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モータースポーツMotoGP田中誠レポート
VOL.5 中国GP「ヨーロッパラウンドに向けて、今が辛抱のとき」


―ところが、日曜は朝から降り出した雨が、決勝レースが近付くにつれ、どんどん激しくなっていきました。
 
 はい。本当に今回は、コンディションに翻弄されたレースになってしまいました。マックスは、スタートは良かったんですが、セテのペースに離されてしまった、というのが実際のところですね。また、最後にはマルコ(・メランドリ)にもパスされましたが、ああいう荒れたレースでは、残念ですが、追う立場のマルコのほうが往々にして有利になるものです。
 
 今回のような天候の場合、どうしても賭けのようになってしまう。ニッキーは、勝負に出たタイヤチョイスが合わず、不完全燃焼で終わってしまいました。フリープラクティスや予選を通じて運が悪かったということもありますが、それも含めてもっとコツコツ仕上げていくようにしなければ、ということは今後の課題です。
 
 マシン面では、今まで以上に完成度を高めて、どのような条件下であってもセットアップは必要最小限の微調整程度で済むようにして、あとは早々にタイヤ選びに移れる、というくらいの完成度にしたいと思っています。
 
―こうやって振り返ると、本当に天候に左右されつづけた三日間でした。
 
 このサーキットはHonda勢が絶対に有利なはずだったのですが、雨になったことで、ドライで厳しかったライバル陣営にアドバンテージを与えることになってしまった。天候がわれわれにマイナスし、しかもライバル陣営に味方してしまったという皮肉な結果のレースでしたね。
 
―次からはいよいよ、本格的なヨーロッパラウンドの幕開けです。
 
 次のル・マン、そしてムジェロからカタルニアの連戦へと続くので、ここから気分を一新して巻き返しをはかることができると信じています。その意味でも、今こそが辛抱のしどき。シーズン前のカタルニアIRTAテストでは、マックスはずっと調子が良かったし、ムジェロは彼のホームグランプリだから気合いの入りかたも違うはず。第4戦からのレプソル・ホンダのパフォーマンスに期待していてください。
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