ラックのこちら側には中野選手、反対側にはデ・アンジェリス選手。ポスターは持ち帰り自由。運がよければサイン入りをゲットできることも。
■さて、次はチーム・サン・カルロ・ホンダ・グレッシーニへ“お宅訪問”。入り口では中野選手とデ・アンジェリス選手の写真を配したポスターラックが出迎えてくれる。とはいうものの、誰でも気安く簡単に入ることができるわけではない。特別にあなたをここへ招待します、というステイタス感をさりげなく演出することも、ホスピタリティの重要な役割のひとつ。……と、折りしもこのホスピの中へジャーナリストやフォトグラファーが続々と入っていくではないか。何が行われるのか、さっそく覗いてみることにしよう。
■中では、これからまさに記者会見が始まろうとしているところだった。どうやら、チームスポンサーのオイルメーカー・カストロールが、6月に決勝が開催されるサッカー大会ユーロ2008のオフィシャルスポンサーであるという共通点から、エストリルでのプレスカンファレンス開催という運びになった模様。サッカー、ロードレース、ともに欧州ではメジャースポーツだけに、まさにWin-Winの関係、といったところか。
■記者会見終了後は、その向かいに建つJiR チーム・スコットへ。昼休みの高橋裕紀選手にプチ密着してみよう、という狙いだ。階段を上がり自動ドアから中へ入ると、採光のよい室内が実に心地よい。ぐるりと周囲を見渡してみると……いたいた。まさにこれから昼食をとろうとする高橋選手を運よく発見。
■イタリアのチームだけあって、サラダもパスタも見るからにおいしそう。食事の最中も、高橋選手は流暢なイタリア語でチームのみんなと笑顔で雑談をかわす。食後は当然、風味豊かなエスプレッソ。この数時間後に行われた予選で、高橋選手は2列目5番グリッドを獲得。翌日の決勝レースは、最後まで手に汗握る激しいバトルを演じ、無事チェッカー。第3戦を終えてランキング4位とした。ホスピの食事も、きっと活力の元になったに違いない。