ROUND 17

マレーシアマレーシアGP セパン・インターナショナル・サーキット 2017.10.27(金)-29(日)

第17戦 マレーシアGP

タイトル王手のモルビデリ。ルティはそれを防げるか

Moto2クラスは、今季8勝を挙げて総合首位に立つフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が、タイトル王手で今大会を迎えます。前戦オーストラリアGPを終えて総合2位のトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)に29点差。タイトル決定のシナリオは、ルティに先着、もしくは25点差をつけてレースを終えればタイトルが決まります。前戦オーストラリアGPは、断続的に小雨が降る難しいコンディションの中で、モルビデリが積極的な走りをみせて3位表彰台。対してルティは10位に終わり、その差が広がりました。タイトル決定に闘志を燃やすモルビデリと、それを持ち越そうと必勝態勢で挑むルティの戦いに注目が集まります。

総合3位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)は、前戦オーストラリアGPで初優勝を達成。上り調子でマレーシアGPを迎え、今季2勝目に挑みます。3連戦最初の第15戦日本GPで今季3勝目を挙げたアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は前戦オーストラリアGPで6位に終わり、ランキングで再び4位にダウン。3位に浮上したオリベイラとの差はわずか1点となっており、総合3位争いがし烈になっています。

以下、フランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が総合5位、前戦オーストラリアGPで5回目のポールポジションを獲得するも、決勝では転倒リタイアに終わったマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が総合6位、前戦オーストラリアGPで、2番手を走行中に転倒リタイアに終わった中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)が総合7位と続いています。チャンピオンシップも大詰め。ライダーたちのし烈な優勝争いに注目です。

また、Teluru SAG Teamの長島哲太は総合26位。オーストラリアGPに続き、セパンも初体験となり、コース攻略に気合を入れています。

コメント

フランコ・モルビデリ(Moto2 1位)
「残り2戦となりました。先週末に表彰台を獲得できたことで、プレッシャーから少しだけ解放されました。でも、常にプレッシャーはあるし、やり遂げるまではリラックスできません。一番はいつも通りに作業をしていくこと、そしてポイントを気にしすぎないことです。僕にはすばらしいチームがあり、一緒に集中できます。昨年はこのセパンで表彰台に上がっているので、今回の決勝でもそれが目標になると思います」

トーマス・ルティ(Moto2 2位)
「オーストラリアではもっといい結果を期待していましたが、大きな転倒を2度してしまいました。特に2度目の転倒となった朝のウォームアップのときは激しかったです。トップ10に入ったライダーたちが使っていたリアタイヤとは違うものを使いました。セパンは難しいサーキットです。また、天候がよく変わります。そのため今は、チャンピオンシップのことは考えないで取り組む必要があります。レイアウトは好きです。125ccとMoto2でそれぞれ1度、優勝しましたし、2位と3位でも表彰台に立ってきました。目標はシンプルです。それは勝つこと。勝って、チャンピオンシップをバレンシアに持ち越したいです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 3位)
「オーストラリアで初勝利を達成したあとなので、ものすごく高いモチベーションでセパンに入れています。シーズンを通じて、マシン、チーム、そして自分自身がどんどん強くなっているので、より速く、より自信が持てています。昨年のセパンは欠場したため、今回はMoto2で初めてこのコースを走りますが、Moto3では勝っているコースなので、大丈夫だと思います。過去2戦のレースウイークとは全く違った天候になるので、この変化にほかのライダーたちがどう対応してくるのかが楽しみです」

中上貴晶(Moto2 7位)
「オーストラリアGPは2位を走行しながら転倒するという、残念な結果に終わりました。幸いケガもなく、こうしてマレーシアGPに挑めることがうれしいです。転倒の原因はギア抜けでした。あと一周とちょっとだけだったので、本当に悔しくて残念な気持ちでした。その悔しさをバネに、今週末のマレーシアGPでリベンジしたいです。いい走りができると思います」

長島哲太(Moto2 26位)
「オーストラリアGPに続き、今回のマレーシアGPも初めて走るサーキット。すべてが初めてになります。コース攻略もそうですが、暑さなどにも対応しないといけないので、どんな感じになるか全く分かりませんが、鈴鹿8耐の暑さを経験しているので、それが活かせればと思います。オーストラリアはふがいない結果に終わりました。今大会は早い段階からいいフィーリングを得られるようにがんばります」

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