round 03

May 5 2012 MotoGP Grande Premio de Portugal Circuito Estoril 第3戦 ポルトガルGP
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ストーナー、今季初のPP獲得!ペドロサは2戦連続2番手。
Repsol Honda Team勢、2戦連続Vへ好グリッドを獲得

2012年5月5日(土)・予選  会場:エストリル・サーキット  天候:晴れのち曇り
気温:19℃  コースコンディション:ドライ

第3戦ポルトガルGPの予選は、終日、青空の広がる絶好のコンディションの中で行われました。午後になってやや雲が多くなりましたが、ウエットコンディションを予想していた選手たちにとっては、うれしい一日となり、初日トップタイムのケーシー・ストーナー(Repsol Honda Team)が快調にラップを刻み、今季初ポールポジションを獲得しました。

  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • Repsol Honda TeamRepsol Honda Team

今大会のストーナーは、走り出しから順調でした。午後の予選では、セッティングが完ぺきではありませんでしたが、それでもトップタイムをマークしました。決勝に向けてセッティングを修正すれば、さらにアベレージを上げられるだけに、前戦スペインGPからの連勝に大きく前進しました。最高峰クラスでは、まだ勝利のないエストリル。スペインGP初制覇に続いて、ポルトガルGPの初優勝に闘志を燃やしています。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)も好調な2日間となりました。路面コンディションが不安定だった初日は、慎重な走りで4番手。青空が広がった2日目のフリー走行ではトップタイムをマーク。予選では、PP獲得を期待させるアタック中にクリアラップが取れず、悔しい2番手となりました。昨年の大会で優勝しているペドロサ。今年も順調にセットアップを進めることに成功しました。PPを逃した予選の悔しさを、決勝にぶつける意気込みで、チームメート同士の優勝争いが期待されます。

以下、アルバロ・バウティスタ(Team San Carlo Honda Gresini)が今季ベストグリッドとなる6番手を獲得しました。開幕戦カタールGPでは11番手、第2戦スペインGPでは8番手。Honda RC213Vに乗って3戦目となる今大会は、初日8番手でしたが、2日目のフリーと午後の予選では6番手をキープしました。

Moto2時代に2連覇を達成しているステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)は、初日12番手から、2日目のフリー走行で10番手。午後の予選ではバウティスタに続く好走を見せましたが、アタック中に赤旗が出て、ポジションアップのチャンスがつぶれました。しかし、自分の好みのセッティングになり、後方からの追い上げが期待されます。また、CRTマシンで出場のミケーレ・ピロ(Team San Carlo Honda Gresini)は16番手から決勝に挑みます。

Moto2クラスは、厳しいアタック合戦の中、マルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が2戦連続PPを獲得、2番手は開幕戦カタールGPでPP獲得のトーマス・ルティ(Interwetten-Paddock)で、今季2回目のフロントロー獲得。3番手にはスコット・レディング(Marc VDS Racing Team)で、今季初のフロントローを獲得しました。

今大会はトップタイムから1秒差に15台という大接戦となり、前戦スペインGPから2戦連続フロントローが期待された中上貴晶(Italtrans Racing Team)は、転倒を喫して11番手。しかし、依然として好調で、追い上げのレースが期待されます。今大会、フレームを変更して大会に挑んだ高橋裕紀(NGM Mobile Forward Racing)は、初日から順調にタイムを短縮しましたが、1秒差以内の戦いには入れず、20番手からレースに挑みます。

Moto3クラスは、サンドロ・コルテセ(KTM)がPPを獲得。午前中のフリー走行でトップタイムをマークしたマーベリック・ビニャーレス(Blusens Avintia)が2番手、初日のフリー走行でトップタイムのミゲル・オリベイラ(Estrella Galicia 0,0)が3番手につけました。ルーキーの藤井謙汰(Technomag-CIP-TSR)は33番手から決勝に挑みます。

