ROUND 17

マレーシアマレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット 2017.10.27(金)-29(日)

チャンピオン決定のMoto3は全車が勝利のみを目指す戦いに

チャンピオン決定のMoto3は全車が勝利のみを目指す戦いに

Moto3クラスは、前戦オーストラリアGPでホアン・ミル(Leopard Racing)がタイトルを決めました。シーズン序盤に2連勝。それからも着実に勝ち星を重ね、オーストラリアGPでシーズン9勝目を挙げるとともに、念願のタイトルを獲得しました。シーズン9勝は、歴代3番目の記録となります。バレンティーノ・ロッシ(1997)による11勝、ファウスト・グレッシーニ(1987)、マルク・マルケス(2010)の10勝に続く記録で、ホルヘ・マルチネス(1988)、ディルク・ラウディス(1993)に並びました。今大会を含め、残り2戦でさらに勝ち星を増やせる可能性があり、ミルの走りに注目が集まります。

タイトル獲得は果たせずも、総合2位がほぼ確実となったロマーノ・フェナティ(Marinelli Rivacold Snipers)は、今季4勝目に闘志を燃やします。さらに、総合3位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)も今季4勝目に気合を入れています。

以下、総合4位にはホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合5位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Racing Moto3)、総合6位のエネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)、総合7位にジョン・マクフィー(British Talent Team)と、Honda勢が上位7位までを独占しています。チャンピオンシップも決まり、ここからの2戦は、グリッドに並んだ全選手が優勝を目指すことになります。

総合13位には、前戦オーストラリアGPで2位となり、今季初めて表彰台を獲得したリビオ・ロイ(Leopard Racing)、総合14位には、日本GPでベストリザルトの4位、オーストラリアGPで9位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)。今大会は初表彰台、初優勝を目指します。

前戦オーストラリアGPにおいて、ベストリザルトの7位でフィニッシュした佐々木歩夢(SIC Racing Team)、オーストラリアGPで20位に終わった鳥羽海渡(Honda Team Asia)が、得意とするセパンで上位フィニッシュを目指します。

コメント

ホアン・ミル(Moto3 総合1位 チャンピオン)
「ワールドチャンピオンを獲得した気持ちを言い表すのは本当に難しいことですが、今はプレッシャーもなく、次のレースを楽しむことができると思います。セパンは好きなので、自分がどこまでやれるか楽しみです。先週のオーストラリアでは、レースの優勝とチャンピオンの獲得が同時にできて、すばらしい気持ちでした。また、お父さんをはじめ家族、サーキットにいた皆と一緒に祝えたことも本当にうれしかったです。きっと80歳になっても忘れないくらいにうれしい気分だったと思います」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 総合2位)
「3連戦の最後の週末です。チャンピオンシップは僕の手からこぼれてしまいましたが、できる限りいい結果でシーズンを終えることも重要です。セパンはあまり得意なサーキットではありません。気温が高く、湿度があるからです。しかし、今年は苦手なサーキットのいくつかで表彰台に上がれたし、いい結果を残せる自信があります」

アーロン・カネット(Moto3 総合3位)
「マレーシアに向けてモチベーションはとても上がっています。最初からいい感触を得て、チャンピオンシップの3位を確実なものにしたいです。セパンはよく雨が降ります。昨年は新しいアスファルトになり、水を吸収しにくいコンディションでしたが、今年はできることをやり、前進できるよう引き続きがんばります。セパンでは昨年、左手をケガしてしまいました。今年は調子が万全なのでいいレースをしたいです。自分自身、昨年より成長していると思うし、優勝争いができると思います」

鈴木竜生(Moto3 総合14位)
「この2戦、悔しいレースが続いているので、3連戦最後のレースは、みんなで笑顔で帰れるようなリザルトを残したいです。セパンは、僕たちのチームにとってはとっても特別な場所なので、チーム一丸となって挑んでいきたいです」

佐々木歩夢(Moto3 22位)
「前戦オーストラリアGPでは自己ベストの7位。いいかたちでマレーシアに来れました。今大会はチームのホームレースです。セパンは走り慣れているし、好きなサーキットの一つなので、今回もいい結果を残して、最終戦バレンシアGPに向かえるようにしたいです。大会前には来年の体制発表もありました。来年のことも決まり、残り2戦、しっかり結果を残したいです」

鳥羽海渡(Moto3 29位)
「セパンはタレントカップに出場していた3年前に経験があります。いい思い出もあります。今大会は、自分のライディングに100%集中し、まずはトップ10を目標にがんばります。日本、オーストラリアと本当にふがいないリザルトだったので、ここからの2戦、みんなに喜んでもらえるような結果を残したいです」

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