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Testingマレーシアセパン公式テスト

2020年2月7日(金)-9日(日)

セパン・インターナショナル・サーキット

セパン公式テスト

マレーシア・セパンで今季初テスト開催。Hondaは、5年連続タイトル獲得に向けてメニューを消化する

2020年のシーズン幕開けを告げる公式テストが、2月7日から9日までの3日間、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われました。12月1日から1月31日までは、ルールにより、レギュラーライダーのテストが禁止されています。今年は公式テストに先立ち、2月2日から4日までの3日間、テストライダーとコンセッションルールで参加が認められているメーカーのレギュラーライダーが参加する合同テスト(シェイクダウンテスト)が行われました。

シェイクダウンテストに参加したHonda勢は、昨年のMoto2チャンピオンで今季Repsol Honda Team入りしたアレックス・マルケスとテストライダーのステファン・ブラドル(HRC)の2人。シェイクダウンテストでアレックスは、2020年型RC213Vで走り込みに集中、ブラドルは、2020年型RC213Vの確認テストや新たな開発テストに取り組み、7日から始まる公式テストの準備を進めました。

昨年、4年連続6回目のタイトルを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)とアレックスは兄弟ライダーとしてレースファンに広く知られています。2014年には、弟のアレックスがMoto3クラスでチャンピオンになり、兄マルクがMotoGPクラスで2度目のタイトルを獲得。史上初となる同一シーズン兄弟チャンピオン誕生という偉業を達成しました。昨年は2度目の偉業達成となり、今年は史上初となる兄弟チームがスタートし、世界の注目と話題を集めています。

今年は、開幕戦カタールGP(3月8日決勝)に向けて、2回の公式テストが行われます。2月下旬(22日~24日)には、開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキットで2回目のテストが行われます。昨年から、年明けの公式テストは2回6日間と日数が少なくなっており、チーム、選手たちは、セパンテストでミスのないよう、確実にテストメニューを消化しました。

今年のセパンテストは、最高気温が連日30℃を超え、路面温度も日中は60℃前後と厳しいコンディションとなりましたが、おおむね、安定した天候でした。今年は、2016年に共通化されたエンジン・コントロール・ユニット(ECU)、ミシュランタイヤの1社供給体制となって5年目のシーズンとなります。各陣営ともに多くのデータを蓄積し、年々厳しい戦いとなっています。今年はシーズン初テストとは思えないレベルの高い走行となりました。

今季、5年連続タイトルと4年連続3冠を目指すHondaは、昨年11月の最終戦バレンシアGP後に行われたバレンシアとヘレスの公式テストのデータをもとに作り上げた2020年型RC213Vをサーキットに持ち込みました。

13年に史上最年少記録で世界チャンピオンに輝き、14年にシーズン史上最多優勝記録で2連覇を達成、15年はタイトルを逃すも、16年、17年、18年、19年と次々に記録を更新し、タイトルを獲得したマルケスは、今年は5年連続7回目(3クラス通算9回目)のタイトル獲得を目指します。

マルケスは18年12月上旬に脱臼癖のついた左肩の手術を行い、19年シーズンを戦いました。そして昨年12月には今度は右肩の手術を行いました。19年シーズンを直前にした昨年のセパンテストでは、左肩の回復の様子を見ながら徐々にペースを上げていきましたが、今年はその経験を活かし、着実に周回数を増やし、ペースを上げていくという3日間としました。マルケスは、昨年12月の手術から連日7時間前後のリハビリテーションに取り組んできました。この2カ月間で合計92回の理学療法とジムでのトレーニングを行い、今季初テストに向けて準備を進めてきました。

テスト開始の1週間前には、昨年同様、Honda NSF100でテストライドを行いました。しかし、まだ完全ではないことを感じたため、今回のテストの最大の目的は、ニューマシンの変更点をしっかり確認し、3日間のテストを完走することとしました。そのため、右肩になるべく負担をかけないようにスムーズなライディングを心がけ、一日平均44ラップ、3日間で131ラップをこなしました。

