World Motocross
モータースポーツ > モトクロス世界選手権 > 第2戦 スペイン 決勝レポート
レース
スペイン 第2戦 4月17日
スペイン
レース情報 決勝 フォトギャラリー
リザルト ポイントへ
レース情報
Rd. 開催日
01 4/3 フランダース
02 4/17 スペイン
03 4/24 ポルトガル
04 5/8 ベルギー
05 5/15 ヨーロッパ(ドイツ)
06 5/29 日本(SUGO)
07 6/5 イギリス
08 6/12 イタリア
09 6/26 フランス
10 7/3 スウェーデン
11 7/17 南アフリカ
12 7/31 ワロン
13 8/7 チェコ
14 8/21 ドイツ
15 8/28 イギリス
16 9/4 オランダ
17 9/17 アイルランド
第2戦 スペイン
拡大する
ヒート1でピションが優勝
決勝日:4月17日(日)
開催地:ベルプーチ 天候:晴れ 気温:16℃ 観客:2万2800人(週末通算)

 2005年モトクロス世界選手権の第2戦が、4月17日にスペインのベルプーチで開催された。前戦フランダースGP(ベルギー)のMX1で、両ヒート2位に入ったミカエル・ピション(Martin Honda)は、今回ヒート1で優勝し、ヒート2では6位となった。その結果、ピションは総合2位。総合1位は、昨年MX2で世界チャンピオンとなったベン・タウンリー(KTM)となった。

第2戦 スペイン
拡大する
第2戦 スペイン
拡大する

 ベルプーチ・サーキットは、バルセロナから約1時間のカタル二アにある。快晴だったので22,000人以上のファンが集まったが、強風のためコースは乾燥していて埃っぽかった。観客にとっても辛い強風だったが、ライダーにとっては非常に走行しにくい状態だったのである。

 250ccクラスに乗っていた時、2001年から2003年にかけてここで3回優勝しているピションは今回も強かった。ヒート1では、トップを走行していたライバルのステファン・エバーツ(ヤマハ)が珍しくフープス(波状のコブが連続する路面)で転倒。ピションはチャンスを見逃さず、トップに立った。その後、快調に飛ばしたピションは2位のタウンリーに約20秒差をつけて優勝した。

 再スタートを切ったエバーツは再度転倒して8位に終わり、ジョエル・スメッツ(スズキ)とブライアン・ヨルゲンセン(ヤマハ)も転倒するというように、ヒート1は波乱に満ちていたのである。

 ヒート2でピションは腕が上がってしまったため、6位に終わった。しかし、総合2位になったピションは、2戦を終えた段階で84ポイントを獲得して2年ぶりにランキング首位につけている。ちなみにその下には、スメッツとエバーツが80ポイントで並んでいる。

 CAS Hondaのジョシュア・コピンスは、ヒート1ではスタートに失敗したが、その後、後方から素晴らしい追い上げを見せて4位に入った。ヒート2ではホールショットを決め、レースの大半でトップを走行していたが、スメッツに抜かれた際に転倒。その後、タウンリーとエバーツにもかわされて再び4位となった。

 コピンスのチームメイト、ジュシ・フェビライネンは両ヒートで2回ずつ転倒した。そのうちの2回は自身のミスではなかったが、ポイント圏内に入るという目標を達成することはできなかった。

 ピションのチームメイトで地元スペインのヒーロー、ハビエル・ガルシア・ビコは、今回がHondaでのデビューレースとなった。前回のゾルダーでは、ウイルス性胃炎になってしまったためレースに欠場したビコは、CRF450Rでまだ十分走りこんでいないため、今回は13位と7位(総合7位)に終わった。

 第3戦ポルトガルGPは、4月24日にアジェンダで行われる。

第2戦 スペイン
拡大する
第2戦 スペイン
拡大する
コメント

ミカエル・ピション (優勝/6位 総合2位)
「ヒート1とヒート2の結果は異なるが、内容的には似たようなものだった。両ヒートとも途中から腕が上がってしまったんだ。特にヒート2ではスタートに失敗して、前との差を詰めようと必死に走っているうちに腕が上がって、クラッチとブレーキを満足に使うこともできなかった。なんとかして最後までマシンにしがみついていたんだ。でも、総合2位に入ってランキング首位に立てたことはすごくうれしい。マシンは前回のゾルダーの時より良くなったけど、まだ少し問題があるので、次のポルトガルGPではこの問題を解決したい」

ジョシュア・コピンス(4位/4位 総合4位)
「ゾルダーでは結果が良くなかったので、今回はトップ5を目標としてここに来たから、両ヒート4位というのは本来なら目標達成だ。でも、ヒート2ではずっとトップを走行していたのに4位に終わったので、がっかりしている。でも、全体的に調子が上がっていると思う。ヒート1ではスタートが悪かったので、11位から4位まで追い上げるのが精一杯だった。最後にヨルゲンセンをとらえようとしたけど、できなかった。ヒート2ではホールショットを決めてずっとトップを走行していた。でも、スメッツが真後ろにつけていることを知らなくて、ワイドにふくらんだ隙にインに入られてしまった。その時に転倒して5位に落ちたけど、スティーブ・ラモン(KTM)を抜いて4位に上がった。あの転倒がなければ、4位/2位で総合優勝できたと思うと残念だ」

