MENU

HONDA

検索
Vol.192 Round 11

マルケスがドゥカティ勢に惜敗するも2位表彰台を獲得
ポイントランキングではリードをさらに広げる

第10戦チェコGPからの連戦となった第11戦オーストリアGPは、再び、ドゥカティ勢とのし烈な戦いとなりました。中盤まではチェコGP同様、ドゥカティ勢のホルヘ・ロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーゾとマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の3人がトップグループを形成。後半にはロレンソとマルケスによる一騎打ちとなりましたが、惜しくも2位でフィニッシュしました。

連日、30℃前後の暑さが続いたチェコGPから一転、オーストラリアGPの開催されたレッドブル・リンクでは、レースウイークを通じて雨の多い不安定な天候が続きました。その中でマルケスは、ドライコンディションとなったFP1、FP4ではいつも通り決勝に向けてのセットアップに集中。ドライコンディションで行われたQ2では、今季3回目(通算77回)のポールポジションを獲得し、史上最多記録を更新しました。

迎えた決勝レースは終日、青空が広がる絶好のコンディションに。レースでは、2周目にトップに立ったマルケスが1分24秒台のハイペースで周回、一時はドゥカティ勢の2人に1秒以上のリードを築きます。しかし、後半になってマルケスとの差をじりじりと削ってきたロレンソ(ドゥカティ)に首位を奪われると、終盤は一騎打ちの様相となりました。

マルケスとロレンソ(ドゥカティ)が何度もポジションを入れ替える厳しい戦いが展開されましたが、大会2連勝中のドゥカティ勢が今回も高いパフォーマンスを発揮して3連勝を達成。レッドブル・リンク初制覇を目指したマルケスですが、2年連続で2位に終わりました。昨年はドヴィツィオーゾとのし烈な戦いの末に惜敗、今年もロレンソとの息詰まる戦いを展開するも惜しくも2位フィニッシュと、レッドブル・リンクの制覇はなりませんでしたが、スタンドを埋め尽くしたファンからは大きな拍手が送られました。

トップグループを追いかけたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、トップグループを視野に入れながらも、5位以下を寄せ付けない走りで4位でフィニッシュ。昨年、同地で3位表彰台に立っているダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選9番手からオープニングラップに他者と接触、一時は14番手までポジションを落とすも、その後、順位を大きくばん回して7位という結果でした。

毎戦、手に汗握る接戦が続くMotoGPクラスの戦い。ドゥカティ勢とのし烈な戦いとなったオーストリアGPを、アルベルト・プーチ監督が振り返ります。

―オーストリアGPの戦略はどういうものでしたか?

マルクの戦略は最初からプッシュすることでした。しかし、ここではドゥカティ勢がポテンシャルを発揮するので、とても難しかったです。マルクはすばらしい仕事をしました。そして、最終ラップまで優勝のチャンスがありました」

―今大会のポジティブポイントとネガティブポイントを教えてください。

「マルクは5戦連続でチャンピオンシップのアドバンテージを増やすことに成功しました。Hondaはライダーズ、コンストラクターズ、そしてチームのワールドチャンピオンシップをリードしています。カルもとてもいい仕事をして、ドヴィツィオーゾに続く4位でフィニッシュしました。彼はポジションをキープしました。とてもうれしいです。一歩先を進んだトップ3以外では、彼が最高の走りを見せていたと思います。ダニはいつも、いいスタートを切って、トップグループに入れるようにがんばってくれます。今日のスタートはそれほど悪くありませんでしたが、混乱した大きな集団の中にいて、3コーナーで7番手から14番手までポジションを落してしまいました。そのため、彼のレースはかなり難しくなりましたが、たくさんのライダーをオーバーテイクして、最終的に7位でフィニッシュしてくれました」

―ピットウォールから見ていた感想をお聞かせ下さい。

「緊張感がある、とても難しいレースでした。そしてMotoGPならではのすばらしいオーバーテイクが何度も見られました。ファンにとってもすばらしいショーになったと思います。ロレンソとマルケスのバトルはとても美しかったです」

―今大会のインサイドストーリーを教えてください。

「今大会はRed Bullのホームレースだったので、私たちにとって特別なグランプリでした。ここでは、Red Bullがいつも多くの興味深いアクティビティを準備してくれます。また、火曜日にはウィーンでおもしろいイベントがありました。マルクは“No Ride without Training”のキャンペーンに参加し、オーストリアの公道での安全なバイクの走行についてプロモーションを行いました」


後半戦で最初の大きな山場となったチェコGP、オーストリアGPの2連戦。マルケスにとっては2戦連続で優勝を逃す悔しい結果となりましたが、総合首位をキープするだけでなく、2位以下へのリードをさらに広げることに成功しました。

今大会を終え、総合2位で今大会6位のバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)とは49点差から59点差へリードを広げました。総合3位に浮上したロレンソ(ドゥカティ)には5点差を縮められましたが71点差、総合3位から4位にダウンのドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)とは72点差と、未だ大きなリードを守っています。

3年連続5回目のタイトル獲得を目指すマルケスにとっては、また一歩、前進するレースとなりました。Repsol Honda Teamは、休むことなく今週末にイタリアのミザノでプライベートテストを実施。そして、第12戦イギリスGPに挑みます。

» オーストリアGP レポート