ニッキーの実家はここからクルマで約3時間。まさに文字どおりの地元選手だ。それだけに、応援シャツを着た人が非常に多い。
■フットボールといえばアメリカンフットボール、四輪レースといえばNASCAR、といったふうに、米国の文化風土はあらゆる面で欧州とはひと味違っている。しかも、歴史が浅い反面、施設や食事、車、人間の体格等々、あらゆるものの規模が大きい。バイクも、その土地柄を反映して、クルーザータイプが圧倒的な人気を集めている。パドック内外やサーキット周辺で見かけた、典型的なほど「アメリカン」な風景を紹介しておこう。
■今回のレースでは、運悪くハリケーン・アイクが接近していたために、初開催のレースにもかかわらず、初日金曜日のセッションはレインコンディション下で行われることになった。湿度、気温ともに高く、生暖かい風が吹き付ける。コースへの慣熟を考慮して、通常よりも30分延長された金曜午前のプラクティスセッションへ向け、選手たちはコースへ出ていった。