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第13戦 ベルギー
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ベルギー Round 13
Belgium
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 エバーツ
2 コピンズ
3 ラモン
MX1(ヒート2)
1 ピション
2 コピンズ
3 エバーツ
MX2(ヒート1)
1 チオーディ
2 カイローリ
3 マスキオ
MX2(ヒート2)
1 タウンリー
2 ド・ルーバー
3 フェビライネン
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 579
2 ピション 479
3 コピンズ 441
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 303
2 Honda 292
3 スズキ 228
ライダー(MX2)
1 タウンリー 497
2 ラトレー 404
3 ソード 382
コンストラクター(MX2)
1 KTM 298
2 ヤマハ 261
3 カワサキ 242
ポイント一覧
ピションがヒート2で優勝

決勝日:8月8日(日) 開催地:ワロン 観客数:週末通算2万3000人 天候:快晴 気温:28℃

 モトクロス世界選手権第13戦ワロンGPは、8月8日にベルギーのナミュールで行われた。Tiscali Hondaのミカエル・ピションは、ヒート1では4位に終わったが、ヒート2で優勝を飾った。CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズは、両ヒートで2位に入っている。

 快晴で気温も高くなった状況で行われたヒート1では、1周目の第3コーナーで早くもドラマが起こった。タイトな左コーナーで、Tiscali Hondaのブライアン・ヨルゲンセンがチームメイトのピションと接触して転倒。幸い他車に轢かれなかったが、ヨルゲンセンは大腿部を痛め、CRF450もダメージを受けた。だが、すぐにヒート2には出場できることが確認された。

 ステファン・エバーツ(ヤマハ)、ピション、そしてコピンズの3人は、2周目にはトップを走行していたスティーブ・ラモン(KTM)を抜いてトップグループを形成。ピションはエバーツにプレッシャーをかけ続けた。実際にスタート地点周辺のフラットなセクションとリズムセクションでは、ピションの方が速いようだったが、森を駆け抜けるセクションではエバーツの方が速かった。

 決定的瞬間となったのは、6周目にピションが垂直の12メートルの段差の部分でコントロールを失い、クラッシュした時だった。これによってエバーツは地元のナミュールで楽に優勝を決めることができた。また、2位にコピンズ、3位にラモンが続いた。ピションは7位までポジションを落としたが、必死で追い上げ4位でフィニッシュした。

 5位には、Sarholz Hondaのケン・ドディッカーがスズキのケビン・ストリボスをかわして入っている。

 ヒート2ではピションが序盤から飛び出した。ホールショットを決めたストリボスをすぐにかわしたピションだが、その後をエバーツが追う展開に。エバーツが軽く転倒して後退した後、今度はコピンズがピションにプレッシャーをかけた。しかし、ピションはそのまま逃げ切って優勝。最近6レースで4勝目となる勝利を挙げた。

 コピンズはヒート2でも2位に入り、ヨルゲンセンはヒート2では完走して5位となった。一時後退したエバーツは追い上げて3位に入り、地元のグランプリで総合優勝を達成した。

 CAS Honda Racingの熱田孝高は、プラクティスの際にナミュール特有の“罠”である木の根に引っかかって派手に転倒した。CRF450は大破したが、幸い熱田に大きな怪我はなかった。熱田はヒート1では8位に、ヒート2では10位に入り、総合6位で第13戦を終えた。

 金曜日に父親になったばかりのエバーツは、現在ランキング2位のピションに93ポイント差をつけてランキングトップを独走している。残りは3大会なので、全部優勝した場合のポイントは150ポイントとなる。ランキング3位には、ピションと38ポイント差のコピンズがつけている。

 第14戦はヨーロッパGP。ドイツのガイルドルフで、3週間後の8月29日に行われる。

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ミカエル・ピション(4位/1位 総合3位)
「ここでエバーツに勝つのは容易ではないと分かっていた。ヒート1ではエバーツのすぐ後ろにつけていたけど、険しい下りで転倒してしまった。しばらく再スタートを切れなかったけど、そこから必死で追い上げて4位に入った。ヒート2では絶対に勝とうと思ってアグレッシブに攻めた。ひとつのコーナーでアウト側からエバーツに抜かれた時には驚いた。でも、エバーツは何度もミスを犯していた。特に難しいダブルジャンプの部分で苦戦していたようだった。そのうちにエバーツが転倒して後退した。僕がトップに立った後、今度はコピンズが攻めてきた。僕は疲れていたので少しペースを落としたが、コピンズもミスをしたのか抜かれなかった。このコースは僕の好きなコースというわけではないが、今回はマシンに関してたくさん学ぶことができた。どうやったらもっとスムーズな走りができるか分かったんだ。ヒート1でももっと良い順位に入りたかったけど、毎回優勝できるわけではないと分かっているから、今日は総合3位でも満足している」

ジョシュア・コピンズ (2位/2位 総合2位)
「今日は良いライディングができた。ナミュールのコースは少し濡れているぐらいの方がテクニカルで好きだ。今日のようにドライだと滑りやすい。ヒート2では、ダブルジャンプの着地の際に手を傷めてしまった。その後、どんどん手が痛んできて、何度かクラッシュしそうになった。一時ペースダウンして、再びピションにアタックするつもりだったのだけど、そうはいかなかった。どんどん疲れてきたので、表彰台確保に専念することにした。チームスタッフ全員が頑張ってくれているので、シーズン終了前にはもう一度表彰台の中央に上がれると思う」

ブライアン・ヨルゲンセン(DNF/5位 総合9位)
「ヒート1ではすごく良いスタートが切れ、2番手につけていた。ところが、ウープセクションで、エバーツがバランスを崩して僕にぶつかってきた。左側に避けた僕は、ピションにぶつかり、再びエバーツと接触してマシンから放り出された。転倒した時に腰を打ち、足に力が入らなかった。おまけにハンドルバーも曲がっていたので、ヒート1はリタイアした。ヒート2では、序盤は3番手につけていた。自分のラインを探しながらコンスタントに走り続けたおかげで5位に入ることができた」

熱田孝高(8位/10位 総合6位)
「昨日派手に転倒して、腕をちょっと怪我してしまいました。予選結果が悪かったので、今日のレースは苦しかったです。ヒート1ではスタートも良く、転倒しないようにスムーズな走りを心掛けていました。ヒート2ではスタートに失敗し、序盤は20番手ぐらいでしたが、その後、大勢のライダーが転倒する中、着実に走り続けて10位まで挽回しました。8位と10位という結果は悪くないと思います」

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