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モータースポーツ > モトクロス世界選手権 > 第1戦 フランダース 決勝レポート
レース
フランダース 第1戦 4月3日
フランダース
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レース情報
Rd. 開催日
01 4/3 フランダース
02 4/17 スペイン
03 4/24 ポルトガル
04 5/8 ベルギー
05 5/15 ヨーロッパ(ドイツ)
06 5/29 日本(SUGO)
07 6/5 イギリス
08 6/12 イタリア
09 6/26 フランス
10 7/3 スウェーデン
11 7/17 南アフリカ
12 7/31 ワロン
13 8/7 チェコ
14 8/21 ドイツ
15 8/28 イギリス
16 9/4 オランダ
17 9/17 アイルランド
第1戦 フランダース
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開幕戦でピションが2位
決勝日:4月3日(日)
開催地:ゾルダー 天候:晴れ 気温:22℃ 観客:2万人(週末通算)

 全17戦で競われる2005年モトクロス世界選手権の開幕戦が、4月3日にベルギーのゾルダーで「フランダースGP」として開催された。2004年にMX1でランキング2位に入ったミカエル・ピション(Martin Honda)は、今レースMX1の両ヒートで2位に入り、表彰台に上がった。

第1戦 フランダース
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 ベルギーの中心部にあるゾルダーに設けられた常設のモータースポーツ施設には、好天の中、2万人(週末通算)のファンが集まった。この施設は、70年代のF1サーキットのアスファルトの上に、人工のモトクロス・コースが設けられたものである。

 土曜日の午後に行われた予選セッションでピションが転倒。ポール・タイムをマークした直後、スタートの練習を行っていた時にコースアウト、転倒して左ひざを痛めたのだった。当初、ひざの感覚がなかったため、2年前にドイツで傷めたひざの靭帯を、再び痛めてしまったのではないかと心配した。しかし、幸いなことに検査の結果、重大な損傷は発見されず、ピションはチームドクターからマッサージを受けたあと、自力で歩けるようになった。

 一方、ピションのチームメイト、ハビエル・ガルシア・ビコはついていなかった。ウイルス性胃炎になってしまい、タイムド・プラクティスを欠場することになってしまった。土曜日の午後にはベルギーをあとにして、母国スペインに帰国。ビコは2週間後にスペインで行われる次戦で、Hondaデビューを飾る。

 決勝レースでミスせずスタートを切ったピションは、両ヒート共、ゲート直後のジャンプでトップ5につけた。第1ヒートでピションはトップを快走していたが、サスペンションのセットアップが完璧ではなかったため、腕あがりを起こしてしまった。その間に、背後から迫ってきたステファン・エバーツ(ヤマハ)に抜かれ、2位となったのだった。

 第2ヒートに向けて、ピションのマシンは若干セッティングを変えられた。しかし、今回はスズキのジョエル・スメッツが序盤から飛ばした。ピションは一時はスメッツとの差を2秒にまで詰めたが、抜くまでには至らなかった。また、エバーツはKTMのジョナサン・バラガンを抑えて、3位に入り、総合ポイントでもピションより1ポイント多い45ポイントを獲得した。

 MX1英国選手権で大活躍するCAS Hondaのジョシュア・コピンスとジュシ・フェビライネンにとって、今レースはあまりついていなかった。コピンスは先日脱臼した肩の調子が悪く、しかも今週末は病気になってしまい、1年前のように表彰台に上がることはできなかった。第1ヒートで6位に入ったコピンスは、路面が荒れてきた第2ヒートでは11位に終わり、総合7位となった。

 フェビライネンは、第1ヒートで他のライダーとぶつかってしまい、左手の指を骨折した。それでも第2ヒートに出場したフェビライネンは、14位に入ったのだった。

 ドイツのHonda Sarholz Racing Teamから出場しているケン・ドディッカーは、両ヒートで常にリーダーボードの上半分に登場し、4位と9位に入って総合5位となった。また、ポール・クーパー(Multitek Honda)とジェームス・ノーブル(RWJ Honda)もトップ10入りした。

 第2戦は4月17日にスペインのベルプーチで行われる。

第1戦 フランダース
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コメント

ミカエル・ピション (2位/2位 総合2位)
「第1ヒートでは、大差をつけてトップを走行していたのに、勝てなくて残念だった。2週間前に日本からワークス用サスペンションが届いたばかりで、テストをする時間が足りなかった。今回のようなコースでは準備不足だと決勝レースで苦戦する。実際に腕が上がってしまい、ラップタイムがどんどん落ちていった。マシンを押さえることができず、危険だったので途中で止めようかとさえ思った。第2ヒートではジョエル(スメッツ)が序盤から飛ばしていた。中盤から少しずつ追いついていったので、プレッシャーをかけようと思ったら、自分がミスしてしまった。今日のコースは体力的にとてもきつかった。両ヒートで2位というのは悪くないと思う」

