決勝日:3月28日(日) 開催地:ベルプーチ 天候:雨のち晴れ 気温:7℃ 観客数:週末通算1万3200人
2004年度モトクロス世界選手権の第2戦は3月28日にスペインのベルプーチで行われた。前日の土曜日に大雨が降り続いたことと、日曜日も午後になるまで晴れなかったため、コースコンディションは最悪だった。そんな状況の中で、CRF450Rに乗るジョシュア・コピンズ(CAS Honda Racing)が第1ヒート2位、第2ヒート3位となり、ダブル・ウインを飾ったステファン・エバーツ(ヤマハ)に続いて総合2位となった。
第1ヒートの時の路面状況は泥沼のようで、35分+2周のレースはまるで耐久テストのようだった。転倒せずに完走することは奇跡に近かった。その後、スペイン特有の強烈な太陽が顔を出し、コースは急速に乾いていった。これにより、第2ヒートに関しては第1ヒートと異なる作戦で臨む必要が生じたのである。
そんな中で、2003年開幕時に背中とくるぶしを痛め、現在でも足を若干引きずっているコピンズは健闘して2位と3位に入ったのだった。
前日、大雨の中で行われた予選でポールポジションを獲得したミカエル・ピション(Tiscali Honda)は、優勝候補の筆頭に挙げられていた。本人もマディなコンディションは得意だと話していたからである。ところが、CR450Fに乗るピションはスタートで失敗し、その後深いわだちにはまって抜け出せなくなってしまった。何をやってもだめだったため、ピションはとぼとぼと歩いてピットに戻ったのである。
第2ヒートでもピションはスタートでついていなかった。スタートした瞬間、ゲートが跳ね返ってきたのだ。その結果、ピションは7位に終わった。過去3年間、ベルプーチで優勝しているピションにとっては、残念な結果となったのである。
ピションのチームメイト、ブライアン・ヨルゲンセンのレースはピションとは異なっていた。両ヒートで抜群のスタートを切ったヨルゲンセンは、第2ヒートではホールショットを決めた。第1ヒートではウープで転倒してトップグループから外れてしまい、その後マシン・トラブルのためリタイアしたが、第2ヒートでは積極的に攻め、優勝したエバーツに3.5秒遅れで2位に入った。その結果、総合7位で第2戦を終え、ランキングでも7位につけている。
熱田孝高(CAS Honda Racing)は混乱の第1ヒートでは15位に入ったが、第2ヒートでは周回遅れの23位に終わった。熱田はスタートしてから200メートルの地点でフロントホイールが滑って転倒したが、その後再スタートを切り、ポイント獲得のために必死の走りを続けたのだった。
CAS Honda Racingのゴードン・クロッカードとジュシ・フェビライネンは負傷のために欠場した。
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