ブルノを代表する地ビール<スタロブルノ>。じつはチェコはビール消費量が世界一なのだとか。
■チェコから連想するものといえば、いったい何だろう? ロボットという造語の産みの親、文豪カレル・チャペックや作曲家のスメタナ、「プラハの春」「ビロード革命」といった社会運動、あるいはボヘミアンガラスを思いつく人もいるかもしれない。人によって印象は様々だろうが、ここではブルノサーキットでみかけたいかにもチェコらしいものをいくつか紹介しておこう。
■ピットレーンでみかけたものも紹介しておこう。選手やチームの各スタッフたちにとっては、通い慣れた「仕事場」だが、よくよく注意すると、ときおり意外なものも発見する。選手やスタッフは己の職務に集中し、観客は彼らの一挙手一投足に注目しているため、あっけないくらいに平然と目の前に転がっているものでも、つい見落としていたりするのだ。
■さて、今回のレースで大きな注目を集めたのが、2009年型のサテライト用先行開発として中野真矢選手に投入されたニューマシンだ。サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのピット前には、金曜日午前の走り出しから大勢の取材陣が選手やスタッフを取り囲んだ。日曜の決勝レースでは周回ごとに前を追い詰めてゆき、最後は4位フィニッシュ。中野選手とマシンのポテンシャルを存分に発揮する内容で、今回の対応が正解であったことを見事に結果で証明した。