その3日間でマルケスはマシンのセットアップとニューパーツの確認テストに集中しました。最終的なベストタイムは1分58秒772で総合13番手でしたが、昨年同様、次回のカタールテスト、そして開幕戦カタールGPに向けて走りのレベルを上げていく意気込みです。

7日からの公式テストを前に、ジャカルタで行われたRepsol Honda Teamの発表会に出席した弟のアレックスは、7日から9日までの公式テストでは、2020年型RC213Vの走り込みに集中しました。

今回のテストでの最大の目的は、パワフルなMotoGPマシンに慣れることでした。そして、ミシュランタイヤの特性を知り、ロングランに挑むことでタイヤのフィーリングの変化などを知ることでした。3日間のテストを終えてアレックスは18番手でしたが、トップとの差は0.693秒。初テストとしては上々のスタートとなりました。

LCR Honda CASTROLに移籍して6年目のシーズンを迎えるカル・クラッチローは、2020年型RC213Vのテストに取り組みました。マルケスの肩の状態が万全ではないため、多くのテストメニューを消化するハードな3日間となりましたが、最終的に2番手タイムをマーク。2020年型RC213Vの高いポテンシャルを感じさせていました。

クラッチローのチームメートでMotoGP3年目のシーズンを迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、昨年10月に、6月のオランダGPで痛めた右肩の手術を行い、終盤の3戦を欠場しました。手術から約4カ月ぶりの走行となった中上ですが、右肩の状態が想定していたより悪い状態で、3日間ともに、昨年マルケスがチャンピオンを獲得した2019年型RC213Vのフィーリングになれること、MotoGPマシンのパワーに身体を慣らすことを最大の目標としました。2日目、3日目は、右肩に痛みが出るようになり痛み止めを服用する厳しい今季初テストとなりましたが、マルケス同様、次回のカタールテスト、開幕戦カタールGPに向けて、100%の状態を目指します。

Hondaは、昨シーズン、3年連続3冠を達成しました。2020年シーズンは、22回目のライダースタイトル、26回目のコンストラクターズタイトル、そして、Repsol Honda Teamは11回目のチームタイトル獲得を目指します。

コメント

カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL) 総合2位 1分58秒431 172ラップ 1日目 1分59秒234 39ラップ 4位
「LCR Honda Castrol Teamと再び仕事ができたこと。そして、冬休みが明けてみんなに会えてうれしいです。冬休みの間はカリフォルニアでしっかり準備をしてきました。いよいよ仕事が始まりました。昨年に引き続きRC213Vを改善できるようにがんばります。ガレージに2台の2020型マシンがありました。1台は「19年型のような」スペックでハーフ&ハーフといった仕様でした。今日はテストメニューをこなしているうちに雨が降ってきました。その後、路面が乾いたときに短いスティントを走行して一日が終わりました。明日も引き続き、テストメニューに取り組みます」
2日目 1分59秒247 64ラップ 12位
「今日はチームと一生懸命取り組み、64周走行しました。2台のマシンを使い、たくさんのパーツをテストしました。どちらが一番ポジティブなのかを見極めようとしました。テストするパーツがとても多く、かなり時間がかかりましたが、いいラップをたくさん刻むことができました。マシンのフィーリングもかなりよかったです。1周のタイムが速かったわけではありませんが、一日を通してとても安定していたので、テスト最終日が楽しみです」
3日目 1分58秒431 69ラップ 2位
「テスト3日目も、長いリストのテストメニューをこなしました。全体的にはうまくいきましたし、ポジティブでした。コースでは一日を通してやることがありましたし、ジオメトリーのセッティングでもテストすることがいくつかありました。まだマシンのフィーリングは完ぺきではありませんが、ペースはよかったです。もっと快適に走行するためには、コーナーエントリーとコーナリングを改善する必要があります。カタールのテストでそれができることを願っています。この3日間、セパンでがんばってくれたチームに感謝しています」