コメント

ケーシー・ストーナー(MotoGP ポールポジション) 「全体的にいい一日でした。ポールポジションを獲得できてとてもうれしいです。FP3はとてもよくて、セットアップに進展がありました。フロントの感触がよくて、気持ちよく曲がれました。予選では、もう少しよくしようとしましたが、いい部分を出すことができませんでした。リアの感触は少しよくなったのですが、思ったような旋回性にすることができませんでした。今日はポールポジションを獲得できるとは思っていませんでした。でも、赤旗が出て、残り10分でコースに出たときに、PPタイムをマークすることができました。今回はすべてのセッションでまずまずの内容でした。今のレースペースでも自信はありますが、ウオームアップで、どのセットアップの方向性でいくか考えなければなりません。決勝には、ベストセッティングで挑みたいです。コーリン(エドワーズ、SUTER)がセッション中のアクシデントで鎖骨を骨折したのは残念でした」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 2番手) 「予選ではいい仕事ができたと思います。いろいろな問題がありましたが、そのあと、フロントローを獲得するタイムをマークできたのはすばらしいことです。マシンに少し問題があって、たくさん周回することができませんでした。まずブレーキに問題があって、その次に電子制御です。そして、最後は感触はよかったのですが、赤旗が出たのでまたストップしなければなりませんでした。正直、セッション最後のアタックで、ポールポジションを獲得できたかもしれないと思います。でも、渋滞していて0.013秒及びませんでした。明日のレースは路面コンディションがよくないので、厳しいレースになると思います。グリップもあまりよくないので、タイヤもたくさんスピンするはずです。決勝に向けて、もう少しセットアップをよくして、レースではベストを尽くしたいです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 6番手) 「午前中はハードタイヤでレースディスタンスをこなしました。ポジティブなセッションでした。午後もすべて計画通りに進みました。でも、ソフトタイヤでアタックに出たとき、コースは渋滞していました。最後のラップでプッシュしていたとき、1コーナーでスピーズ(ヤマハ)の後ろにつかまってしまいました。あれは危ないです。どのライダーも、スピードを落とすときには端に寄って、後ろから来る人に道を譲らなければなりません。とにかく、カタールで4列目、ヘレスで3列目だったことを考えれば2列目スタートは文句なしです。明日はいいスタートを切りたいです。そして、トップのライダーたちについていくことができたら、いいレースができると思います」

ステファン・ブラドル(MotoGP 11番手) 「今日は運がありませんでした。赤旗が出なければ7番グリッドを獲得できたと思います。昨日に比べると、だいぶんマシンをよくすることができましたし、今日の結果は残念でした。昨日はトップとかなり離れていましたが、今日はトップとは1秒しか離れていません。今日は、早いラップを刻んでいるときに、最終コーナーで赤旗が出てしまいました。11番グリッドからのスタートは厳しいです。でも、今日はいい仕事をしたと思います。このサーキットに自分のライディングスタイルを合わせることができました」

ミケーレ・ピロ(MotoGP 16番手) 「残念ながらいいところでミスをしてしまい、みんなに約束した1分39秒台を出すことができませんでした。みんな一生懸命働いて僕を支えてくれているので、少なくともそのタイムは出したかったです。開発が遅れているのは分かっていますが、自信は失っていません。明日はいいスタートを切って、今の一番の目標である完走を果たしたいです」

中本修平|HRCチーム代表 「PPを獲得することはできましたが、正直、なんとか取ったという感じです。ケーシーは、午前から午後にかけて、路面コンディションが変わったことで、ライディングのフィーリングも変わったこともあり、ちょっととまどったようです。特に高速コーナーで課題を抱え、この部分を解決しないと優勝するのは難しいですから、決勝に向けてなんとかしなければなりません。ダニは、いくつか問題があって、フラストレーションのたまるセッションになったと思います。しかし、マシンの仕上がりは悪くないし、今日はPPを取れる状態でした。明日もいいレースをしてくれるはずです。今回もホルヘ(ロレンソ、ヤマハ)が強いレースをすると思います。スペインGPに続いて優勝を目標に全力を尽くします。ケーシーとダニの2人で、どちらが先でもいいから、1-2フィニッシュをしてもらえたら、とてもうれしいです」

マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション) 「エストリルはペースを見つけるのがとても難しいサーキットですが、今回は初日からマシンの感触はよかったです。いいベースのセッティングがありましたし、そのあとも、セッションをこなすごとに前進することができました。ウオームアップでまだいくつか試さなければなりませんが、今回の仕上がりには、かなり満足しています。一番大事なのはレースで、落ち着いて戦いたいです」

トーマス・ルティ(Moto2 2番手) 「レースがすごく楽しみです。今、自分に一番必要なものは運です。マシンはいい状態です。ベースのセッティングがあるのはとても重要ですが、ここでの仕事は大変でした。ヘレスの時よりもセットアップは大変でしたし、集中しなければなりませんでした。決勝に向けて準備はできていると思います。そして、優勝を目指して全力を尽くしたいです」

スコット・レディング(Moto2 3番手) 「エストリルの第1コーナーはタイトで、スタート直後によく混乱に巻き込まれるので、今回はフロントローを獲得できて、とてもうれしいです。この2戦、予選が悪かったですし、13番手や15番手から決勝に挑むことを思えば、すごく楽な気分です。明日はいいレースができるでしょう。みんなクリーンに走っていいレースになることを願っています」

中上貴晶(Moto2 11番手) 「昨日から課題になっていたリアのグリップを上げられず、バンプに乗り上げるとアウト側にタイヤが流れてしまう症状に苦しみました。ブレーキングの勝負どころでこういう症状が出るので、なんとか改善しようとがんばりました。予選では、最初のアタックで、まずまずのタイムが出て4番手でした。セッション終盤はちょっと順位が下がってきたので、新品のタイヤを入れてアタックしました。しかし、6コーナーの進入でリアが流れ、フロントが巻き込まれて転んでしまいました。昨日から問題になっていた部分が原因で転んでしまったのが悔しいです。決勝に向けて絶対に直したいと思います。最終的にグリッドは11番手でしたが、ベストタイムでは5番手でした。問題を解決して、明日はトップグループでレースをしたいです」

高橋裕紀(Moto2 20番手) 「全体的によくはなったのですが、フロントの硬い感じは変わりませんでした。今回のフレームは、そういう味付けのフレームなのだろうと思います。今回はトップとのタイムは縮まりましたが、すごい接戦になり、順位を上げてワンランク上の走りができるように解決策を見つけていきたいです」

マーベリック・ビニャーレス(Moto3 2番手) 「レースのことを考えてセットアップを進めてきたので、今日の感触はよかったです。とてもいいペースで走ることができました。明日のレースは集団になると思います。そしてタイヤに厳しいレースになると思います。セッティングはいいのですが、ウオームアップでもう少しテストをしたいです。目標ははっきりしています。とても自信はあります。コルテセやオリベイラと戦える自信があります」

ミゲル・オリベイラ(Moto3 3番手) 「満足しています。午前中は速かったです。そして、午後もその調子をキープできました。安定したペースがありますが、もう少し改善が必要でした。ホームグランプリでフロントローからのスタートは気持ちがいいです。明日のレースではすべてうまくいくことを願っています。うまくスタートを切って、リードしたいです。明日は、どんなコンディションになってもいいように準備はできています」

ロマーノ・フェナティ(Moto3 6番手) 「路面コンディションが変わりやすかったので、今日はセットアップに少し苦戦しました。でもチームはすぐに問題を解決してくれました。2列目6番手でセッションを終えましたが、悪くはありませんでした。レースを考えて仕事をしました。そして安定した速いペースを見つけました。明日へ向けて自信はあります」

藤井謙汰(Moto3 33番手) 「昨日より3秒近くタイムを短縮することができました。今日は相棒に引っ張ってもらったのですが、やっぱり、T4区間で離されてしまいました。最終セクションの高速コーナーは、予想以上に難しいです。決勝では、なんとか攻略したいです」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
11ケーシー・ストーナーHonda1:37.188
226ダニ・ペドロサHonda+0.013
335C.クラッチローヤマハ+0.101
499J.ロレンソヤマハ+0.278
511B.スピーズヤマハ+0.535
619アルバロ・バウティスタHonda+0.729
74A.ドヴィツィオーゾヤマハ+0.755
88H.バルベラドゥカティ+0.818
946V.ロッシドゥカティ+0.871
1069N.ヘイデンドゥカティ+1.065
116ステファン・ブラドルHonda+1.077
1241A.エスパルガロART+2.165
1317K.アブラハムドゥカティ+2.210
1414R.デ・ピュニエART+2.398
1568Y.ヘルナンデスBQR+2.841
1651M.ピロFTR+3.037
1754M.パシーニART+3.199
185C.エドワーズSUTER+3.776
1977J.エリソンART+4.206
209D.ペトルッチIODA+4.298
2122I.シルバBQR+4.302

