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第8戦
ナミュール(ベルギー)
2003年7月20日 開催
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レースレポート

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熱田は転倒後再スタートを切り、18位でフィニッシュ
クロッカードはフェンスに引っかかりリタイア
8位のヨルゲンセンはランキング4位につけている
クロッカード、転倒リタイアに終わる
■決勝日時 :7月20日(日)
■観客数 :週末通算 1万5100人
■天候 :晴れ
■気温 :25℃
前戦に続きトップ10フィニッシュを果したコピンズ
前戦に続きトップ10フィニッシュを果したコピンズ

 モトクロス世界選手権第8戦は、7月20日にベルギーのナミュールで行われた。

 CAS Honda Racingのゴードン・クロッカード、ジョシュア・コピンズ、熱田孝高の3人は、予選でそれぞれ7位、5位、27位につけた。

 決勝レースが始まると、クロッカードと熱田の2人はスタートで失敗し、他のライダーに押し出される形でワイドにはらんでしまった。

 このため、1周目を終えた時点では、クロッカードが18位、熱田が27位でラインを通過した。

 2周目に入ると、クロッカードは16位にポジションを上げたが、その直後に若干ワイドにはらみ、グリーン・フェンスにリアホイールを引っかけ、マシンをロックさせてしまった。マシンから放り出されたクロッカードは、そのままリタイヤしてしまったのである。

 熱田の方も2周目にフェンスに絡んだあとで泥に足を取られて転倒。しかし、熱田の方は再スタートを切ることができ、18位でフィニッシュした。

 シーズン開幕前に背骨を負傷したコピンズは、まだリハビリしながらのレース参戦ではあるが、前戦の10位に続き、今回もトップテンに入るという目標を達成した。2周目に9位に上がったコピンズは、チェッカーフラッグまでほぼ単独走行を続けて9位でフィニッシュしたのである。

 Tiscali Hondaのブライアン・ヨルゲンセンは今回8位だったが、それでもランキング4位とHonda勢では最上位につけている。ランキング3位はKTMのジョエル・シュメッツで、ヨルゲンセンとの差は56ポイントだ。

 今回モトクロスGPで優勝したのはステファン・エバーツ(Yamaha)で、エバーツは最終ラップにクロッカード同様グリーン・フェンスに絡まれながらもなんとかトップでチェッカーフラッグを受けた。エバーツは今回も125ccクラスとダブル・ウインを飾り、これでモトクロスGPのランキングでもミカエル・ピション(Suzuki)をかわしてトップに立っている。

 併催された650GPレースでは、地元のセドリック・メロッテ(Honda)が初優勝を飾り、地元の観客の大きな歓声を浴びていた。

 CAS Honda Racingのチーム・マネージャー、ロジャー・ハーベイは次のように語っている。

 「2年前に行われたモトクロス・デ・ナシオンの時点で、グリーンのフェンスが問題になるだろうと指摘されていた。ライダーが少しでもワイドにはらむと、絡まってしまうんだ。今回もエバーツはうまく脱出できたが、クロッカードは犠牲になってリタイヤしてしまった。熱田はクラッシュしたのに完走できて良かった。初めてナミュールのコースを走ったので大変だったと思うが、よく頑張っていた。コピンズは体力的にまだ無理できないので、自分のペースは作れるがそれ以上プッシュできない。今後、次のレベルに移ってトップ5に入れるように努力していかなくてはいけない。やるべきことは分かっているし、皆、コピンズがどれぐらい速く走れるか知っている」。

 第9戦は3週間後の8月10日に、オランダのリエロップで行われる。


ジョシュア・コピンズ(モトクロスGP 9位)
「今日はトップ10に入りたかったので良かった。大した競り合いもなく9位に入れた。中盤、腕が上がってしまったけど、もう少しで4位争いのグループに追いつくことができた。でも、無理はしないで我慢のレースを続けている。毎回どんどん調子を取り戻しており、スピードも戻っている。今年のレースは来年に向けての準備だと思っているんだ。今回は乗っていて楽しかったし、最後までスピードを維持することができた」

ゴードン・クロッカード(モトクロスGP DNF)
「スタートはそんなに悪くなかったのだけど、1コーナーで押し出されて、次の右コーナーではイン側につける集団の真ん中に入ってしまった。ほとんど停止状態に近いほどの渋滞だったけど、そこを通過してからは少しずつ順位を上げていた。そんな時、フェンスに引っかかってしまい、クラッシュしてリタイヤした。本当に散々なレースだったよ」

ブライアン・ヨルゲンセン(モトクロスGP 8位)
「あまり良いレースとはいえない。先週末に結婚したばかりで、新居では練習用のバイクを壊してしまったため、まったく練習することができなかった。その影響が出て、土曜日の予選で転倒して肩を痛めてしまった。レースでは肩をかばって走ったので、腕が上がってしまった。次のオランダのレースまでに、マイナー・レースにいくつか出場する予定だ。現在ランキング4位だけど、そのポジションを守っていきたいね」

熱田孝高(モトクロスGP 18位)
「スタートで失敗して、アウト側に押し出され、ほとんど最後尾になってしまいました。このコースはオーバーテイクの難しいコースなので苦労しました。2周目にフェンスに絡んで転倒しましたが、再スタートを切ることができ、18位でフィニッシュしました。ナミュールは初めてだったので、大変でした。転倒しなければ、もっと良い成績を残せていたと思いますが、とりあえずポイントが取れたので、そんなにがっかりしてはいません」

 
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