マルク・マルケス(Repsol Honda Team) 総合13位 1分58秒772 131ラップ 1日目 1分59秒676 37ラップ 12位
「こうしてRC213Vに乗ることができてとてもうれしいです。でも今日は右肩の状態が万全ではないこともあり、フィーリングはあまりよくありませんでした。最初の走行は元気にスタートしましたが、少し落ち着かなければなりませんでした。自分のリズムを見つけて、必要なことに取り組もうと努力しました。プランはいつもと同じです。今日は35周、明日は45周、そして最終日は右肩の様子を見て決めようと思っています。重要なことは肩の状態が安定していることです。午後になっても痛みはそれほどひどくはありませんでした。辛抱強く、着実に一歩一歩進んでいきます」
2日目 1分59秒097 47ラップ 9位
「昨日より肩の調子がいいのでとてもうれしいです。セッション終盤、残念ながら転倒してしまいました。大きな転倒に見えたかもしれませんが、それほどスピードが出ていなかったのでケガもなく大丈夫でした。しかし、今の僕の体調では小さなミスも許されないので100%集中しなければなりません。転倒する前に今日のメニューはこなしていたのでよかったです。やらなければならないことはやれました。今日の目標だった45周を走行することもできました。明日はもっと周回できればと思います。そして、調整したマシンと新品タイヤのフィーリングをもっと理解したいです」
3日目 1分58秒772 47ラップ 12位
「今日はいい気持ちで一日を終えることができました。いいリズムがありました。今日は現状で可能な最大限の走りをしました。15コーナーで小さな転倒をしてしまいましたが、体調が原因の転倒でした。自分の限界を知ることができてよかったです。もちろん転倒しない方がいいに決まっていますが、ケガはありませんでした。今日は47周走行しました。まだまだ仕事はありますが、いい一日でした」

アレックス・マルケス (Repsol Honda Team)総合18位 1分59秒042 153ラップ 1日目 1分59秒918 38ラップ 13位
「今日の仕事には満足しています。シェイクダウンテストでベースができていました。僕のようなルーキーにとって、このサーキットでMotoGPマシンを理解するためには、シェイクダウンテストがとても役立ちました。今日はユーズドタイヤで少し前進できました。シェイクダウンテストのときよりもサーキットのコンディションはいいです。たくさんのライダーがいるので、いろいろなことを学ぶことができます。まだやらなければならないことはたくさんありますが、すばらしいチームです。毎回新しいことに集中して取り組むことができます。走るごとに速くなっているので、明日も楽しみです」
2日目 1分59秒661 66ラップ 17位
「今日はユーズドタイヤでいい仕事ができたのでとても満足しています。タイヤを学び、タイヤのフィーリングに合わせていくことに取り組んでいます。午前中にタイムアタックをしました。ベストな走りではありませんでしたが、1分59秒6はまずまずの結果でした。今日はロングランをこなせたことが最も重要なことでした。いいペースがあり、体力を確認することもできました。もっと体力が必要なことが分かりました。全体的にはいいフィーリングがありました。今やっていること、そしてやったことすべてに満足しています」
3日目 1分59秒042 49ラップ 16位
「全体的には、フィーリングは毎日よくなっています。速く走れるようになっているし、感触もよくなっています。これが一番重要なことです。カタールGPに向けたプレシーズンテストはあと3日間だけです。まだ学ばなければならないことはありますが、走るたびにいろいろ学ぶことができています。ここまで達成してきたことすべてに満足しています。カタールの目標は、異なるコンディションでマシンのセットアップを引き続き理解していくことです。今回のテストでたくさんのことをトライできたので、満足して帰ることができます」

