■さて、ここから先は観戦エリアの様子を紹介していこう。風光明媚な眺めや、リラックスした観戦スタイルからもわかるように、彼らの物腰は実におおらかだ。誰彼となく陽気に話しかけ、愉快な気分を共有する。ただし、「ライス」について尋ねられても、和食に関する質問だと思うなかれ。彼らはあくまで「レース」について質問しているのだ。とはいえ、たとえ勘違いした場合でも「ノーウォーリー(No worry)」。がははと豪快に笑い飛ばしてしまうのがオージー流だ。では、グダイ(Good-day)!
コース全景のマップ。高低差のあるレイアウトやハイスピードコーナーなど、選手たちの間でも「走っていて楽しい」と人気の高いサーキットだ。
海風にオーストラリア国旗がはためくキャンプ場。キャンプというより野営地ということばが似合うほど野趣たっぷり。
柵で仕切られた観戦エリアからコースまでの距離は、驚くほど近い。
サーキットの前に広がるバス海峡の向こうはタスマニア、そしてその向こうは南極大陸まで陸地がない。
なだらかな土盛りの斜面に腰をおろしてのんびり観戦、がオージー流。ジャンパーからTシャツ姿まで、人々の格好も様々。
サーキットの中央部にある池。バイクの排気音を気にする気配もなく、野鴨や黒鳥が羽を休めている。
元は大英帝国の植民地だけに、食文化もイギリス風である。
サイン会場は大盛況。長蛇の列や黒山の人だかりができあがるのは、世界共通。
巨大な仮設テントとともに突如登場したゲームセンター。
「安全な衣類で体を防護しましょう」バイクで観戦に来るファンに対し、サーキットのあちらこちらで掲示されていた標語。