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現場レポート Repsol Honda Team チーム・マネージャー アルベルト・プーチ 現場レポート 現場レポート
Vol.216 Round 17

不安定な天候で変則スケジュールとなるもチームの総合力で勝利をつかむ

日本GPからの連戦となった第17戦オーストラリアGPは、ビクトリア湾を通過した寒冷前線の影響を受け、不安定な天候となりました。断続的に降る雨と海から吹き付ける強い風のため、土曜日の予選がキャンセルとなり、日曜日の午前中にウォームアップと予選、午後に決勝が行われる変則スケジュールとなりました。

選手、そしてチームにとっては、本当に厳しい条件となった大会ですが、予選3番手から優勝争いに加わったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)との一騎打ちを制して今季11勝目。第13戦サンマリノGPから5連勝を達成しました。これでマルケスは、最高峰クラスの優勝記録を「55」とし、Hondaで5回のタイトルを獲得したミック・ドゥーハンの記録をブレイク、歴代3番目の記録達成となりました。

マルケスは、第15戦タイGPで9勝目を挙げてライダースタイトルを獲得、第16戦日本GPで10勝目を挙げて、Hondaの25回目のコンストラクターズタイトルを決めました。そして今大会は、11勝目を挙げて、チームタイトル獲得を目指すRepsol Honda Teamにとっては、首位のドゥカティとの差を17点差から1点差に縮め、残り2戦での逆転に挑むことになりました。

今季、もっとも厳しい気象条件となったオーストラリアGP。チームは決勝に向けてできることをしっかりこなし、それを結果につなげました。まさに、チームの総合力が問われる一戦になった第17戦オーストラリアGPですが、その厳しい戦いをアルベルト・プーチ監督が振り返ります。

―難しいコンディションとなったフィリップアイランドの戦略はどういうものでしたか?

「序盤にあまりタイムを落さない戦略でした。なぜならビニャーレスとヤマハがとても速いことが分かっていたからです。マルクのスタートはそれほどよくありませんでしたが、すぐにプッシュして追いつきました。一方、ビニャーレスはマルクを引き離そうをしましたが、マルクは彼についていく必要があり、その通りにしました。タイヤの選択はレース序盤に焦点を当ててリアタイヤはソフトで行くことを決めました。今回はその方が有効だと思ったからです。しかし終盤はタイヤが少し消耗し始めました。それでもマルクはヤマハの後ろについていくことができましたし、お互いの強いエリアの違いを理解し、パスするチャンスをうかがいました。そしてマルクはオーバーテイクする完ぺきな瞬間を見つけ、最終ラップまでプッシュし続けました。

Hondaにはこれまでたくさんのすばらしいライダーがいました。いまはマルクがトップライダーのひとりです。彼はまだ26歳であり、まだまだこれからのライダーです。Hondaは、彼がこれまでに成し遂げてきたこと、そして、今後、成し遂げていくことを一生忘れることはありません。今日の優勝は簡単ではありませんでした。ヤマハはレースウイークを通してすばらしいペースがありました。しかし私たちのライダーは非常に集中してレースに挑み、あきらめませんでした」

―今大会のポジティブなポイントとネガティブなポイントを教えてください。

「ポジティブなことは、言うまでもなく優勝したことです。またカル・クラッチローの今大会のパフォーマンスは非常にポジティブでした。彼が速いことは分かっていました。そして今日のレースでいい結果を残すことは彼にとっては、とても重要なことでした。昨年、カルはこの大会で大きな転倒をしました。彼はメンタル的に辛い状況を乗り越えてきました。レースウイークを通して一生懸命がんばりました。そしてすばらしい2位という結果を手にしました。彼のことをとても誇りに思いますし、彼とLCR Honda CASTROLにとっていい結果になったと思います。ネガティブなことは、ホルヘ・ロレンソの状況と結果です」

―ピットウォールから見ていた感想を聞かせてください。

「ほぼ思っていた通りのレースでしたが、マルケスはマルケスです。それにしても27周にわたってマルクのサインボードに+0を出し続けるのは、落ち着かないですね」

―レースウイークを通じて変わりやすい天候でした。選手、チームにとっては本当に難しいレースになりました。

「今週末は少しクレイジーな天候でした。毎日雨と強風が吹き、特に土曜日はひどいコンディションでした。でもこれはすべてのチームにとって同じことです。この状況を受け入れ、できることをするだけでした。私たちはすぐに対応しましたが、土曜日のコンディションでは、できることは何もありませんでした。次はマレーシアです。そこにはいつもと同じ目標があります。それはレースで最高の結果を出せるようにがんばることです。つまり優勝です。ライバルたちが速いことは分かっています。でもマルケスは再び挑みます。

今年のチャンピオンシップは難しい戦いが続いています。すでに重要なタイトルを二つ獲得していますが、Repsol Honda Teamのチームタイトルはまだ決まっていません。3つのチャンピオンシップすべてを獲得し3冠達成となればHondaにとってはうれしい限りです。マルクはこの目標を達成するために一生懸命がんばっています。厳しい戦いとなっていますが、もしタイトルを獲得することができたら最高です」


日本GP、オーストラリアGPと続いた2連戦ですばらしいレースを続けたマルケス。今週は3連戦最後となる第18戦マレーシアGPに挑みます。マレーシアGPは、ウインターテストの舞台であり、シーズンを通じて、全チーム、全選手の経験値がもっとも高いグランプリであり、初日からハイレベルで厳しい戦いとなります。

ライダースタイトル、そしてコンストラクターズタイトルを獲得してきたマルケスとHondaは、10万人が集まるマレーシアGPで引き続き、ファンを魅了するレースに挑みます。そしてRepsol Honda Teamは、残り2戦で、3年連続3冠、そして10回目のチームタイトル獲得に向けて全力で挑みます。

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