開催日
01 4/3 フランダース
02 4/17 スペイン
03 4/24 ポルトガル
04 5/8 ベルギー
05 5/15 ヨーロッパ(ドイツ)
06 5/29 日本(SUGO)
07 6/5 イギリス
08 6/12 イタリア
09 6/26 フランス
10 7/3 スウェーデン
11 7/17 南アフリカ
12 7/31 ワロン
13 8/7 チェコ
14 8/21 ドイツ
15 8/28 イギリス
16 9/4 オランダ
17 9/17 アイルランド
第3戦 ポルトガル
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ヒート2でピションが優勝
決勝日:4月24日(日)
開催地:アジェンダ 天候:晴れ時々豪雨 気温:15℃ 観客:1万2000人(週末通算)

 2005年モトクロス世界選手権の第3戦が、4月24日にポルトガルのアジェンダで開催された。前戦スペインGPのヒート1で優勝したミカエル・ピション(Tiscali Honda Martin)は、今回ヒート2では優勝したが、ヒート1ではキャブレーション・トラブルのためリタイアした。

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 今回の大会は、一日中天候不順に見舞われた。夜間に雨が降ったため、路面は当初マディで轍のできやすい状態だったが、その後、午後になって太陽が顔を出すと、テクニカルでバンピーな路面へと変わっていった。集まった12,000人の観客は、突発的に降ってくる山間部特有の雨のため、傘を手放せない状況にあった。とはいうものの、レースの大半は、寒くはあるがドライのコンディションのもとで行われたのである。

 土曜日に行われた予選でポールポジションを獲得したのはピション。なんと連続13回目のポールポジション獲得だ。しかし、Honda CRF450Rに乗るピションは、ヒート1でスタートに失敗。その後、5位まで追い上げたが、レースを約2/3終えた時点でスローダウンしてリタイアした。

 路面状況がオーバーテイクを難しくしていたため、スタートはいつもより重要だった。CAS Honda Racingのジュシ・フェビライネンは、トップに立ったステファン・エバーツ(ヤマハ)に続いて2番手につけていたが、スリップした隙にルイジ・セギー(ヤマハ)に抜かれた。それでもフェビライネンは3位に入り、MX1クラスに上がって初めて表彰台に立ったのである。

 チームメイトのジョシュア・コピンスのスタートは普通だったため、1周目を終えた時点では12位だった。その後、コピンスは今季初めてといってよいほど良い走りを見せ、4位にまで順位を上げた。ラスト2周はチームメイトのフェビライネンを追い上げていたのだ。5位にもHondaに乗るパスカル・ルーレが入り、MX1における自身最高位をマークした。

 ヒート2では、ピションが並々ならぬ意欲と集中力を見せた。エバーツがスリップした時にトップに立ったピションは、レースをコントロールし、圧勝した。現在28歳のピションは、ヒート1でリタイアしたものの、ヒート2の優勝で総合6位に入っている。

 コピンスもスタート直後から集中力を切らすことなく健闘し、ピションに続いて2位に入った。その結果、総合順位でも2位と今季初めて3位以内に入ったのである。フェビライネンはヒート2では10位に終わったものの、総合順位ではKTMのスティーブ・ラモンに1ポイント差で表彰台に上がることができた。

 ピションのチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコは、前回に引き続き今回も体調不良で、両ヒート共、途中でリタイアした。

 現在ランキングではエバーツがトップで125ポイント、2位がピションで109ポイント、3位はコピンスで101ポイントとなっている。

 第4戦は5月8日にベルギーのナミュールで行われる。

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コメント

ジョシュア・コピンス(4位/2位 総合2位)
「今年は肩を脱臼していたので、ここまでは浮き沈みの激しいシーズンとなっている。現在ランキング3位だというのは良いことだけど、前回のスペインで優勝できなかったのは残念だ。今回はヒート1では良いスタートが切れたけど、1コーナーでスリップしてしまった。そのため、ジャンプの際に勢いがつかず、皆に左右から抜かれてしまった。それでもプッシュしてジュシの真後ろまでつけたが、抜くことはできなかった。ヒート2では前にいたエバーツがクラッシュしたので2位に上がった。でもトップのミカエルに追いつくのは無理だった。今日は総合2位に入れて嬉しい」

ジュシ・フェビライネン(3位/10位 総合3位)
「今シーズンはここまで成績が良くなかったので、今日の結果は嬉しい。ヒート1ではスタートが良かった。後半スリップした際にセグイに抜かれてしまったけど、その後も冷静だった。ヒート2では1コーナーでワイドにはらんでしまった。ジョシュアはチャンピオン争いをしているけど、僕はこれからも何度も表彰台に上がることを目標としていく」

