IDEMITSU Honda Team Asiaの挑戦

ラタパーク・ウィライロー

中上貴晶 尾野弘樹 カイルール・イダム・パウィ

手術を終えて経過は良好。万全の状態でドイツGPに挑む

第8戦オランダGP  会場:TTサーキット・アッセン

第7戦カタルニアGPを終えて母国タイへ戻ったIDEMITSU Honda Team Asiaのラタパーク・ウィライローは、バンコク市内のバンコク病院で左手の診察を受けました。

転倒を喫した第4戦スペインGP以来、ウィライローは左手親指の付け根辺りに痛みをずっと抱えながら、参戦を継続していました。そして第6戦イタリアGPの直前に、この箇所を骨折していることが判明しました。第6戦イタリアGPと第7戦カタルニアGPは、テーピングや鎮痛剤を使用して、なんとかレースを乗りきりましたが、今回の帰国に際し、スポーツ選手の外科治療に詳しいヨンサクディ・リーングドム医師の診察を受けることにしたのです。

リーングドム医師との相談の結果、ウィライローは、迅速な回復を目指して手術を受けることにしました。6月10日には、第一中手骨骨頭部(親指付け根)と周辺の関節、靱帯を整復する手術を実施。19日の診察では、順調に回復しつつあるとのことでした。

迅速で完ぺきな回復を目指すために、第8戦オランダGPへの参戦を見送ったウィライローは、タイにとどまって治療とリハビリに専念する日々を過ごしました。ウィライローは「6月末には抜糸を済ませ、今は負傷前と変わらないトレーニングができています」と、現在の状況を語りました。

「オランダGPに参戦できなかったのは残念ですが、一刻も早く完ぺきなコンディションに戻すため、リハビリに専念することを決意しました。第8戦オランダGPでタカ(中上貴晶)が優勝したレースはテレビで観ていました。彼の活躍を心から祝福したいです。コンディションはほぼ完ぺきに近いところまで戻ってきているので、僕も彼に負けないよう、次のドイツGPには全力で臨むつもりです」