第7戦リオGPで玉田
誠選手が初優勝、MotoGPがさらに楽しくなった
ジベルノー選手、ビアッジ選手、ロッシ選手の白熱した展開が続く中、第7戦のリオGPで日本の玉田 誠選手が初優勝しました。これはうれしかったですね。玉田選手の走りはアグレッシブで、同じ日本人として誇れるような圧倒的な勝利でした。
この勝利の一因として、玉田選手のマシンがブリヂストンタイヤを装着していたということも挙げられるでしょう。MotoGPに参戦している24台のマシンのうち15台がミシュランタイヤで大勢を占めるなか、少数の5台がブリヂストンタイヤを装着しています。残り4台はダンロップタイヤです。Honda
RC211V勢のなかでブリヂストンタイヤを着けているのは玉田選手のみ。
実はこのレースで、同じくブリヂストンタイヤを装着したスズキのケニー・ロバーツ選手がポールポジションを獲得しているんです。ですから、タイヤメーカーとしては、“ポール・トゥ・ウィン”。ブリヂストン勢が活躍したレースと見ることができます。
この玉田選手の優勝で、MotoGPクラスのチャンピオン争いがどうなるかということに加え、玉田選手は今度いつ優勝するか?という楽しみが増えました。やはり、同じ日本人ですから、玉田選手の応援には力が入る。僕個人としても玉田選手の優勝をまた見たいと願っています。
後半戦、ビアッジ選手が優勝しさらに白熱
これまで着実にポイントを取ってきたビアッジ選手が、第8戦のドイツGPで今季初ポールポジションから熱戦を制して今季初優勝しました。ビアッジ選手は、僕の見る限り今年は王座を狙って抑制した走りを続けていました。これまでの、果敢に勝負を挑む激しさを自ら抑え、無理をせず結果を残すライディングを心掛けている。そのビアッジ選手が、序盤からレースの主導権を握り、一時ロッシ選手にトップを明け渡しながら再び抜き返し、終盤は同じHonda
RC211Vに乗るアレックス・バロス選手と激しいトップ争いを演じて見事レースを制しました。これは見ごたえがありましたね。
その後第9戦はロッシ選手が勝ち、第10戦はジベルノー選手が勝ちました。後半は、勝つ選手が分散しはじめ、ますます面白くなっていくと思います。日本グランプリのあと、まだ4戦が残されています。ジベルノー選手、ビアッジ選手、ライバルであるロッシ選手のチャンピオン争いはどうなるか、そして、コンストラクターズタイトルをリードしているHonda
RC211Vが見事頂点のマシンとなるのか。また、日本人、玉田選手がどこで勝ってくれるのか。ロードレース世界選手権MotoGPクラス、絶対に目が離せない展開です。日本グランプリは、その展開の重要な一戦を実際に見ることができる貴重な機会。見逃したらきっと後悔します。何としてもツインリンクもてぎに集合ですね。
NEXT
> |