ジョシュア・コピンス(6位/11位 総合7位)
「今日の成績にはがっかりしているけど、肩を脱臼していることや体調が悪かったことを考えれば、そう驚くべき結果ではなかったのかもしれない。ラップタイムが上がらず、苦戦したけど、確実にポイントを獲得できたことは良かった。昨年は、無理をしてDNFに終わったことが何度もあったからね」

ジュシ・フェビライネン(DNF/14位)
「今日はついていなかった。第1ヒートでは良いスタートが切れ、3番手につけていたのに、誰かと接触してしまった。指を骨折しているのかどうかまだ分からない。そのまま走行を続けようと思ったけど、ハンドルを握ることができなくなっていた。第2ヒートでも、まともに動く指は2本だけだったので、ブレーキをかけるのも困難だった。そのうちに腕が上がってきてしまったんだ」

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決勝リザルト&ポイントランキング
MX1(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 40:06.703 -
2 2 M.ピション Honda 40:09.100 +2.397
3 30 B.タウンリー KTM 40:11.536 +4.833
4 9 K.ドディッカー Honda 40:20.903 +14.200
5 3 J.スメッツ スズキ 40:23.065 +16.362
6 5 J.コピンズ Honda 40:45.533 +38.830
8 41 P.クーパー Honda 41:04.022 +57.319
14 15 J.ノーブル Honda 41:20.025 +1:13.322
15 47 P.ルーレ Honda 41:29.410 +1:22.707
21 12 C.バーナム Honda 40:17.665 +10.962
26 29 M.ハックルブリッジ Honda 30:46.694 -
27 75 M.ヴァン・ダエル Honda 30:51.702 -
30 35 J.フェビライネン Honda 3:33.358 -

MX1(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 J.スメッツ スズキ 40:08.222 -
2 2 M.ピション Honda 40:26.187 +17.965
3 72 S.エバーツ ヤマハ 40:51.901 +43.679
4 43 J.バラガン KTM 40:58.805 +50.583
5 30 B.タウンリー KTM 41:11.986 +1:03.764
6 24 K.ストリボス スズキ 41:13.946 +1:05.724
7 15 J.ノーブル Honda 41:15.998 +1:07.776
9 9 K.ドディッカー Honda 41:40.258 +1:32.036
10 41 P.クーパー Honda 41:45.828 +1:37.606
11 5 J.コピンズ Honda 41:49.801 +1:41.579
14 35 J.フェビライネン Honda 40:08.634 +0.412
15 47 P.ルーレ Honda 40:11.918 +3.696
22 12 C.バーナム Honda 41:43.806 +1:35.584
23 29 M.ハックルブリッジ Honda 41:51.938 +1:43.716
24 75 M.ヴァン・ダエル Honda 24:01.904 -

MX2(ヒート1)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 T.ラトレー KTM 39:43.910 -
2 34 C.メロッテ ヤマハ 40:00.634 +16.724
3 7 A.マクファーレン ヤマハ 40:15.835 +31.925
4 4 S.ソード カワサキ 40:26.648 +42.738
5 3 A.カイローリ ヤマハ 40:30.463 +46.553
6 12 S.ポールセル カワサキ 40:33.221 +49.311
8 9 P.キャップス Honda 40:37.753 +53.843
9 76 E.エッゲンス Honda 40:40.190 +56.280
18 75 M.ブラウン Honda 41:16.923 +1:33.013
20 30 W.エイビス Honda 39:54.235 +10.325
22 47 M.ボニーニ Honda 41:21.594 +1:37.684
26 27 C.ステバニーニ Honda 19:00.298 -
27 11 M.セイストラ Honda 12:54.162 -

MX2(ヒート2)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 T.ラトレー KTM - -
2 34 C.メロッテ ヤマハ - -
3 12 S.ポールセル カワサキ - -
4 7 A.マクファーレン ヤマハ - -
5 3 A.カイローリ ヤマハ - -
6 76 E.エッゲンス Honda - -
11 75 M.ブラウン Honda - -
15 9 P.キャップス Honda - -
16 47 M.ボニーニ Honda - -
21 11 M.セイストラ Honda - -
24 30 W.エイビス Honda - -
26 27 C.ステバニーニ Honda - -
ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 45
2 M.ピション Honda 44
3 J.スメッツ スズキ 41
4 B.タウンリー KTM 36
5 K.ドディッカー Honda 30
6 K.ストリボス スズキ 29
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マニュファクチャラー:MX1
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 25
2 Honda 22
3 スズキ 20
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  ライダー
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 T.ラトレー KTM 50
2 C.メロッテ ヤマハ 44
3 S.ポールセル カワサキ 35
4 A.マクファーレン ヤマハ 35
5 A.カイローリ ヤマハ 34
6 E.エッゲンス Honda 26
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マニュファクチャラー:MX2
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 25
2 ヤマハ 22
3 カワサキ 20
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