■年間18戦の全サーキット中でも、独特の存在感を放つ異彩のコースが、第11戦アメリカGPの舞台、ラグナセカ・レースウェイだ。グランプリの歴史とともに歩んできた欧州の近代的サーキット群と異なり、レイアウト的にも荒削りで豪快な特徴を備えている。世界一有名なターン8、通称<コークスクリュー>を筆頭に、コース上の至るところにアメリカ合衆国独特の、ワイルドかつおおらかな雰囲気が漂っている。その気配を少しでも感じ取っていただくため、今回はいつもと少し趣向を変えて、まずはラグナセカのコース案内から紹介を始めることにしよう。
まずはピットロードからコースイン。赤いポールの手前がピットロード、奥に見えるのがメインストレート。
上りのメインストレートから、一気に下りながら左に曲がるターン1。体が浮きあがるような感覚で、ライダーによってはここが一番スリリングという声もある。
ターン4立ち上がりからターン5へ。ゆるいS字状になっていることがわかる。
ターン5出口。ここから急激な上りこう配がはじまる。
ターン5からターン6は連続左コーナー。さらに上りながらバックストレートへ。
参考までに、バックストレート中央部あたりからターン6を振り返るとこんなかんじ。背景にラグナセカ一帯の雄大な渓谷風景が広がる。
バックストレートから丘陵頂点へ。ブラインドコーナーどころか、まるで先が見えない。
いよいよここからコークスクリューへ。ブラックマーク(ブレーキ痕)に注目。
左から右へ大きく切り返す。複合キャンバーを構成する路面のうねりがよくわかる。
コークスクリューを振り返る。アスファルトの巨大な壁のようにも見える。
下りきったすり鉢状の左コーナー、通称<レイニーカーブ>を立ち上がり、最終手前の右コーナー、ターン10へ。