抜き所は、やはり1コーナーの進入、
そしてダウンヒルから最終のビクトリーコーナー
ツインリンクもてぎは、ハードブレーキングするコーナーが多く、ブレーキに厳しいサーキットです。抜きどころといえば、セオリーであるホームストレートからのブレーキング競争が展開される1コーナー。そして、スピードがのるダウンヒルストレートから90°コーナーへの突っ込みでしょう。そこから、最終のビクトリーコーナーのライン取りやスピードののせ方も勝負になると思います。
4コーナーの立ち上がり、タイヤのスライド量に注目
また、1-2コーナーを立ち上がってストレートを走り、3コーナーに進入し、長くアクセルを開けながら立ち上がる4コーナーのタイヤのスライドのさせ方もポイント。ここであまりタイヤをスライドさせると、そのあとのストレートが遅くなり、5コーナーで抜かれてしまうんです。ここのストレートは結構長いので、4コーナーの立ち上がりは重要です。
観戦ポイントのおすすめは、
グランドスタンド反対側の旗が立っている所
僕がプライベートでMotoGPを観に行くなら、グランドスタンドから正面に見える、ツインリンクもてぎの旗が立っている土手の上に行きますね。そこで、グランドスタンド側を向けば、1-2コーナーを脱出して3-4コーナーを立ち上がって5コーナーに進入するマシンを見られる。
マシンが5コーナーあとの立体交差のトンネルに吸い込まれていったら、今度は反対側のS字方面に走っていくわけです。そうして各マシン、各ライダーのS字の走り方を見る。
S字の切り返しでは、マシンのセッティングが決まっているかどうかを確認することができます。S字の挙動が安定していて、気持ちよくアクセルを開けているマシンは、いいセッティングが出ているということです。それとS字の出口ですね。あそこにはギャップがひとつあって、そのギャップを通過する時にマシンが縦に動く。スピードがのった状態でマシンが縦に動くので、セッティングが決まっていないと挙動が乱れてアクセルを開けられないんです。あるいはスライドして、マシンが前に進んでいかない。そういうところを細かくチェックできます。
それから、S字の立ち上がりからV字コーナーまで、シフトアップするマシンとしないマシンがある。S字を2速で走って、3速に上げるマシンと2速のままで行くマシンです。そのあたりでどんなギア比なのかを見ることができます。ちょっとマニアックですが・・・。
レース中に動いてもいいなら、そういう見方ができます。FMで場内の実況を聞くことができますから、片方で実況を聞き、片方で迫力あるエンジンの音を聞いて楽しむ。これが僕のお薦めの観戦ポイントです。楽しめると思いますよ。 |