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シーズンも残すところあと2戦。Moto GP第16戦は、上海国際サーキットやセパンサーキットと同じ、ヘルマン・ティルケのデザインによる超近代的サーキット、イスタンブールパークで行われた。初開催となる同地でのレースでは、チーム・モビスター・ホンダ・モトジーピーのマルコ・メランドリが終始圧倒的なペースで初優勝を遂げた。レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、メランドリ選手と激しいトップ争いを演じたものの惜しくも3位。一方、チームメイトのマックス・ビアッジは12位でレースを終えた。 「ワークスのレプソル・ホンダは3位と12位でしたが、マルコの初優勝はHondaとしてはハッピーな結果です。第8戦のアメリカGPでニッキーが優勝して以来、Honda勢は一度も勝てていませんでしたから。今回のマルコは、アメリカGPのニッキーに近いくらい、完璧にレースをコントロールできていました。広くて高低差のあるコース特性が、Hondaのマシンに合っていていたことも要因のひとつと言えますね」 −確かにこのコースはHondaに一日の長がありました。決勝のグリッドもHondaがフロントローを独占(ジベルノー−メランドリ−ヘイデン)していました。 「ニッキーは、この前のフィリップアイランドと同じように、フリープラクティスからしっかりとマシンを詰めてきて、予選最後のアタックでも最後にきっちりとまとめてきた。ですから、決勝でも悪くても予選順位の位置(3位)で終わってくれる、と確信していました」 −ロッシの後ろで3番手につけ、最近の彼に特徴的なしぶといレースをしていましたが、最後4周になったところで前との差が一気に開いてしまいました。何があったのですか。 「周回遅れの選手に前を塞がれて、パスするのに手間取ってしまったんです。それまでは前2台と変わらない1分53秒台前半から中盤のタイムで周回できていたのですが、その周回でラップタイムが0.7秒ほど落ちて54秒台になってしまった。ラスト3周になったので、本人も3位キープに考えを切り替えました。あの残り周回数では、そういう判断も賢明だったと思います。ただ、レース中盤でロッシにパスされたときに、なぜ抜き返すことができなかったのか。マシンセットアップをうまく詰め切れなかった、ということが一因ではありますが、さらに細かい検証をしていく必要があります」 −一方、マックスは生彩を欠いたレースウィークになってしまいました。 「フリープラクティスからずっと、車高や様々なセッティングを調整しましたが、最後までうまく詰め切ることができなかった。他のライダーはブラインドコーナーでもきれいに繋いで走っていくけど、今回のマックスはアグレッシブさに欠けました。リザルトもクリス(・バーミューレン)の後ろに終わり、若手に押された形でした。最終戦に期待しています」 (次回に続く) |
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