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第11戦 スウェーデン
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スウェーデン Round 11
Sweden
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 ストリボス
2 ヨルゲンセン
3 ピション
MX1(ヒート2)
1 ピション
2 エバーツ
3 ヨルゲンセン
MX2(ヒート1)
1 タウンリー
2 チオーディ
3 バルトリーニ
MX2(ヒート2)
1 タウンリー
2 チオーディ
3 ソード
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 483
2 ピション 386
3 コピンズ 357
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 256
2 Honda 245
3 スズキ 192
ライダー(MX2)
1 タウンリー 427
2 ラトレー 350
3 ソード 342
コンストラクター(MX2)
1 KTM 255
2 カワサキ 217
3 ヤマハ 214
ポイント一覧
ピションとヨルゲンセンが総合1位、2位に

決勝日:7月4日(日) 開催地:ウッデバラ 天候:曇り、時々雨 気温:18℃ 観客数:週末通算1万4000人

 モトクロス世界選手権第11戦スウェーデンGPは7月4日にウッデバラで行われた。Tiscali Hondaにとってはミカエル・ピションが総合1位、チームメイトのブライアン・ヨルゲンセンが総合2位に入るという最良の一日となった。

 時々太陽が顔を出した土曜日とは異なり、決勝レースの行われた日曜日は曇りで、時折雨が叩きつける天候となった。普段は荒れて埃っぽいコースがぬかるみ、ドロドロのコースに変わり、ライダーがまともに走行できるレーシングラインは一本だけとなってしまっていた。午後になると、コースも乾いてきたが、それでも走行できるラインは限られていた。

 35分+2周で競われた第1ヒートの結果は、1周目の1コーナーで決まってしまったといえるだろう。スズキのケビン・ストリボスがホールショットを決めると、他車の巻き上げる泥の影響を受けずにそのまま優勝してしまったのだ。2番手につけていたヨルゲンセンは、チームメイトのピションからプレッシャーを受けながらも2位の座をキープした。時にはトップを走行するストリボスに迫る勢いだった。

 ディフェンディング・チャンピオンのステファン・エバーツ(ヤマハ)は4位を走行中に転倒したが、再スタートを切って4位に入った。CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズは1周目の多重クラッシュに巻き込まれてしまい、クラッチレバーを修理してもらうために一度ピットに戻った。最後尾から再スタートしたコピンズは、そこから並外れた集中力を見せ、13位に入って8ポイントを獲得した。

 コピンズのチームメイトで、まだ肩の負傷が完治していない熱田孝高も1周目のクラッシュに巻き込まれてしまった。18番手で再スタートを切った熱田だったが、最終的には21位に順位を落としてしまい、ポイント獲得には至らなかった。

 第2ヒートは第1ヒートよりドライなコンディションで行われた。1周目の1コーナーでヨルゲンセンとピションがトップ2につけると、エバーツがこれに続いた。5周目にピションがヨルゲンセンを抜いてトップに浮上。さらにヨルゲンセンはエバーツにも抜かれて3位となった。

 抜きどころが少なく、追い越しがほとんど見られなかった今回の大会において、この3人のバトルは唯一のハイライトとなっていた。

 第2ヒート、熱田は5位に入り、過去最高結果を記録した。スタートの良かった熱田は、終盤まで6位につけていたが、15周目にトップ5に浮上し、5位でチェッカーフラッグを受けた。これによって総合順位でも10位に入ったのである。

 コピンズはコースコンディションの変化についていけず、ラスト2周の時点で8位から9位に後退。総合順位でも8位に終わった。

 現在ランキング2位につけるピションは同首位のエバーツとのポイント差を5ポイント縮め、97ポイント差とした。ランキング3位はコピンズで、ピションとの差は29ポイントである。

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ミカエル・ピション (3位/1位 総合1位)
「プラクティスの時にミスしてクラッシュしてしまった。その時にトイチェンタールで痛めた肩をぶつけてしまったが、それほどひどくなくて助かった。その後もプラクティスで走り続け、自信を取り戻しておいたんだ。ドライでは良い走りができていたので、雨が降ってきた時には嬉しくなかった。ラインが一本になってしまうと分かっていたしね。第1ヒートではブライアン(ヨルゲンセン)の後ろにつけると、跳ね上げられた泥で前が見えなくなってしまうということが何度もあった。第2ヒートではホールショットを決めて、そのまま逃げ切ろうと思っていたけど、最初はブライアンに前に行かれてしまった。後ろからはエバーツにせっつかれて、大変な状況だったけど、その後リズムに乗れるようになった。ブライアンがミスをした隙に抜いて、その後は一生懸命、逃げたんだ。さらに、2位のエバーツに10秒差がついた段階で少しリラックスできた。今シーズンは序盤に苦戦した。僕にはもう失うものが何もないので、あとは勝ち続けるだけだ」

ブライアン・ヨルゲンセン(2位/3位 総合2位)
「肩や腕を負傷して、満足のいく状態で走れない時期があっただけに、今回のように2ヒート共、表彰台に上がれるのは嬉しいことだ。デンマーク人の僕にとってスウェーデンGPはホームGPのようなものだ。大勢のファンの前で活躍できて良かった。第1ヒートは最初のうちは後方に控えていて、最後の2周でしかけようと考えていた。ストリボスとの差を詰めることはできたけど、抜くまでには至らなかった。第2ヒートはミカエル(ピション)を抜いてそのまま逃げ切ろうとハードに攻めていた。でも2回大きなミスを犯した。転倒しなかったのが不思議なほどバランスを崩したんだ。ラスト4、5周の時に、またミスしてエバーツにも抜かれた。でも、今回は両ヒートとも良いレースができたと思う」

ジョシュア・コピンズ(13位/9位 総合8位)
「このコースは好きじゃない。1周目に誰かが僕の前で突然止まった。ブレーキをかけたら、後ろから突っ込まれてしまった。クラッチレバーが折れ、足も痛めてしまったのでピットに戻った。第2ヒートも良い走りができなかったので、今週末の結果にはすごく不満が残っている」

熱田孝高(21位/5位 総合10位)
「第1ヒートに関しては話す気にもなれません。スタートも悪かったし、ポイントも取れませんでしたからね。第2ヒートはずっと楽でした。スタートも良かったんです。このコースは幅が狭くて、しかもドライ・ラインが一本しかないので、追い越しが難しかったんです。ハードに攻めて、コンスタントに速いラップタイムを刻むことができました。まだ肩が本調子ではなくて、マシンが重く感じられます。今回は5位になれて満足しています」

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