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第10戦 ベルギー
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ベルギー Round 10
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 ピション
2 ヨルゲンセン
3 ストリボス
MX1(ヒート2)
1 エバーツ
2 ピション
3 ラモン
MX2(ヒート1)
1 タウンリー
2 ラトレー
3 ポールセル
MX2(ヒート2)
1 マクファーレン
2 マスキオ
3 ディメント
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 443
2 ピション 341
3 コピンズ 337
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 236
2 Honda 220
3 KTM 175
ライダー(MX2)
1 タウンリー 377
2 ラトレー 331
3 ソード 306
コンストラクター(MX2)
1 KTM 230
2 カワサキ 199
3 ヤマハ 192
ポイント一覧
ピションが今季2勝目を達成

決勝日:6月27日(日) 開催地:ネエロエテレン 天候:晴れ、上空に雲あり 気温:26℃ 観客数:週末通算1万7300人

 モトクロス世界選手権第10戦は6月27日、ベルギーのネエロエテレンで行われた。ミカエル・ピション(Tiscali Honda)は、今回1ヒート目に優勝。2ヒート目はステファン・エバーツ(ヤマハ)に続いて2位に入った。

 過去に2回世界チャンピオンになっており、フランスのモトクロス・グランプリ史上最高のライダーといわれているピションは、今回、ドライで石がゴロゴロしたネエロエテレンのコースで圧倒的に強かった。

 Honda CRF450Rに乗るピションは、両ヒートとも、序盤からトップ3につけた。第1ヒートでは2周目にチームメイトのブライアン・ヨルゲンセンを抜いてトップに立ったピションに、背後につけていたエバーツがプレッシャーをかけ始めた。

 ところが、5周目にエバーツがエンジンをストールさせて転倒。過去に7回世界チャンピオンになっているエバーツの場合、このようなミスは珍しく、エバーツが最後にそのようなミスを犯したのはいつのことだっただろうか…、と皆、記憶をたどっていたのだった。

 エバーツが抜けたおかげでピションは楽にトップを走行できるようになった。こうして第1ヒートではピションがトップでフィニッシュし、2位にヨルゲンセンが入った。

 第2ヒートでは地元のエバーツが巻き返しを図ってきた。完璧な走りでトップを走行するエバーツに続いてピションは2位に入った。1位-1位を決めることはできなかったが、ピションはベルギーで総合優勝を飾ったのである。

 CAS Honda Racingのジョシュア・コピンズは1ヒート目にトップ3にもう少しで手が届くというところまで迫っていたが、その後、調子が上がらず苦戦していた。しかし、6位を走行している際にエバーツとセドリック・メロッテ(ヤマハ)が転倒したため、4位にポジションを上げた。エバーツの方は転倒したとはいうものの、すぐに起き上がったが、メロッテは身動きできず、コース上に15分間以上横たわっていた。病院に運ばれたメロッテは腰の脱臼だと診断されたのだった。

 第2ヒートでコピンズはスズキのワークスライダー、ケビン・ストリボスを抜いて4位でフィニッシュした。その結果、コピンズは今回のポイントではベルギー人のスティーブ・ラモン(KTM)やストリボスと同点だったが、総合順位の決め手となる第2ヒートの順位はラモン、コピンズ、ストロリボスの順となったのである。

 第2ヒートでヨルゲンセンは第1ヒートの時ほど力強い走りを披露することができず8位に終わり、総合6位となった。ヨルゲンセンは、レースに出場しながら、第6戦のベネルクスで痛めた肩のリハビリを続けている。

 CAS Honda Racingの熱田孝高は前回のイタリアで2ヒート目に6位に入ったが、今回は第1ヒートの3周目にクラッシュしたことにより以前から痛めていた左肩を再び痛めてしまった。このため、2ヒート目も調子を上げることができず、20位で1ポイントを獲得するのが精一杯だった。

 現在、ピションは341ポイントを獲得してランキング2位につけている。トップのエバーツとの差は102ポイントだ。ランキング3位につけるコピンズとピションの差は4ポイントとなっている。

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ミカエル・ピション(1位/2位 総合1位)
「ポルトガルで優勝して以来、なかなか勝つことができなかった。今季はもっとたくさん優勝できると思っていた。でもトイチェンタールで負傷して以来、調子を取り戻すのに時間がかかってしまった。僕は自分のライディングを磨き、チームはマシンのパフォーマンスを上げて少しずつエバーツとの差を詰めてきたので、今回優勝できてとても嬉しい。今回のコースはラインが何本もできていて難しかった。1ヒート目はかなり無理をしてエバーツの前に出て、その後エバーツがミスをした。2ヒート目はスタート直後、ストリボスが強引にインに入ってきて皆をアウトにはらませた。僕はインに逃げ、その後、良い走りができてエバーツの後ろにつけた。エバーツを抜けそうなこともあったけど、彼の方が速い場所もあった。ラスト4周の段階で、2位をキープして総合優勝を狙う作戦に切り替えたんだ」

ジョシュア・コピンズ(4位/4位 総合4位)
「1ヒート目はスタートが良かったけど、序盤荒っぽい走りをしてしまった。今週末はサスペンショントラブルに見舞われていた。今朝のウオームアップのあとでセッティングを変えたので、レース中どんな挙動を示すか想像もつかなかったんだ。中盤から走りやすくなってラモンを抜いて4位に入った。2ヒート目は序盤に調子が上がらず、終盤は疲れてしまい、ストリボスを抜くので精一杯だった。昨日もあまり体調がよくなかったので、今日は体力的にちょっと辛かった。そんな状態で、今日は両ヒートとも4位に入れて良かった。ピションとのポイント差もあまり開かなかったしね」

ブライアン・ヨルゲンセン(2位/8位 総合6位)
「まだ完全に体調が良くなったわけではない。トップグループで走行するためにはもっと体調を良くしなくてはいけない。今日は、スタートは良かったけど、エバーツやピションについていくことはできなかった。1ヒート目に頑張りすぎたので2ヒート目には疲れてしまった。手首と肩はどんどん良くなっているので、ホールショットを決めてそのまま優勝できる日も近いと思う」

熱田孝高(29位/20位 総合22位)
「さんざんな週末でした。コースは滑りやすかったのですが、僕のライディングは第1ヒートの3周目までは調子が良かったんです。3周目のウープでギアがニュートラルに入ってしまい、また左肩から転倒してしまいました。2ヒート目は大丈夫だろうと思っていたのですが、うまくいきませんでした。スタートは良くて、第1コーナーでは3番手につけていたのですが、その後、ペースは上がりませんでした。ワイト島(第7戦イギリス)以来、上り調子だったのに、今回は1ポイントに終わってしまい、残念です」

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