ハビエル・ガルシア・ビコ(13位/7位 総合7位)
「今日はすべてがうまくいった。とはいっても、3週間バイクに乗っていなかったので、リズムとスピードを取り戻すためにはまだ時間がかかる。次のポルトガルGPでは、さらにマシンに乗り慣れるだろう。地元のファンの前で走れて嬉しかったけど、埃がすごかったのにはまいった」

ジュシ・フェビライネン(21位/21位 総合26位)
「今日は散々だった。ヒート1では、スタート直後に目の前で誰かが転倒して20番手ぐらいまで落ちてしまった。再スタートを切ったけど、もう一度転倒した。ヒート2ではスタート直後の多重クラッシュに巻き込まれて、リアブレーキがなくなってしまった。ピットに入ると、メカニックがホイールにからまったヨルゲンセンのウエアを必死で取り除いてくれたんだ。その後、再スタートしてまたクラッシュした。本当に忘れられないグランプリとなったよ」

ページの先頭へ
決勝リザルト&ポイントランキング
MX1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 M.ピション Honda 39:42:520 -
2 30 B.タウンリー KTM 40:04.932 +22.412
3 8 B.ヨルゲンセン ヤマハ 40:06.915 +24.395
4 5 J.コピンズ Honda 40:07.004 +24.484
5 11 S.ラモン KTM 40:24.998 +42.478
6 15 J.ノーブル Honda 40:32.139 +49.619
9 29 M.ハックルブリッジ Honda 40:45.515 +1:02.995
10 50 A.ベルナンデス Honda 40:46.730 +1:04.210
11 9 K.ドディッカー Honda 40:47.400 +1:04.880
12 41 P.クーパー Honda 40:51.332 +1:08.812
13 22 J.ガルシア・ビコ Honda 40:52.023 +1:09.503
16 75 M.ヴァン・ダエル Honda 40:57.902 +1:15.382
18 47 P.ルーレ Honda 41:07.875 +1:25.355
21 35 J.フェビライネン Honda 41:30.571 +1:48.051
27 12 C.バーナム Honda 23:40.820 +9laps

MX1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 J.スメッツ スズキ 39:37.090 -
2 72 S.エバーツ ヤマハ 39:43.179 +6.089
3 30 B.タウンリー KTM 39:49.029 +11.939
4 5 J.コピンズ Honda 39:50.935 +13.845
5 11 S.ラモン KTM 39:53.356 +16.266
6 2 M.ピション Honda 40:02.509 +25.419
7 22 J.ガルシア・ビコ Honda 40:12.398 +35.308
12 41 P.クーパー Honda 40:58.393 +1:21.303
13 29 M.ハックルブリッジ Honda 41:00.687 +1:23.597
14 15 J.ノーブル Honda 41:06.758 +1:29.668
17 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:20.899 +1:43.809
19 50 A.ベルナンデス Honda 41:25.886 +1:48.796
21 35 J.フェビライネン Honda 39:55.429 +1lap
22 9 K.ドディッカー Honda 32:25.891 +4laps
24 47 P.ルーレ Honda 24:06.084 +9laps
25 12 C.バーナム Honda 5:58.126 +18laps

MX2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 A.カイローリ ヤマハ 39:22.823 -
2 5 A.チオーディ ヤマハ 39:24.147 +1.324
3 76 E.エッゲンス Honda 39:36.048 +13.225
4 2 T.ラトレー KTM 39:37.826 +15.003
5 39 D.ガルネリ ヤマハ 39:49.915 +27.092
6 34 C.メロッテ ヤマハ 39:58.688 +35.865
8 9 P.キャップス Honda 40:02.906 +40.083
9 47 M.ボニーニ Honda 40:03.062 +40.239
10 30 W.エイビス Honda 40:12.070 +49.247
19 11 M.セイストラ Honda 40:38.850 +1:16.027
30 27 C.ステバニーニ Honda 4.846 +20laps

MX2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 211 B.マッケンジー ヤマハ 40:16.956 -
2 7 A.マクファーレン ヤマハ 40:29.721 +12.765
3 5 A.チオーディ ヤマハ 40:33.315 +16.359
4 4 S.ソード カワサキ 40:33.490 +16.534
5 33 C.ポールセル カワサキ 40:51.857 +34.901
6 34 C.メロッテ ヤマハ 40:52.537 +35.581
7 47 M.ボニーニ Honda 41:01.941 +44.985
10 9 P.キャップス Honda 41:07.974 +51.018
14 76 E.エッゲンス Honda 41:18.615 +1:01.659
20 30 W.エイビス Honda 41:46.336 +1:29.380
21 11 M.セイストラ Honda 42:03.547 +1:46.591
29 27 C.ステバニーニ Honda 15:58.597 +13laps
ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 M.ピション Honda 84
2 J.スメッツ スズキ 80
3 S.エバーツ ヤマハ 80
4 B.タウンリー KTM 78
5 J.コピンズ Honda 61
6 K.ストリボス スズキ 48
ポイント一覧へ

マニュファクチャラー:MX1
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 47
2 カワサキ 40
3 KTM 36
4 Honda 31
ポイント一覧へ
  ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 C.メロッテ ヤマハ 74
2 A.カイローリ ヤマハ 72
3 T.ラトレー KTM 68
4 A.チオーディ ヤマハ 67
5 A.マクファーレン ヤマハ 57
6 E.エッゲンス Honda 53
ポイント一覧へ

マニュファクチャラー:MX2
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 47
2 カワサキ 40
3 KTM 36
4 Honda 31
ポイント一覧へ
ページの先頭へ