
チャンピオン争いは熾烈。ジベルノー選手はもちろん、
ビアッジ選手も上位2人と差を詰めるために思いきった走りが期待される
チャンピオンを争っているジベルノー選手、ビアッジ選手、ロッシ選手の闘いが日本GPの第一の見どころです。残りのレース数を考えるとみな優勝が欲しい。特にポイントランキング3位のビアッジ選手は、ここで追いつかないと離されてしまうという危機感がある。もちろんポイントをリードしているロッシ選手は、ここで一気に突き放して相手の戦意をくじきたい。
ポイント差を縮めたいビアッジ選手は、コーナーの立ち上がりで最高速を出すのが上手。体が小さいので空力的にも有利なのかもしれません。ジベルノー選手はテクニックがある。ロッシ選手はブレーキングが上手い。三者三様の特徴を活かし果敢に挑んで来る。この争いは熾烈です。世界最高峰の白熱したチャンピオンシップバトルを見ることができるんですから、日本グランプリは貴重であり、たまらなく刺激的なレースになると思います。
レースでは、玉田選手の突き抜けた走りに注目
それと、母国グランプリとなる玉田選手にももちろん注目したいですね。彼はチャンピオンを争っているわけではありませんから、勝つことだけをめざして気合いを入れて来るでしょう。観る者を、アッと驚かせるほど頑張ってくれるのではないかと思います。
彼は、2003年のツインリンクもてぎでもキレのいい走りを見せていますし、今年は優勝して自信を持っている。「絶対に優勝する!」という気持ちで臨むと思います。かつてスーパーバイク選手権に参戦していたときも、もてぎは得意でしたから。
玉田選手のもてぎでの見どころとしては、2003年にジベルノー選手を抜いた、ダウンヒルストレートあとの90°コーナーから最終のビクトリーコーナーにかけてのスピードののせ方でしょう。そこでの彼のライディングは抜群です。彼の見せ場になると思います。
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