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Repsol Honda Team チーム・マネージャー アルベルト・プーチ 現場レポート
Vol.205 Round 06

体調不良ながらも、ライバルチームの地元グランプリで強さをみせたマルケス

レースウイークを通じて好天に恵まれた第6戦イタリアGPは、2戦連続今季4回目のポールポジション(PP)を獲得したマルク・マルケスが、ホームグランプリ制覇を目指すアンドレア・ドヴィツィオーゾとダニーロ・ペトルッチのドゥカティ勢2人とし烈な戦いを繰り広げ、わずか0.043秒差で優勝を逃しました。

惜しくも敗れたマルケスは、最終ラップの1コーナーのブレーキングで首位に立ちました。しかし、ブレーキングミスをしてわずかにアウトに膨らみます。それを見逃さなかったドヴィツィオーゾとペトルッチの2人が一気にマルケスのインに飛び込み、3台が1列に並んで1コーナーを立ち上がるというスリリングなシーンとなりました。しかし、もっともイン側にいたペトルッチが素早くその緊張状態から抜け出し、もっともアウト側にいたマルケスは、すかさずペトルッチを追撃しましたが、惜しくも逆転することはできませんでした。

今シーズンは、厳しい戦いが続いていますが、今大会も中盤までは8台がトップグループを形成しました。後半は、その中からマルケスとドゥカティ勢の2人、そしてアレックス・リンス(スズキ)の4人が抜け出し、最終ラップはマルケスとドゥカティ勢2人の三つ巴の戦いとなりました。マルケスは2014年以来、5年ぶりのイタリアGP制覇を目指しましたが、残念ながら今年も優勝は果たせませんでした。しかし、総合2位のドヴィツィオーゾと総合3位のリンスに先着、チャンピオンシップで総合首位をしっかりキープしました。

今大会、PP最多記録を更新中のマルケスは、その数を「84」へと伸ばしました。最高峰クラスでは56回目となり、Hondaで5連覇を達成、史上最多PP記録を持つミック・ドゥーハンの「58」に、あと「2」と迫りました。前戦フランスGPでHondaの最高峰クラス300勝を達成したマルケスですが、引き続き今年は、最高峰クラスの最多PP記録更新が期待されます。

チームメートのホルヘ・ロレンソは、今大会も本来の走りをみせることができず、予選17番手から粘り強い走りで13位でフィニッシュ。スペイン、フランス、そしてイタリアと得意とするサーキットで苦戦が続いているだけに、復活に向けてチーム一丸となって取り組むことになります。

また、MotoGP参戦2年目を迎える中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、MotoGPクラスにデビューして初めてトップグループに加わり、ベストリザルトとなる5位でフィニッシュ。カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が8位という結果でした。

今年、25周年を迎えたRepsol Honda Team。スペイン、フランスに続いての3連勝は達成できませんでしたが、4年連続タイトル獲得に向けてマルケスが総合首位をキープし、総合2位のドヴィツィオーゾとの差を8ポイントから12ポイントへ、総合3位のリンスとの差も20ポイントから27ポイント差へと広げました。開幕戦カタールGPを彷彿させる激しいレースとなったイタリアGPを、Repsol Honda Teamのアルベルト・プーチ監督が振り返ります。

―第6戦イタリアGPは最終ラップまで手に汗を握る接戦となりました。チームの戦略はどういうものでしたか?

「マルクはレースウイークを通じて体調不良だったので、今大会はできることに少し限界がありました。体調を含め、いろいろな理由から、ほかのサーキットのようには快適に走ることができませんでした。そのため、決勝に向けていくつか選択をしなければなりませんでした。思ったほどにはプッシュできず、いつものようなアタックもできず、優勝を逃しました。しかし、もう一台のドゥカティの前でフィニッシュ、20ポイントを獲得できたことはポジティブでした」

―今大会のポジティブポイントとネガティブポイントがあれば、それも教えてください。

「マルクはチャンピオンシップポイントで、さらに4ポイントのリードを広げることができました。今週末の彼の体調は100%ではなかったので、それを考えれば、本当にがんばったと思います。彼の努力に感謝します。今大会、タカ(中上貴晶)はすばらしいレースをしました。とてもうれしく思います。また、カルもいいレースをしました。ネガティブなことは、ホルヘがまだ苦戦していることです。マシンとの妥協点を見つけるために、引き続き取り組んでいかなければなりません。彼は集中力を維持していますし、ますますモチベーションを上げています。これは重要なことです。ムジェロはドゥカティのホームコースです。トップスピードとパワーを必要とするこのサーキットで、Hondaのマシンが前進できたことはとても重要なことです」

―ピットウォールから見ていた感想はどういうものでしたか?

「たくさんのライダーがトップグループにいて、すばらしいレースになりました。今日は最終ラップの戦いになるだろうと思っていました。その通りの展開となり、マルクの力強いアタックがファンを沸かせたと思います」

―インサイドストーリーがあれば、教えてください。

「ホルヘの人間工学的問題を改善するために、彼は日本へ行くことを決めました。エンジニアと直接話をして、問題をしっかり分析するためです。マシンのポジションを彼に合わせて改善することはいい考えだと思います」

次戦カタルニアGPは、Repsol Honda Team、そしてマルケスとロレンソにとってホームグランプリとなります。昨年はロレンソ(当時ドゥカティ)が優勝、マルケスが2位という結果でした。ロレンソにとっては、Repsol Honda Teamで初の表彰台と初優勝を目指す戦いとなります。そして総合首位のマルケスは、過去3年連続で2位に終わっているだけに、今年は14年以来の大会制覇と今季4勝目を目指すことになります。カタルニアは、ライバル勢も得意とするサーキットだけに気を緩めることはできませんが、地元ファンの前でRepsol Honda Teamは、今季最高のレースをする意気込みです。

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