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第16戦 南アフリカ
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南アフリカ Round 16
South Africa
前ラウンド 前ラウンド 2004 September,26
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レポート
リザルト
MX1(ヒート1)
1 ピション
2 エバーツ
3 コピンズ
MX1(ヒート2)
1 コピンズ
2 ピション
3 ラモン
MX2(ヒート1)
1 タウンリー
2 ラトレー
3 レオク
MX2(ヒート2)
1 タウンリー
2 カイローリ
3 ラトレー
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 688
2 ピション 620
3 コピンズ 564
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 366
2 Honda 364
3 スズキ 282
ライダー(MX2)
1 タウンリー 622
2 ラトレー 506
3 カイローリ 447
コンストラクター(MX2)
1 KTM 364
2 ヤマハ 323
3 カワサキ 286
ポイント一覧
ピションが最終戦で総合優勝を飾る

決勝日:9月26日(日) 開催地:サンシティ 観客数:週末通算2万1200人 天候:快晴 気温:30℃

 2004年度モトクロス世界選手権もいよいよ最終戦を迎えた。第16戦は南アフリカのサンシティで9月26日に行われ、Tiscali Hondaのミカエル・ピションがヒート1で優勝し、ヒート2でも2位に入って総合優勝を飾った。

 今回南アフリカGPが行われたのは"ロスト・パレス(失われた宮殿)"というゴルフ&カジノ・リゾート。ラスベガスに匹敵するこの地は、超高級ホテルが立ち並び、豪華で人工的な雰囲気をかもし出している。天気は快晴だったが、土曜日は強風に見舞われ、日曜日は強い日差しのもと、気温は30℃まで上がった。

 グランドスタンドに取り囲まれたスーパークロス・スタイルのコースは、滑りやすいもので、ライダーにとっては過酷だったが、ピションが得意とするコースでもあった。35分+2周で競われたヒート1のレースで、ピションはゲートが倒れると同時に飛び出し、そのまま2位に入ったステファン・エバーツ(ヤマハ)に約10秒差をつけて優勝。3位にはCAS Honda Racingのジョシュア・コピンズが入った。

 ヒート2はヒート1よりはるかに面白い内容となったが、同時に驚くようなシーンもあった。オープニングラップの3コーナーでピションがエバーツを抜こうとして接触、エバーツは転倒した。激怒したエバーツはコースサイドを歩いて、近接したコーナーでピションにゴーグルを投げつけた。その後、エバーツはマシンを起こすとゆっくりと走行を始め、レースを続けているライダーたちが戻ってくるのを待った。この時点でピションは3位につけていた。

 その後、エバーツはピションのラインをブロック。その後ろにつけていたコピンズは転倒しそうになった。だが、エバーツは結局リタイアし、ピションは3周目にトップに浮上。しかし、ピションは7周目にサンド・セクションで派手に転倒を喫し、一時は6位にまで順位を落とした。その間に、2位につけていたコピンズがトップに立ち、そのままの順位をキープして優勝した。ピションはヒート2で2位に入れば総合優勝を決められるということを知っていたので、残り6周で4つ順位を上げて2位に入ったのだった。

 エバーツは早々にサーキットをあとにした。ピションは確かに自分の走りはアグレッシブではあったが、アンフェアなものではなかったと語った。今後、エバーツは今回の行為に関してFIMの規律委員会から何らかの注意を受ける可能性もある。

 ヒート1ではちょっとした転倒により11位に終わった熱田孝高は、ヒート2ではホールショットを決めた。その後も6位以下に落ちることなく快走し、ヒート2を5位(総合6位)で終えた。CAS Honda Racingのゴードン・クロッカードは、翌週行われるモトクロス・デ・ナシオンの練習のために南アフリカGPには出場しなかった。またピションのチームメイトのブライアン・ヨルゲンセンは依然として膝の具合が良くなかったため欠場となった。

 最終戦を終えて、Hondaはトップ10に、ミカエル・ピション(2位)、ジョシュア・コピンズ(3位)、ブライアン・ヨルゲンセン(8位)、ケン・ドディッカー(9位)、熱田孝高(10位)と5人のライダーが入った。Hondaライダーが優勝したのは16戦中8戦で、毎戦ポディアムにHondaライダーが上がった。

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ミカエル・ピション(1位/2位 総合1位)
「ヒート2は望んでいた展開にはならなかった。1周目にステファン(エバーツ)はアグレッシブになっていた。今年の彼は何度もそういうことがあったけど、僕も勝ちたいので彼の気持ちはよく分かる。彼がコーナーのアウト側から中央にラインを変えたとき、僕はすでにインサイドから中央に動いていた。このため僕らは接触し、僕は彼のフロントホイールにぶつかってしまった。確かにあまり良い動きではなかったかもしれないけど、去年のオーストリアでステファンも同じことを僕に対して行った。その時、僕はもう少しで転倒するところだったんだ。今回の僕もイン側から中央に動きたかっただけで、他意はなかった。でも、今回はそのあとの彼の行為があまり良くなかった。多分ステファンはすごく怒っていたのだろう。そんな彼の気持ちもよく分かる。僕が同じ状況だったら多分怒っていただろう。再び走り出したあと、彼は僕をプッシュしてきたので、もう少しで転倒するところだった。チャンピオンシップをこのような形で終えるのは嬉しいことではないけど、とにかく僕も勝ちたかったんだ。その後、サンド・セクションで転倒したのはこのこととはまったく関係ない。大きな凹凸を避けようとして左に寄ったとき、フェンスにぶつかりそうになってリヤホイールがロックしたんだ。再スタートを切った時点ではジョシュア(コピンズ)がトップだった。そこから4人抜くのは大変なことだった。4人抜いた段階で、ジョシュアとの差はかなりあり、僕は2位でも総合優勝できると思ったんだ」

ジョシュア・コピンズ(3位/1位 総合2位)
「シーズン最後の大会でヒート優勝し、総合2位に入れたのは嬉しい。ここのところ3位が多かったからね。ヒート2は面白かった。見ている人たちも楽しんでくれたんじゃないかな。ヒート1の方はちょっと退屈だったけどね。ヒート2での自分の走りには満足している。いつも同じスピードで同じラインを通ることができたからだ。ピットサインでスティーブ・ラモン(スズキ)の位置を確認しながらレースをコントロールすることができた。ミスを犯さずにコンスタントに走れるというのはいいものだね」

熱田孝高(11位/5位 総合6位)
「ヒート1では良いスタートを切ることができたのですが、1-2コーナーでアルバーティン(スズキ)が目の前で転倒したため、避けることができませんでした。そこで順位を落としたので、その後必死で追い上げようとしたのですが、さらに何度か転倒しそうになり、11位でレースを終えました。ヒート2は良いレースでした。ホールショットを決めたのですが、その後アルバーティンに抜かれてしまい、彼を抜き返すのに時間がかかってしまいました。最後の最後に良い走りができて良かったです。トレーニングを積んで、来年はさらに上を目指したいですね」

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