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vol.57

Honda選手の表彰台独占を目指して

第4戦フランスGPは、金曜午前のフリープラクティス1回目から土曜午後の予選まで圧倒的な速さで終始トップタイムを記録し続けたRepsol Honda Teamのケーシー・ストーナーが、日曜の決勝レースでもそのスピードを遺憾なく披露。圧巻のポール・トゥ・フィニッシュで今季2勝目を挙げた。チームメートのアンドレア・ドヴィツィオーゾも粘り強い勝負強さを発揮して2位表彰台を獲得。Repsol Honda勢が1-2フィニッシュを達成した。一方、レース中盤に2位を争っていたダニ・ペドロサは、同じHonda勢のマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)と接触して転倒リタイア。シモンチェリも最終的には5位まで順位を落としてフィニッシュ。Honda勢の中でも明暗の分かれるレースウィークとなった第4戦を、チーム代表の中本修平が振り返る。

「今回のレースウィークではHonda勢が終始全セッションを優勢に進めてきて、レースでも表彰台独占、1-2-3フィニッシュをもう少しで実現できそうなところまで来ていました。ところが、結果的にはそれを逃すことになってしまいました……。今はそれがとにかく残念でなりません。とはいえ、ケーシーは終始安定した走りで、レース中盤以降は独走態勢に持ち込み、彼にとって開幕戦以来となる優勝を達成してくれました。フリープラクティスの段階から、ケーシーはアベレージタイムが全然違っていましたからね」

−ドヴィツィオーゾ選手は前回のポルトガルGPに続き、ライバル陣営選手との戦いを制して、今季初表彰台の2位獲得です。

「レースリザルトの数字だけを見ればそうなのですが、前を走っていた選手たちが消えていった結果の2位、と考えると、手放しでは喜びきれない、というのが正直なところです」

−とはいえ、レースごとに結果を上げてきているところを見ても、ドヴィツィオーゾ選手の今後の活躍にますます期待がかかるのでは?

「アンドレアは元々、資質の高い選手で、我々も彼には高いものを期待しています。実際に、土曜の予選の際には非常に高水準の走りを実現できていました。だから、2位で終えたとはいえ、レースで14秒も差をつけられてしまったのはちょっと残念ですね。ポジションだけ見れば、2位でよかった、と言えるのかもしれませんが、アンドレアにとっても我々にとっても、レース内容は決して満足のいくものではありませんでした」

−一方のペドロサ選手は、表彰台を確実に視野に収めながらアクシデントで転倒し、残念ながらリタイアとなってしまいました。その転倒により右鎖骨骨折、という話ですが。

「そのとおりです。月曜には早速バルセロナに戻って医師のチェックを受けることになっています。単純骨折なら手術はしないかもしれませんが、複雑骨折なら手術をするしかないでしょう。ただ、手術をしてプレートを挿入した場合は、次戦のカタルニアGPもおそらく走ることが可能になると思います。誰よりもダニ自身が『何としても次のレースは走りたい』という強い意志と闘志を持ってくれていると私たちは信じています。今回の負傷に関する限り、次戦カタルニアGPまでスケジュール上、2週間の時間が空くのは我々にとって好材料といえるでしょう。ただ、その後が2週連続開催のイギリスGPになるのは、正直なところ、つらいですね」

−シモンチェリ選手のアクシデントにより、今回のレースでは残念ながらHonda勢の表彰台独占がついえる結果になってしまいましたが、レース途中までの彼のパフォーマンスはどうだったでしょうか?

「走りのパフォーマンス自体は、よかったのではないかと思います。あのまま最後まで問題なく走りきれていれば、2位表彰台を獲得できていたでしょうね。マルコ自身も、だいぶ成長を遂げてくれていると思います。ウィークを通じたマシンセットアップも、方向性をしっかりと見すえてチーム全体が一丸となって力を発揮できるようになりました……とはいうものの、あのような結果になってしまうのは、ただただ、本当に残念というしかないですね」

−今回はストーナー選手が独走優勝。ドヴィツィオーゾ選手も上り調子。次戦に向けた展望はいかがですか。

「レースを戦う以上は全戦で勝利を目指すのが我々の務めですから、今後のレースでも、全戦優勝を目指していきます」

−今回のように典型的な<ストップ・アンド・ゴー>タイプのコースで優勝したことにより、開幕前から課題に挙げていたマシンのブレーキングスタビリティは、かなり改善されてきたと見ていいのでしょうか。

「ブレーキングスタビリティは相変わらず問題で、我々にとって今後の大きな課題です。今後はさらに、この面で改良を施していかなければならない、と考えています」

−マシンの戦闘力向上やHonda勢が4戦3勝という今季ここまでの展開から、ライバル陣営に対するアドバンテージは見込めそうですか?

「レースは、一戦一戦がせめぎあいやしのぎあいの世界です。ぎりぎりの戦いの中でどうやって勝てるかと知恵を絞り工夫を重ねながら、マシンの改良を進めていきます。アドバンテージがあるなんて思っておりません。このまま自分たちは何もせずに、ライダーの能力に任せっきりで勝ってもらえるような、そんな甘い世界ではないんですね。選手たちのがんばりや期待に応えるためにも、もっともっとマシンを改良していかなければなりません。次戦のカタルニアGPも優勝を狙って全力でがんばりますので、皆様も応援をよろしくお願いいたします」