Hondaホームページへ
Motor Sportsへ
WMX
スケジュール&リザルトHonda Racing to TOP
第12戦
フランス
2003年9月14日 開催
WMX
To WMX TOP
 
 
サーキット&TV情報 レースレポート リザルト ポイントスタンディング
レースレポート

クリックで拡大できます

今季2度目の表彰台を獲得したコピンズの走り
全戦でポイントを獲得し、年間10位に食い込んだ熱田
けがをおして出場したクロッカード
最終戦で2人のHondaライダーが表彰台に上がる
■決勝日時 :9月14日(日)
■観客数 :週末通算 1万5000人
■天候 :快晴
■気温 :27℃
今年大成長を遂げたヨルゲンセン。最終戦も2位に入った
今年大成長を遂げたヨルゲンセン。最終戦も2位に入った

 モトクロス世界選手権最終戦が、9月14日にフランスのエルニーで行われた。

 メインレースのモトクロスGPではステファン・エバーツ(Yamaha)が優勝したが、Honda4ストローク450ccマシンに乗るTiscali Martin Hondaのブライアン・ヨルゲンセンが2位に、2ストローク250ccマシンに乗るCAS Honda Racingのジョシュア・コピンズが3位に入った。

 レースでは、序盤トップを走行するエバーツに続いて、ジョエル・スメッツ(KTM)が2番手につけていたが、途中でクラッシュ。代わって2位に浮上したヨルゲンセンを追っていたコピンズは、途中で2度軽く転倒したため、3位のポジションをキープすることに専念した。

 ヨルゲンセンは3戦連続で表彰台に上がり(シーズン合計4回)、ランキングでもHonda勢としてはトップの4位を獲得した。熱田孝高は今回10位でフィニッシュしている。12戦全戦でポイントを獲得した熱田は、ランキングでも10位に入った。8月末のチェコGPのあとで肋骨を痛めたゴードン・クロッカードは、痛みと戦いながら12位に入った。クロッカードは序盤の5戦を欠場したのにもかかわらず、ランキング11位でシーズンを終えている。

 CAS Honda Racingのチーム・マネージャー、ロジャー・ハーベイは次のように語っている。
「今回はHondaライダーの活躍に満足している。今年のヨルゲンセンは従来の課題を克服してコンスタントな走りを見せてくれた。3戦連続で彼が表彰台に上がるのを見ることができて嬉しい。コピンズはシーズン開幕前のけがのことを考えると信じられないほどよく頑張った。来年は彼も4ストロークマシンに乗るので、さらに活躍してくれるだろう。熱田はランキング10位に入ったわけだが、昨年大腿骨を骨折したことを考えれば素晴らしい。全戦でポイントを獲得したということは、彼がコンスタントに速く走れるということを意味しているので、来年はさらに頑張って欲しい。クロッカードが無傷で走れたのは開幕戦だけだった。彼にしてみれば、今年は早く忘れたい1年だろう。彼には早くけがを完治してもらい、早目にシーズンオフのトレーニングを始めてほしい。総合的には、今年1年間の皆の成績にはそれなりに満足している。もっと良い成績を望んでいたことは確かだが、負傷や不運に見舞われた1年間だった。とにかく1年間を通してのヨルゲンセンの活躍には目を見張るものがあった」


ブライアン・ヨルゲンセン(モトクロスGP 2位)
「あと数戦レースをやって欲しい。今、とても調子が良いんだ。チェコGPのあとでマシンを少し変えたのだけど、すごく調子が良くて、今回はプラクティスが始まった直後からフィーリングが良かった。優勝も不可能ではないと思っていたのだけど、エバーツの決意の方が強かった。遅いライダーを抜くのに手間取っている間にエバーツに逃げられてしまったんだ。コピンズが追い上げてきた時もパニックにはならなかった。後方から追い上げられても動じないという自信がついたので、来年役に立つだろう。今シーズンはハードだけどおもしろかった。今年はマシンも良かったし、僕もハードにトレーニングして準備していたのが奏功したのだと思う」

ジョシュア・コピンズ(モトクロスGP 3位)
「今シーズンはついていなかっただけに、最終戦で良い結果を残すことが重要だった。最初のうちはブライアン(ヨルゲンセン)のすぐ後ろにつけていたのだが、同じコーナーで2回クラッシュした。ホイールスピンに苦戦していたのと、コースのどの部分で追い上げようかと考えていて集中力を欠いていたのが原因だ。1月にクラッシュした時、医者にもう2度とモーターサイクルには乗れないと宣告されたことを考えれば、今日の結果は上出来だろう。まだちゃんと歩けないので、モトクロス・デ・ナシオンが終わったあとで左足のくるぶしを手術してもらう。モトクロス・デ・ナシオンでは4ストロークマシンに乗るんだ」

熱田孝高(モトクロスGP 10位)
「今回も予選結果が悪かったのでスタートで苦労しました。来年は予選をなんとかしないといけません。スタート直後には前のライダーに追突しそうになって、1コーナーを抜けた時には10位ぐらいでした。その後、少し順位を上げたのですが、後半また抜き返されてしまいました。今回のコースは路面が硬くてバンピーでした。今年は多くのことを学びました。来年はただポイントを数えているだけではなく、さらに高いレベルで戦えるようにしないといけません。ただ、今年は全戦でポイントを獲得できたことが嬉しいです」

ゴードン・クロッカード(モトクロスGP 12位)
「今週末はずっと辛かった。チェコGP後の水曜日に肋骨を痛めてしまった。翌週の英国選手権のレースに出場して、痛みはさらに悪化した。今年は開幕戦までは絶好調だったが、その後、次々と負傷に見舞われ、満足に準備しないままレースに出場するということが続いてしまった。僕にとっては本当にイライラが募った1年間だった。ずっと嫌な感じだったので、シーズンが終わって良かった。これでちゃんと身体を治すことができる。肩、指、手首、そして肋骨を治すのに1か月はかかるだろう。毎回けがのことばかり話すのは嫌だったけど、それ以外に特筆すべきことがなかったんだ」

 
PAGE TOP