決勝日:9月11日(土) 開催地:バリーケリー 観客数:週末通算1万4500人 天候:豪雨 気温:14℃
モトクロス世界選手権第15戦アイルランドGPが、9月11日にアイルランドのバリーケリーで行われた。Tiscali Hondaのミカエル・ピションは、ヒート1で優勝し、ヒート2ではステファン・エバーツ(ヤマハ)に続いて2位に入った。エバーツはヒート1で2位に入った時点で、今季のチャンピオンが確定。エバーツにとっては8回目のタイトル獲得だ。
金曜日のプラクティスや予選の時から雨に見舞われたが、土曜日の決勝当日は強い風と雨、低い気温と真冬のような気候の中で行われた。しかし、ヒート1でピションとエバーツが繰り広げた戦いは熱いものだった。この接戦は、ラストラップの後半にピションがエバーツの前に出て、そのままエバーツを抑えて決着。しかし、この時点でエバーツのタイトル獲得が決定した。
ヒート2ではエバーツがピションを抑えて圧勝した。ピションに12秒差をつけたエバーツは総合でも1位に入った。ピションは7戦連続の表彰台を決め、ランキング2位を決定したのである。
CAS Honda Racingのジョシュア・コピンスは、ヒート1では定位置の3位に入ったが、ヒート2ではタネル・レオク(スズキ)に抜かれて4位に終わった。しかし、それでもコピンスは総合3位となって表彰台に上がることができ、同時にランキング3位のポジションを獲得したのだった。
チームメイトのゴードン・クロッカードにとって、今回は初の地元GPだったため、注目度も抜群だった。しかし、ヒート1では不運な転倒が数回続いたのちにリタイヤした。ヒート2では1周目を終えた時点で4位だったが、最終的に7位でフィニッシュ。だが、クロッカードにとっては今回のレースが今季3戦目であることを考慮すると、この結果でも悪くはないだろう。
同じくチームメイトの熱田孝高は大会直前から胃の調子が悪かったため、35分+2周の2ヒートを走行するためにはエネルギー不足だった。その結果、熱田は17位と18位で総合19位に終わった。
膝の負傷に悩まされ続けているTiscali Hondaのブライアン・ヨルゲンセンは、今回も欠場となったが、2週間後に南アフリカのサンシティで行われる最終戦に関しても欠場する可能性が高い。 |