決勝日:6月6日(日) 天候:晴れ 気温:29℃ 観客数:週末通算3万人
モトクロス世界選手権第8戦フランスGPは6月6日にサンジャン・ダンジェリーで行われた。前回の英国GPで初の総合優勝を果たしたCAS Honda Racingのジョシュア・コピンズが、Honda CRF450Rを駆って1ヒート目3位、2ヒート目2位に入り、ダブルウインを達成したステファン・エバーツ(ヤマハ)に続いて総合2位に入った。
気温29℃と今季最高の暑さとなったサンジャン・ダンジェリーでは、泥が乾燥して埃っぽくなり、コースはスリッピーになっていた。特に序盤はこの埃が問題となったのである。テクニカルなコースとして有名なサンジャン・ダンジェリーだが、小石の多い地層により、スピードの出るラインは1本だけとなり、追い越しが非常に難しくなっていた。
Tiscali Hondaのミカエル・ピションにとって、今回はホームGPだったが、結果は残念なものに終わった。予選でポールポジションを獲得したピションは、1ヒート目はエバーツに次いで2位に入った。2ヒート目、エバーツとピションは最初の2ラップの間、エキサイティングなバトルを繰り広げた。しかし、その直後、エバーツの跳ね上げた石がピションのフロントブレーキに当たってしまい、ブレーキ液が漏れたためリタイアを余儀なくされたのである。
コピンズはヒート1の序盤には一時トップを走行したが、その後、エバーツとピションにかわされて3位に終わった。しかし、2ヒート目は2位に入り、その結果、チャンピオンシップ・ポイントでもランキング2位のセドリック・メロッテ(ヤマハ)に2ポイント差と迫っている。
ブライアン・ヨルゲンセン(Tiscali Honda)は、数週間前にリヒテンボールデで受けた負傷の快復が進んでいる。1ヒート目8位だったヨルゲンセンは2ヒート目に転倒して9位に終わったため、今回は総合6位だったが、表彰台を狙えるレベルまで調子を上げてきている。
CAS Honda Racingの熱田孝高は1ヒート目は転倒して14位だったが、2ヒート目は今季最高の6位でフィニッシュした。しかし、転倒の際に肩を痛めたことにより、今回の結果には完全に満足しているわけではない。 |