2005年モトクロス世界選手権の第2戦が、4月17日にスペインのベルプーチで開催された。前戦フランダースGP(ベルギー)のMX1で、両ヒート2位に入ったミカエル・ピション(Martin Honda)は、今回ヒート1で優勝し、ヒート2では6位となった。その結果、ピションは総合2位。総合1位は、昨年MX2で世界チャンピオンとなったベン・タウンリー(KTM)となった。
ベルプーチ・サーキットは、バルセロナから約1時間のカタル二アにある。快晴だったので22,000人以上のファンが集まったが、強風のためコースは乾燥していて埃っぽかった。観客にとっても辛い強風だったが、ライダーにとっては非常に走行しにくい状態だったのである。
250ccクラスに乗っていた時、2001年から2003年にかけてここで3回優勝しているピションは今回も強かった。ヒート1では、トップを走行していたライバルのステファン・エバーツ(ヤマハ)が珍しくフープス(波状のコブが連続する路面)で転倒。ピションはチャンスを見逃さず、トップに立った。その後、快調に飛ばしたピションは2位のタウンリーに約20秒差をつけて優勝した。
再スタートを切ったエバーツは再度転倒して8位に終わり、ジョエル・スメッツ(スズキ)とブライアン・ヨルゲンセン(ヤマハ)も転倒するというように、ヒート1は波乱に満ちていたのである。
ヒート2でピションは腕が上がってしまったため、6位に終わった。しかし、総合2位になったピションは、2戦を終えた段階で84ポイントを獲得して2年ぶりにランキング首位につけている。ちなみにその下には、スメッツとエバーツが80ポイントで並んでいる。
CAS Hondaのジョシュア・コピンスは、ヒート1ではスタートに失敗したが、その後、後方から素晴らしい追い上げを見せて4位に入った。ヒート2ではホールショットを決め、レースの大半でトップを走行していたが、スメッツに抜かれた際に転倒。その後、タウンリーとエバーツにもかわされて再び4位となった。
コピンスのチームメイト、ジュシ・フェビライネンは両ヒートで2回ずつ転倒した。そのうちの2回は自身のミスではなかったが、ポイント圏内に入るという目標を達成することはできなかった。
ピションのチームメイトで地元スペインのヒーロー、ハビエル・ガルシア・ビコは、今回がHondaでのデビューレースとなった。前回のゾルダーでは、ウイルス性胃炎になってしまったためレースに欠場したビコは、CRF450Rでまだ十分走りこんでいないため、今回は13位と7位(総合7位)に終わった。
第3戦ポルトガルGPは、4月24日にアジェンダで行われる。
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