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第12戦 チェコ
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チェコ Round 12
Czech Republic
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 ピション
2 エバーツ
3 コピンズ
MX1(ヒート2)
1 ピション
2 エバーツ
3 コピンズ
MX2(ヒート1)
1 カイローリ
2 ド・ルーバー
3 タウンリー
MX2(ヒート2)
1 タウンリー
2 チオーディ
3 ポールセル
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 527
2 ピション 436
3 コピンズ 397
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 278
2 Honda 270
3 スズキ 210
ライダー(MX2)
1 タウンリー 472
2 ラトレー 378
3 ソード 361
コンストラクター(MX2)
1 KTM 280
2 ヤマハ 236
3 カワサキ 230
ポイント一覧
ピションが両ヒートで優勝

決勝日:8月1日(日) 開催地:ロケット 天候:快晴 観客数:週末通算1万4000人

 モトクロス世界選手権第12戦チェコGPは、8月1日にロケットで行われた。Tiscali Hondaのミカエル・ピションが、第1ヒートと第2ヒートで優勝して総合1位となり、CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズが、総合3位となった。

 快晴となり気温も上がったため、ロケットのコースは乾燥して、土が固くなっていた。このため、スピードも上がり、ライダーにとっては厳しいレースが繰り広げられた。午後になると、コースはさらに荒れていったが、轍が少なかったためテクニカル・コースとはいえなかった。特にレイアウトの関係上、追い越しは容易ではなかった。

 35分+2周で競われた第1ヒートでは、ピションが持ち前の闘争心をむき出しにしてファステストラップをマーク。土曜日の予選で今季10回目のポールポジションを獲得しているピションは、1周目を終えた時点で6番手だったが、11周目に序盤トップを走っていたチームメイトのブライアン・ヨルゲンセンを抜いてトップに立った。

 ピションの速さについていけるのはステファン・エバーツ(ヤマハ)だけだった。その後、ピションはエバーツに約9秒の差をつけてトップでゴール。ヨルゲンセンはコピンズにも抜かれて4位となった。

 第2ヒートもピション、エバーツ、コピンズの3人が接戦を繰り広げた。中でもピションとコピンズは、何度も順位を入れ替えていた。ピションがコピンズを抜く時に、ラインがクロスしてあわや接触ということもあった。その後、コピンズを振り切ったピションは、タイトル争いのライバルであるエバーツに13秒差をつけて優勝。ピションにとっては、MX1になってから通算6勝目であり、総合優勝を飾ったのは4回目、GP通算では32勝目となった。

 また、コピンズは第2ヒートでも3位に入った。スウェーデンGPのあとで練習中に転倒し、足の甲を2箇所骨折したヨルゲンセンは、第1ヒートのようなホールショットを決めることはできなかったが、1周目の19位というポジションから追い上げて7位で第2ヒートを終えた。ヨルゲンセンは総合順位では5位に入った。

 CAS Honda Racingの熱田孝高は、タイヤのグリップ不足に悩んでいた。第1ヒートは21位という不本意な順位に終わったが、第2ヒートは16位から9位にまで順位を上げた。熱田は現在ポイントテーブルではランキング13位につけている。

 今回のダブルウィンにより、ピションはランキング首位のエバーツとの差を縮めたが、それでもエバーツ527ポイント、ピション436ポイントと4レースを残して91ポイント差がある。また、3位には397ポイントでコピンズがつけている。

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ミカエル・ピション(1位/1位 総合1位)
「今回の優勝はとても嬉しい。第1ヒートでは出遅れて8番手から追い上げた。皆が速かったから追いつくのが大変だった。トップに立ったあとは、2番手にエバーツがつけていると分かっていたので気が抜けなかった。終盤少し疲れたけど、数秒差では何かあったらすぐに抜き返されてしまうと思って必死だった。第2ヒートも同じような展開で、スタートは良くなかった。コピンズやエバーツに逃げられてはいけないと必死でプッシュした。エバーツを抜いたあとでコピンズに追いついたけど、コピンズが速いので驚いた。コピンズをうまくかわしてトップに立ったあとは、さらにペースを上げることができた。今回は、エバーツが2位に上がってきても、比較的楽に勝つことができた」

ジョシュア・コピンズ(3位/3位 総合3位)
「第2ヒートは、序盤良いペースで走れていた。でも、次第にペースが落ちてしまった。今後の僕の課題は、終盤にペースを落とさないようにするということだろう。第2ヒートでは、第1ヒートの時よりリラックスして走れたので、すべてが楽だった。ホールショットを取れたことが役に立ったのかもしれない。ピションとエバーツに抜かれた時、4位との差が40秒あると分かっていたので、3位は安泰だと考えた。序盤、ピションに抜かれた時、すぐに抜き返して、自分が110%の力を出しているところを見せようとした。でも、後ろから猛攻にあってリズムを崩してしまい、抜かれてしまった。とにかくピションについていくのは容易なことではない」

ブライアン・ヨルゲンセン(4位/7位 総合5位)
「スウェーデンGPのあと、痛めている手を治すために1週間休養した。その後、トレーニングを再開したら、デンマークでクラッシュし、足の甲を2箇所骨折してしまった。そのため、再度トレーニングを休むことになってしまった。ここに来る前に数日イタリアでトレーニングした。何かを計画すると、いつも何かが起こってうまくいかなくなる。1週間前には、ブーツをはけるかどうかも分からなかったので、今回の結果には満足している。第1ヒートは少し緊張したけど4位に入った。第2ヒートはピションと接触して少し遅れた。ビッグジャンプのあとで着地する時には、まるでナイフで足を刺されているように痛かった。今年は体調が完全な状態でレースに出場するのは難しいようだ」

熱田孝高(21位/9位 総合12位)
「第1ヒートはスタートも悪く、さんざんなレースでした。このコースはラインが1本で、追い越しが難しいところです。終盤はペースも上がり、第2ヒートが楽しみでした。第2ヒートは1周目を終えた時点で15、16番手でした。その後、コースが荒れて、走りやすくなり、終盤KTMのクリスチャン・バーンハムを抜いて9位でフィニッシュすることができました」

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