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第14戦 ドイツ
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ドイツ Round 14
Germany
前ラウンド 前ラウンド 2004 August,29
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 エバーツ
2 ピション
3 コピンズ
MX1(ヒート2)
1 ピション
2 エバーツ
3 コピンズ
MX2(ヒート1)
1 マスキオ
2 チオーディ
3 フェデリッチ
MX2(ヒート2)
1 タウンリー
2 ド・ルーバー
3 ポールセル
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 619
2 ピション 526
3 コピンズ 481
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 325
2 Honda 317
3 スズキ 226
ライダー(MX2)
1 タウンリー 522
2 ラトレー 426
3 ソード 382
コンストラクター(MX2)
1 KTM 312
2 ヤマハ 283
3 カワサキ 267
ポイント一覧
ピションが今戦もヒート2で優勝を飾る

決勝日:8月29日(日) 開催地:ガイルドルフ 観客数:週末通算1万8000人 天候:晴れ時々雨 気温:24℃

 2004年度モトクロス世界選手権も残すところあと3戦。第14戦ドイツGPは、8月29日にドイツのガイルドルフで行われた。Tiscali Hondaのミカエル・ピションは、ヒート1では2位に終わったが、続くヒート2で優勝。通算33勝、今季5勝目を挙げた。CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズは、両ヒートで3位に入り、表彰台に上がっている。

 ドイツ南部にあるガイルドルフは、ピションにとって悪い思い出のあるコースだ。12か月前に行われた2003年の同大会のウオームアップ中に転倒し、左膝の靭帯を2本切ってしまったからだ。しかし、今回はその悪い思い出を払拭するように、ピションは35分+2周の2ヒートで健闘した。そして、ライバルのステファン・エバーツ(ヤマハ)が、8回目の世界タイトルを獲得するのを阻止した。

 土曜日に行われた予選で、ピションは今季12回目のポールポジションを獲得した。その後、土曜日の晩から日曜日にかけて時折雨が降ったため気温が下がり、コースは荒れて滑りやすくなっていた。ライダーにとって体力的に過酷な状態となっていたのだ。

 ヒート1でピションは4周目に軽くスリップしてエバーツに抜かれるまでトップを走行していた。スリップ後、一時は3位に落ちていたピションだが、挽回して2位に入った。ヒート2はドラマのないレースで、ホールショットを切ったピションがそのまま逃げ切り、エバーツに28秒差をつけて優勝した。

 CAS Honda Racingのライダーで新たにイギリスチャンピオンとなったジョシュア・コピンズは、2ヒートとも単独3位を走行した。ここ数戦好調だったチームメイトの熱田孝高は、ヒート1では2度転倒して後方からの再スタート。ヒート2では11位に入り、総合17位でドイツGPを終えた。

 同じくチームメイトのゴードン・クロッカードにとって、今回はシーズン初レースだったがついていなかった。膝の靭帯を損傷して5か月間リハビリ生活を送っていたクロッカードは、ヒート1ではフロントホイールが破損したためピットに入ってリタイヤ。ヒート2では14位に入って、ようやく完走を果たした。

 Tiscali Hondaのブライアン・ヨルゲンセンは今週トレーニングを行っていた際に痛めた膝が化膿したため、今回も観戦側に回ることとなった。

 第15戦は2週間後に北アイルランドのバークレーで行われる。現在ランキング2位につけるピションとトップのエバーツとのポイント差は93ポイント。残りは2戦、4レースで、全部勝っても100ポイントと厳しい状況だ。

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ミカエル・ピション(2位/1位 総合1位)
「ヒート1で苦戦したので、ヒート2の前にセッティングを変えたことが功を奏した。なぜだか分からないけど、ヒート1ではプレッシャーを感じてナーバスになっていた。序盤はハードにプッシュしたけど小さなミスを犯してしまった。エバーツに抜かれてから6、7秒差がついてしまった。必死で追いつこうとしたけど、つまらないミスを連発してしまった。ナミュールの時のようにヒート2では、ずっとリラックスできた。ヒート1とヒート2の合間にサスペンションを交換したのが効果的だった。コースはテクニカルで体力的にきついものだったけど、ヒート2は楽しむことができた。チャンピオン争いはもうほとんど終わっているけど、今後もできるだけたくさん優勝していきたい」

ジョシュア・コピンズ(3位/3位 総合3位)
「今日は難しい1日だった。スタートは悪くなかったが、3位に上がるまで時間がかかってしまった。ヒート1では3位に上がった時点で、すでにエバーツとピションははるか前の方に行ってしまっていた。前後に誰もいなかったので退屈だった。ヒート2では2位のエバーツに近づいていたけど、体力的にきついコースだったので疲れていた。コースにはバンピーで休むところがまったくなかったんだ。ジャンプしたあとの着地も難しかった。そう考えると3位が2回というのは悪くないと思う」

熱田孝高(24位/11位 総合17位)
「ヒート1では良いスタートを切れました。目の前でルイジ・セギー(ヤマハ)が転倒して、僕もスリップしたのですが、そのまま走行を続けることもできました。ですが、その後さらに目の前で誰かが転倒してそれに突っ込んでしまいました。今度はエンジンがかからず、100回ぐらいキックしたけどダメでした。そのうちエバーツにラップされたのでリタイヤしました。ヒート2では、スタートは良かったのですが、トラクションに問題があり、順位を落としてしまいました。ヒート1が悪かったので、ヒート2ではその分も挽回しようとしていたんですが」

ゴードン・クロッカード(30位/14位 総合20位)
「このコースでは良い成績を残していないので、今回も期待していなかったのだけど、そんなに悪くなかった。昨日の予選の時にはナーバスになっていた。膝を心配しながら走ったので、予選結果は良くなかった。ヒート1では他のライダーと接触し、このライダーのフットペグが僕のマシンの6本のスポークを折ってしまった。フロントホイールが完全に壊れてしまったので、走行を続けることができなかった。ヒート2では最初の10分間は硬くなっていたけど、ひとりのライダーを抜いてからリラックスすることができた。とにかく今回の目標は2ヒートで完走することだったので、ヒート1ではリタイヤしてしまったけど、結果には満足している」

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