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―一方、ニッキー(・ヘイデン)は、レース序盤は好調でした。 はい。ニッキーは(決勝日)午前のウォームアップでも、路面がドライに近い状態になっていく中、どんどんタイムを詰めていくことができましたからね。5番グリッドからスタートした決勝では、スタートに成功して、序盤からトップ争いを演じました。序盤はよかったんです。しかし、途中からペースをあげることができなくなった。チャタリング(*)に悩まされていたんです。 ―原因は? これから分析しなくてはいけませんが、トップを争いながら終わってみれば6位という結果には、本人が一番悔しがっています。でも、トップを争ったことは、今後の本人の自信にもつながっていくでしょう。そして、このアグレッシブさを上手く維持して、ホームグランプリのラグナセカで一気にブレイクしてくれるものと期待しています。 ―同年代のマルコ・メランドリが頑張っているだけに、いっそう奮起してほしいところです。 サテライトながら進境著しいマルコの好成績は、一瞬の焦りになったかもしれませんが、『ヤツにできるなら自分にも』という奮起の材料になっているはずです。ニッキーも少しずつ良くなっているし、メンタル面でも強くなってきたから、彼の今後には乞うご期待、ですよ。 ―技術面での向上はどうですか 乗り方は、まだ荒削りなところは残っています。今回でいえば、チャタ(*)に悩まされたという要素があったにしろ、後半のペースダウンがリザルトに大きく響いてしまいました。 確かに、走り方の癖やセッティングでタイヤがタレてしまうこともあるかもしれない。でも、最後までタレない魔法のタイヤなんてないんだから、そこは技術でカバーできるようにならないと。例えばミック・ドゥーハンは、エッジがタレたらマシンをやや起こし気味にして走るという工夫もできるライダーでしたからね。 ―では、今回のレース結果を受けて、月・火の二日間にル・マンで行ったテストはどんな項目を試したんでしょうか。 ミシュランの新しいタイヤテスト、あとは車体周りのパーツなどもいろいろと試しました。ニッキーについては、決勝レースで発生したチャタの原因も分析しました・・・ (次回はテストについてレポートします。) * チャタリング(チャタ) 振動のこと。タイヤに縦方向の振動が発生し、ハンドルや車体に振動が伝わり、操縦安定性が損なわれる。 |
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