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第3戦 ポルトガル
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ポルトガル Round 3
Portugal
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レポート
 選手コメント
リザルト
MX1(ヒート1)
1 エバーツ
2 ピション
3 グンデルセン
MX1(ヒート2)
1 ピション
2 エバーツ
3 コピンズ
MX2(ヒート1)
1 タウンリー
2 ド・ルーバー
3 ソード
MX2(ヒート2)
1 ソード
2 タウンリー
3 ド・ルーバー
リザルト一覧
ポイント
ライダー(MX1)
1 エバーツ 129
2 メロッテ 103
3 ラモン 102
コンストラクター(MX1)
1 ヤマハ 72
2 Honda 67
3 KTM 60
ライダー(MX2)
1 タウンリー 119
2 ソード 119
3 ド・ルーバー 103
コンストラクター(MX2)
1 KTM 75
2 カワサキ 62
3 ヤマハ 56
ポイント一覧
ピションが今季初優勝を飾る

決勝日:4月4日(日) 開催地:アジェンダ 天候:快晴 気温:21℃ 観客数:週末通算1万7000人

 全16戦で競われる2004年度モトクロス世界選手権の第3戦は、4月4日にポルトガルのアジェンダで行われ、CRF450Rに乗るTiscali Hondaのミカエル・ピションが、今季初優勝を飾った。

 過去に2度世界チャンピオンに輝き、フランスでもっとも偉大なモトクロス・ライダーと言われているピションは、第1ヒートで2位に入り、第2ヒートでは優勝した。ライバルのステファン・エバーツ(ヤマハ)も1位と2位に入ったが、2ヒート目で優勝したピションが総合優勝となった。

 週末まで降り続いた雨もあがり、レースは高速コースで有名なアジェンダで、ドライでラフなコンディションのもとで行われた。快晴で暖かかったこともあり、決勝レース当日は1万7000人の観客が森の中に設けられた会場に集まっていた。

 土曜日に行われた予選でミカエル・ピションはもう少しでポールポジションを獲得できるところだったが、最後の最後にKTMのスティーブ・ラモンにかわされて2位となった。しかし、スターティングゲートで2番目に良いポジションを選ぶことができたため、2ヒート共、好スタートを切ることができた。

 レースは両ヒート共、35分+2周で競われたが、ピションは第1ヒートではトップを走行するエバーツの背後につけて2位でフィニッシュ。第2ヒートでは早々にジョエル・スメッツ(スズキ)をかわしてトップに立ち、その後は独走優勝を飾った。

 今シーズンに入ってから過去2戦で表彰台に上がっているCAS Honda Racingのジョシュア・コピンズは今回も連続表彰台を目指していた。しかし、第1ヒートの1周目にケネス・グンデルセン(KTM)と接触して転倒。転倒したところをラモンにぶつけられ、さらに別のライダーがコピンズのマシンにぶつかった。

 それでもコピンズは必死にマシンを起こし、最後尾から再スタートを切った。ところがラスト2周で10位に上がった時、ガス欠で止まってしまう。転倒した際にマシンをぶつけられ、燃料タンクが破損した影響で、ガソリンが若干漏れたのだ。第2ヒートでコピンズは単独3位を走行して3位に入ったが、第1ヒートがDNF(リタイア)だったため、総合順位では9位に終わった。

 コピンズのチームメイト、熱田孝高は今季最高の走りを見せ、12位と7位に入って総合順位でも7位となった。熱田は両ヒートで常にトップテン圏内を走行していたのである。

 ピションのチームメイト、ブライアン・ヨルゲンセンは手首にトラブルを抱えており、今週末にも簡単な手術を受けることになっている。ヨルゲンセンは、土曜日の予選では6番手だったが、日曜日の決勝レースでは実力を結果に結びつけることができず、第1ヒートが10位、第2ヒートが転倒という結果だった。このため、総合順位は19位に終わった。

 現在、ジョシュア・コピンズはポイントテーブルで4位につけている。ランキングトップのエバーツとの差は31ポイントだ。一方、ミカエル・ピションは現在ランキング6位につけている。

 第4戦は3週間後の4月25日にオランダのバルケンスワードで行われる。

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ミカエル・ピション(MX1 2位/1位 総合1位)
「11ヶ月ぶりの優勝だけど、優勝するのは本当に気分がいい。ずっと長くて暗いトンネルの中にいたような感じだったけど、その間もずっと諦めずに表彰台の頂点に上がる日のことを考えていた。復活を可能としてくれたドクターやチームスタッフに感謝したい。今年からホンダに移籍できたことを本当に喜んでいるし、CRF450Rの凄さにも感銘を受けている。今日は1ヒート目は周回遅れのライダーが出てきた時にエバーツとの差が縮まったのだけど、周回遅れを抜くのに失敗してしまった。第2ヒートでは必死で逃げて、2位のエバーツとの差が18秒になった時点で少しリラックスしたんだ」

ジョシュア・コピンズ(MX1 DNF/3位 総合9位)
「今日はフラストレーションが溜まった。第1ヒートでは良いスタートを切ったのに、KTMのマッドガードが突然横から飛び出してきて、転倒させられてしまった。その後、ラモンに轢かれたのだけど、怪我をしなくて良かった。さらに誰かが僕のマシンに激突して燃料タンクが破損した。残り1周の時まで必死で順位を上げていたのだけど、ガス欠で止まってしまい、歩いてパドックまで戻った。残念だけど、今回のようなことも受け入れなくてはいけない。第2ヒートではエバーツに追いつこうと頑張ったけど、トップ3はそれぞれ単独走行になってしまった。今日は2ヒート共表彰台に上がりたかったけど、これもレースさ」

熱田孝高(MX1 12位/7位 総合7位)
「今回の結果は悪くないですが、スタートがうまくいかなかったのが不満です。1ヒート目はちょっと転んでしまったため、一時ギアがニュートラルに入ったままになってしまい、12位に終わりました。2ヒート目はラインを変えて走り、序盤に数人のライダーを抜きました。残念ながら、最終ラップでラモンに抜かれて7位になってしまいました。でも、過去の2戦に比べればはるかに良い走りができたので、このままさらに上を目指していきたいです」

ブライアン・ヨルゲンセン(MX1 10位/DNF 総合19位)
「これまでの3戦は、どれも難しいものに終わっている。左手首の感覚がなくなってしまうという問題があるので、今週の火曜日に手術を受け、圧迫している神経を治してもらうんだ。今回は自分のスピードも出ていたし、コンディションも良かったので、もっと良い結果を残せていたはずだったので残念だ」

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