路面温度は、タイヤのグリップや耐久性を左右する。タイヤチョイスに欠くことのできない重要な指標だ。
■タイヤは、文字どおりバイクの足下を支えるレースの重要な構成要素だ。昨年から使用本数が厳しく制限されるようになり、今シーズンの場合、レースウィークに使用できるスリックタイヤの本数はフロント18本、リア22本の計40本、と定められている(レインタイヤについては、特に制限は設けられていない)。登録は木曜に行われ、週末の気象条件や路面コンディション、コースレイアウト、あるいはライダーの好みなどなどをチームとタイヤサプライヤーで相談して使用スペックを決定する。タイヤメーカー同士もそれぞれ性能を向上させながら、激しい競争を続けているのだ。
■MotoGP、と一口にいっても、その中にはMotoGPクラス、125ccクラス、250ccクラス、の3種類があるのは周知のとおり。世界各地で行われる各大会では、これら3クラスとともに、サポートレースが行われることも多い。バイク、タイヤ、そしてツナギのデザインまでワンメークで行われるMotoGPへの登竜門レース「レッドブルルーキーズカップ」は、その典型例だ。このレースは、MotoGPのヨーロッパラウンドでほぼ毎戦、併催されている。また、各国団体が主催するナショナル選手権が行われることも多い。
■全18戦の中で食べ物の露店の種類と数が豊富なサーキットを上から順に数えていくと、ザクセンリンクがトップスリーにランクされることは間違いない。本当にあきれるほど数が多く、しかも、これが意外に(といっては失礼だが)びっくりするくらい安くて美味だったりする。「サーキットの食事なんて、どうせ……」と舐めてかかっていると、ザクセンリンクではとんでもないしっぺ返しをくらってしまうのだ(それもおいしい方に)。
■スタンド裏の出店は、もちろん食べ物だけじゃない。各ライダーやチーム公認のTシャツ、キャップ、ノベルティグッズなどなどの店舗が、あちらこちらで軒を連ねている。ここでしか買えないものも何かと多く、つい出費がかさんでしまう。あるいは、ただぶらぶらとショップを覗いて回るだけでも十分に楽しい。レース観戦以外のそんなあれこれも、サーキットで楽しく過ごす重要な要素の1つなのである。