中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU) 総合23位 1分59秒860 126ラップ 1日目 2分00秒815 31ラップ 23位
「昨年の10月以来、4カ月ぶりの走行となり、MotoGPマシンの感触を取り戻すのにやや時間がかかりました。今日は、チームと相談して、肩の状態を確認しながら周回していく予定でしたが、まずは、その目的は果たせたと思います。肩の状態は、それほど悪くはありませんが、よくもなく、予定通り、タイムよりは、感覚を取り戻すことに多くの時間を費やしました。マシンのセッティングもエンジンのマッピングもほとんど変えず、無理をせず31ラップをこなしました。右肩の筋力は、MotoGPマシンを完全にコントロールしていく強さはありません。筋力も自由度もまだまだ取り戻せていないことが確認できたので、焦らず、着実にペースを上げていきます。正直、思っていたよりは厳しく、まだ50%くらいの状態です。明日、明後日とペースもリズムもよくしていきたいです」
2日目 2分00秒347 47ラップ 22位
「初日よりは周回数も多く、ペースも少し上げることができました。肩の状況は昨日より少しはよくなりましたが、ペースが上がるにつれて、新たな問題も出てきました。ブレーキングは問題ないのですが、ストレートでカウルに伏せる動きや、小さいコーナーでは、自分の思い通りにマシンをコントロールすることができず、そういうところで痛みも出るようになりました。まだまだマシンを振り回せていないし、マシンの限界を探るような走りは全くできていません。いまの状態では、マシンの評価、パーツの評価をすることができないので、予定されていたテストパーツも、今回は現状でできる範囲でやろうということにしました。今回のテストは、マシンに慣れること、身体をマシンに慣らすことに重点を置くことが、本来の走りを取り戻すための近道だと感じています。最終日は、自分のポテンシャルをしっかり上げられるようにして、少しでも前進できるようにしたいです」
3日目 1分59秒860 48ラップ 22位
「3日間を無事に走り終えることができました。連日、パフォーマンスの低い走りとなり、2日目からは痛み止めを服用するなど、厳しい状況の中でのテストとなりました。もう少し走れればよかったと思いますが、厳しい状況の中で最低限のテストをこなすことができたのはよかったです。次のカタールテストに向けて、右肩をしっかりケアして、筋力不足など、今回の走行で感じた課題を少しでも改善していきたいです。今回のテストは、正直、厳しい状況を想定していましたが、最低の状態に近いものでした。自分のライディングにはほど遠く、最終日になってやっとエンジンパワーを出してほしいというリクエストを出すことができました。いつもなら、初日にやれることを3日間かかってやっとできたという状況でした。しかし、焦らずしっかり前進していこうとチームと話し合い、3日間を走り切ることができました。開幕戦カタールGPで100%の状態にするためにも、次のカタールテストまでに80%にもっていきたいです」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
120F.クアルタラロヤマハ1'58.349
235カル・クラッチローHonda+0.082
342A.リンススズキ+0.101
463F.バニャイアドゥカティ+0.153
546V.ロッシヤマハ+0.192
69D.ペトルッチドゥカティ+0.257
744P.エスパルガロKTM+0.261
843J.ミラードゥカティ+0.267
926D.ペドロサKTM+0.313
1041A.エスパルガロアプリリア+0.345
1136J.ミルスズキ+0.382
1288M.オリベイラKTM+0.415
1393マルク・マルケスHonda+0.423
1421F.モルビデリヤマハ+0.482
154A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.510
1612M.ビニャーレスヤマハ+0.544
175J.ザルコドゥカティ+0.602
1873アレックス・マルケスHonda+0.693
1933B.ビンダーKTM+0.755
2053T.ラバトドゥカティ+1.200
2199J.ロレンソヤマハ+1.348
2238B.スミスアプリリア+1.492
2330中上貴晶Honda+1.511
2427I.レクオナKTM+1.549
2550S.ギュントーリスズキ+1.751
2682M.カリオKTM+1.799
2792Yamaha Test 3ヤマハ+2.442
2890Yamaha Test 1ヤマハ+2.571
2991Yamaha Test 2ヤマハ+3.395
3032L.サバドーリアプリリア+4.801
3185津田拓也スズキ+5.325

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