ミカエル・ピション(25位/優勝 総合6位)
「今日は良いことと悪いことがあった。どちらかというと悪いことの方が大きかった。このコースは僕が得意とするところなので、両ヒートで優勝できるはずだった。ヒート1ではスタートした時からマシンの調子がおかしかった。それでも、楽に他のライダーを抜くことができた。表彰台までもう少しというところで、マシンが止まってしまった。昨日メカニックに調子がおかしいと言ってあったんだけど、チェックし忘れたようだ。でも、誰にでもミスはある。ヒート2は快調で、エバーツにプレッシャーをかけ続けたら、ミスを犯した。本来ならランキング首位になっていたはずなので残念だが、今回の悔しさをバネに今後頑張るつもりだ」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MX1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:26.257 -
2 7 L.セギー ヤマハ 39:46.246 +19.989
3 35 J.フェビライネン Honda 39:49.151 +22.894
4 5 J.コピンズ Honda 39:49.891 +23.634
5 47 P.ルーレ Honda 40:16.001 +49.744
6 18 A.ピローネン TM 40:17.247 +50.990
7 9 K.ドディッカー Honda 40:24.771 +58.514
10 41 P.クーパー Honda 40:34.193 +1:07.936
13 29 M.ハックルブリッジ Honda 40:38.274 +1:12.017
17 50 A.ベルナンデス Honda 41:06.025 +1:39.768
18 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:46.194 +2:19.937
19 53 P.ゴンサルベス Honda 39:29.104 +1lap
22 15 J.ノーブル Honda 35:31.224 +3laps
25 2 M.ピション Honda 23:51.700 +8laps
29 52 H.サントス Honda 12:45.917 +14laps
30 22 J.ガルシア・ビコ Honda 10:17.611 +15laps

MX1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 M.ピション Honda 39:18.576 -
2 5 J.コピンズ Honda 39:36.192 +17.616
3 72 S.エバーツ ヤマハ 39:59.310 +40.734
4 11 S.ラモン KTM 40:05.330 +46.754
5 3 J.スメッツ スズキ 40:20.381 +1:01.805
6 41 P.クーパー Honda 40:24.270 +1:05.694
9 15 J.ノーブル Honda 40:43.129 +1:24.553
10 35 J.フェビライネン Honda 40:46.766 +1:28.190
11 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:52.318 +1:33.742
12 47 P.ルーレ Honda 40:54.072 +1:35.496
14 50 A.ベルナンデス Honda 41:01.572 +1:42.996
17 52 H.サントス Honda 39:50.319 +1lap
20 53 P.ゴンサルベス Honda 40:14.266 +1lap
23 29 M.ハックルブリッジ Honda 40:07.998 +2laps
26 22 J.ガルシア・ビコ Honda 17:37.957 +12laps
29 9 K.ドディッカー Honda 7:39.219 +17laps

MX2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 A.カイローリ ヤマハ 41:09.474 -
2 2 T.ラトレー KTM 41:19.449 +9.975
3 71 M.マスキオ ヤマハ 41:28.677 +19.203
4 5 A.チオーディ ヤマハ 41:43.914 +34.440
5 39 D.ガルネリ ヤマハ 41:47.688 +38.214
6 33 C.プーセル カワサキ 41:49.313 +39.839
9 9 P.キャップス Honda 42:21.719 +1:12.245
11 47 M.ボニーニ Honda 42:47.955 +1:38.481
21 30 W.エイビス Honda 42:46.180 +1lap
22 11 M.セイストラ Honda 41:41.951 +2laps
25 44 S.シンプソン Honda 22:18.872 +10laps
29 27 C.ステバニーニ Honda 9:24.220 +16laps

MX2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 A.カイローリ ヤマハ 40:21.986 -
2 211 B.マッケンジー ヤマハ 40:34.745 +12.759
3 4 S.ソード カワサキ 40:38.376 +16.390
4 5 A.チオーディ ヤマハ 40:43.460 +21.474
5 29 A.ボワシエール ヤマハ 40:48.368 +26.382
6 31 T.チャーチ カワサキ 40:56.216 +34.230
11 11 M.セイストラ Honda 41:29.116 +1:07.130
12 30 W.エイビス Honda 41:37.280 +1:15.294
15 27 C.ステバニーニ Honda 41:43.347 +1:21.361
21 44 S.シンプソン Honda 40:46.470 +1lap
22 47 M.ボニーニ Honda 41:08.280 +2laps
28 9 P.キャップス Honda 1:58.393 +20laps
ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 125
2 M.ピション Honda 109
3 J.コピンズ Honda 101
4 J.スメッツ スズキ 96
5 B.タウンリー KTM 85
6 S.ラモン KTM 75
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マニュファクチャラー:MX1
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 Honda 66
2 ヤマハ 66
3 KTM 61
4 スズキ 53
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  ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 A.カイローリ ヤマハ 122
2 A.チオーディ ヤマハ 103
3 T.ラトレー KTM 90
4 S.ソード カワサキ 80
5 C.メロッテ ヤマハ 76
6 B.マッケンジー ヤマハ 71
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マニュファクチャラー:MX2
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 72
2 カワサキ 56
3 KTM 47
4 Honda 39
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