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスSUTER1:40.934
212トーマス・ルティSUTER+0.120
345スコット・レディングKALEX+0.344
45ヨハン・ザルコMOTOBI+0.377
540ポル・エスパルガロKALEX+0.490
629アンドレア・イアンノーネSPEED UP+0.527
760フリアン・シモンSUTER +0.535
824トニ・エリアスSUTER+0.570
915アレックス・デ・アンジェリスSUTER+0.602
1077ドミニク・エージャーターSUTER+0.605
1130中上貴晶KALEX+0.702
1288リカルド・カルダスAJR+0.737
1338ブラッドリー・スミスTECH 3+0.799
1463マイク・ディ・ミリオSPEED UP+0.881
1518ニコラス・テロールSUTER+0.907
1680エステベ・ラバトKALEX+1.020
1736ミカ・カリオKALEX+1.056
183シモーネ・コルシFTR+1.196
194ランディ・クルメンナッハKALEX+1.204
2072高橋裕紀SUTER+1.385
2171クラウディオ・コルティKALEX+1.425
2219ザビエル・シメオンTECH 3+1.443
2349アクセル・ポンスKALEX+1.593
2444ロベルト・ロルフォSUTER+2.013
258ジノ・レイMORIWAKI+2.098
2695アンソニー・ウエストMORIWAKI+2.200
2776マックス・ノイキルヒナーKALEX+2.271
2814ラタパーク・ウィライローMORIWAKI+2.516
297アレクサンダー・ルンドMZ-RE Honda+3.171
3047アンヘル・ロドリゲスFTR+3.319
3182エレナ・ロセールMORIWAKI+4.220
3210マルコ・コランドレアFTR+4.911

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
111S.コルテセKTM1:47.145
225マーベリック・ビニャーレスFTR Honda+0.315
344ミゲル・オリベイラSUTER Honda+0.771
452D.ケントKTM+0.805
563Z.カイルディンKTM+0.938
65ロマノ・フェナティFTR Honda+1.046
739L.サロンKALEX KTM+1.093
87エフレン・バスケスFTR Honda+1.154
955H.ファウベルKALEX KTM+1.204
1010アレクシ・マスボーHonda+1.331
1184ヤコブ・コーンフェールFTR Honda+1.333
1227ニッコロ・アントネッリFTR Honda+1.551
1326エイドリアン・マーティンFTR Honda+1.726
1441B.バインダーKALEX KTM+1.755
1596ルイス・ロッシFTR Honda+1.782
1661A.シシスKTM+1.868
1723A.モンカヨKALEX KTM+2.009
1899D.ウェッブMAHINDRA+2.181
1912アレックス・マルケスSUTER Honda+2.229
2089アラン・ティーチャーTSR Honda+2.232
2119アレッサンドロ・トヌッチFTR Honda+2.252
2242アレックス・リンスSUTER Honda+2.302
2377M.シュローターMAHINDRA+2.607
246J.オリベKTM+2.735
2573マニュエル・タタショアHonda+2.972
2621イバン・モレノFTR Honda+3.031
2732アイザック・ビニャーレスFTR Honda+3.075
2853ジャスパー・イウェマFGR Honda+4.048
2930G.ペドネORAL+4.143
309トニ・フィンスターブッシュHonda+4.438
3186ケビン・ハヌスHonda+5.130
323L.モルチャーノIODA+5.485
3351藤井謙汰TSR Honda+5.675
3480A.ポントーンIODA+6.263
-15S.グロツキーORAL-