ROUND 11
オーストリアGP
レッドブル・リンク
2017.08.11(金)・1日目フリー走行
Moto2クラスは、午前中のセッションがドライからウエット、午後のセッションはドライコンディションで行われ、午後のセッションのタイムで初日の総合順位が決まりました。
トップタイムは、今季6勝を挙げて総合首位のフランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、午前中のセッションで3番手、午後のセッションでトップタイムと好調なスタートを切りました。前戦チェコGPでは、ウエットコンディションと6周に短縮されたレースに苦戦して8位に終わりました。今大会は、その雪辱と今季7勝目に挑みます。
前戦チェコGPで今季初優勝を達成したトーマス・ルティ(CarXpert Interwetten)が、モルビデリとわずか0.031秒差の2番手につけました。午前中のセッションでは思うように走ることが出来ませんでした。しかし、午後のセッションでは順調にセットアップを進め、チェコGPに続く2連勝に向けて大きく前進しました。昨年の大会でもモルビデリとし烈な表彰台争いをしています。今年は、モルビデリとの優勝争いが期待されます。
3番手には、チームのホームGPを迎えるミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)が続きました。オリベイラは午前中のセッションでトップタイム、午後のセッションでも僅差の3番手と好調をアピール。念願の初優勝に向けて大きく前進しました。
以下、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、アイザック・ビニャーレス(BE-A-VIP SAG Team)、ファビオ・クアルタラロ(Pons HP40)、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、フランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)、サンドロ・コルテセ(Dynavolt Intact GP)と続き、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は10番手でした。中上は、チェコGPではウエット&ドライともに苦戦しましたが、今大会は復調を感じさせるスタートとなりました。レッドブル・リンクが初体験となる長島哲太(Teluru SAG Team)は、22番手という結果でした。
フランコ・モルビデリ(Moto2 1番手)
「すべて順調というわけではなかったので、今日の最後にトップタイムを出すことができてとてもうれしいです。午前中に大きな転倒をしてしまい、クルーがマシンを修復しなければならなかったので、長い一日となりました。彼らにP1という結果を持ち帰ることができました。彼らの完璧な努力に感謝したいです。常に前進しているし、まだポテンシャルはあります。このサーキットは短く、コーナーが少ないので、セットアップはとても正確なものにしなければなりません。午前中の雨の中ではかなり複雑でした。このサーキットは大きなブレーキングポイントが3ヵ所あり、そこにはこのコースを走ったすべてのマシンのラバーのかすが落ちています。ブレーキングでラインを外れると、そのタイヤのカスですぐに転倒してしまうし、ウエットではグリップがとても少ないので注意しなければなりません」
トーマス・ルティ(Moto2 2番手)
「午前中はウエットコンディションであまりいいフィーリングではありませんでした。しかし、ドライコンディションになった午後はセットアップに集中し、前進することが出来ました。今日はフロントブレーキに小さな問題を抱えましたが、それも解消することが出来ました。去年と比べて路面のグリップが変わっていることに驚きました。速いライダーがたくさんいるので厳しい戦いになると思いますが、今年もおそらくモルビデリとの戦いになるかも知れません」
ミゲル・オリベイラ(Moto2 3番手)
「今日はとても順調でした。ソフトタイヤでセットアップを進めましたが、ペースもよく、午前中のセッションはトップタイムで終えることが出来ました。明日の予選に向けてモチベーションは高いです。目標はフロントロー、または2列目までに並ぶこと。とても楽しみです」
中上貴晶(Moto2 10番手)
「コンディションが不安定な一日となりましたが、午前中のウエットコンディションはチェコGPのときにくらべたら、かなりいい状態で走れるようになりました。チェコGPのウエットでは、トップと3秒くらいの差がありました。今日はマシンのフィーリングもよくなりトップと1秒差まで縮められたので、かなり前進できたと思います。午後のドライコンディションは、トップタイムのモルビデリと0.5秒差でした。まだフィーリングが悪いし、改善しなくてはいけない部分があるけれど、チェコGPに比べればはるかにいいスタートが切れました」
長島哲太(Moto2 22番手)
「FP1はウエットだったので、FP2が事実上初めて走るレッドブル・リンクという感じでした。初めてのサーキットですが、思いのほか、気持ちよく走れているし、タイム的にも初めてとしては悪くなかったと思います。今日は6、7コーナーでちょっと苦戦しましたが、明日のセッションで攻略していけると思います。サーキットとの相性も悪くないので明日が楽しみです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 21 | フランコ・モルビデリ | KALEX | 1'30.211 |
2 | 12 | トーマス・ルティ | KALEX | +0.031 |
3 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KTM | +0.183 |
4 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | +0.210 |
5 | 32 | アイザック・ビニャーレス | KALEX | +0.262 |
6 | 40 | ファビオ・クアルタラロ | KALEX | +0.333 |
7 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | +0.407 |
8 | 42 | フランセスコ・バグナイア | KALEX | +0.491 |
9 | 11 | サンドロ・コルテセ | SUTER | +0.539 |
10 | 30 | 中上貴晶 | KALEX | +0.592 |
11 | 55 | ハフィズ・シャーリン | KALEX | +0.619 |
12 | 77 | ドミニク・エガーター | SUTER | +0.643 |
13 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | +0.710 |
14 | 24 | シモーネ・コルシ | SPEED UP | +0.800 |
15 | 9 | ホルヘ・ナバロ | KALEX | +0.912 |
16 | 97 | チャビ・ビエルゲ | TECH 3 | +0.977 |
17 | 19 | ザビエル・シメオン | KALEX | +1.029 |
18 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | +1.094 |
19 | 62 | ステファノ・マンシィ | KALEX | +1.121 |
20 | 49 | アクセル・ポンス | KALEX | +1.142 |
21 | 87 | レミー・ガードナー | TECH 3 | +1.257 |
22 | 45 | 長島哲太 | KALEX | +1.287 |
23 | 27 | イケル・レクオナ | KALEX | +1.311 |
24 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +1.317 |
25 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | +1.416 |
26 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | +1.541 |
27 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | KALEX | +1.612 |
28 | 37 | アウグスト・フェルナンデス | SPEED UP | +1.721 |
29 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | +1.767 |
30 | 20 | ジョー・ロバーツ | KALEX | +1.863 |
31 | 52 | ダニー・ケント | SUTER | +1.892 |
32 | 6 | タラン・マッケンジー | SUTER | +2.625 |