モータースポーツ > ロードレース世界選手権 > Honda World Grand Prix 700勝の軌跡 > RC166
Hondaは1960年から125ccクラスに加えて、250ccクラスにもRC161で参戦を開始。1961年にはRC162で高橋国光選手が初優勝を飾るなど、シーズン10勝を挙げてメーカータイトルを獲得しました。1962年はRC162で9勝、1963年もRC164で4勝を挙げ3連覇を達成。しかし、Hondaは1964年、1965年と2年続けてシリーズチャンピオンを逃してしまいます。そこで、Hondaは1966年シーズンの目標として、当時定められていた5クラスすべてでチャンピオンになることを掲げ、それを果たしました。第1戦スペインから第8戦フィンランドまでは、3RC165でマイク・ヘイルウッド選手が8連勝を達成。第10戦マン島TTレースから、さらに出力を向上させたRC166を投入しました。2ストロークマシンが主流となる中、それでも4ストロークにこだわったHondaは、エンジンのさらなる高回転化でその波に抗おうと奮闘。結果、最高出力over 60PS/18000rpm、最大トルク2.36kgm/17000rpmを実現しました。前年のマシンを大きく上回るスペックとなったRC166に加え、ライダーには、1961年のマン島TTレースでHondaに初優勝をもたらした、マイク・ヘイルウッド選手を抜てき。ヘイルウッド選手は、出場した10戦すべてでウイナーとなり、ライダーとメーカータイトルを手にしました。ワークス活動が縮小された1967年も、RC166自体はマイナーチェンジを経て、ヘイルウッド選手によって戦い続けました。1967年シーズンは前年とは打って変わって、ライバルチームと優勝を分け合う一進一退の状況に。最終的にヘイルウッド選手が5勝、ラルフ・ブライアンズ選手が2勝の計7勝を挙げ、2年連続となるタイトルを獲得しました。
エンジン種類 | 空冷4サイクル並列6気筒DOHC4バルブ |
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排気量 | 249.42cc |
最高出力 | over 60PS / 18,000rpm |
最高速度 | over 240km/h |
車両重量 | 112kg |
変速機 | 7段変速 |
1966年 マイク・ヘイルウッド