round 11

August 13 2011 MotoGP Cardion ab Grand Prix Ceske republiky 第11戦 チェコGP
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ペドロサ今季初PP獲得。ストーナー3番手で、8戦連続フロントロー獲得

2011年8月13日(土)・予選  会場:ブルノ・サーキット  天候:雨のち晴れ
気温:22℃  コースコンディション:ウエット/ドライ

第11戦チェコGPの予選は、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が今季初ポールポジションを獲得、3番手にケーシー・ストーナーと、Repsol Honda Teamの両選手が好グリッドを獲得しました。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)ダニ・ペドロサ(左)、ケーシー・ストーナー(右)
  • ケーシー・ストーナーケーシー・ストーナー
  • マルコ・シモンチェリマルコ・シモンチェリ
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾアンドレア・ドヴィツィオーゾ
  • 青山博一青山博一
  • アンドレア・ドヴィツィオーゾ(左奥)、トニ・エリアス(右手前)アンドレア・ドヴィツィオーゾ(左奥)、トニ・エリアス(右手前)

初日、トップタイムをマークして好調なスタートを切ったペドロサは、雨になった午前中のフリー走行でもすばらしいアベレージを刻み、ドライコンディションになった午後の予選でもきっちりとロングランをこなしました。最終ラップには、ソフトタイヤでベストラップを刻む完ぺきな走りでライバルを圧倒しました。シーズン前半戦は、チャンピオン争いに加わる速さを見せながら、ケガによる欠場が続きました。そのため、前半を終えてのランキングは、チームメートで総合首位のストーナーに83点差となる総合4位ですが、ここからどこまで追い上げるのかに大きな注目が集まっています。

そのペドロサと0.269秒差で、ストーナーが3番手につけました。今季、絶好調のストーナーは、これで6度のPPを含み10回目のフロントロー獲得となります。今大会は初日2番手となるも、思うようにセッティングが決まらず、苦戦のスタートになりました。そのため2日目のフリー、予選で、マシンの状態を改善する予定でしたが、午前中が雨になり、満足するセットアップを果たせませんでした。しかし、ウエットコンディションのフリー走行ではトップタイムをマーク。予選では僅差の3番手と、今大会も表彰台争いに加わることは間違いなく、ペドロサとの優勝争いが期待されます。

初日3番手と好調なスタートを切ったマルコ・シモンチェリ(Team San Carlo Honda Gresini)は、思うようにタイムを伸ばせず5番手。午前中の雨で路面コンディションが変化したため、セットアップに苦労しました。チームは、初日と2日目のデータを徹底的に分析。ウオームアップでマシンを改善して、決勝に挑むことになります。エンジンブレーキのセッティングが決まらず、初日5番手のアンドレア・ドヴィツィオーゾ(Repsol Honda Team)は、この日も引き続きエンジンブレーキのセットアップに集中しました。ベストタイムは7番手。3列目からのスタートになりましたが、ハードタイヤを装着してのロングランでは十分に表彰台争いに加わるペースで周回しているだけに、追い上げのレースが期待されます。

この夏休み期間中に、背中の状態が改善した青山博一(Team San Carlo Honda Gresini)は、午前中のウエットコンディションで6番手、午後の予選でも10番手と復調ムード。初日にトライしたセッティングがうまく決まり、気持ちよく走れる一日となりました。決勝ではシングルフィニッシュを目標に全力を尽くす意気込みです。トニ・エリアス(LCR Honda MotoGP)も、今季ベストグリッドの12番手から、年度ベストリザルトを狙います。

Moto2クラスは、総合2番手のマルク・マルケス(Team CatalunyaCaixa Repsol)が3戦連続、今季4度目のPPを獲得。2番手には総合首位のステファン・ブラドル(Viessmann Kiefer Racing)と、チャンピオン争いをする2人が激しいPP争いを繰り広げました。3番手にはアレックス・デ・アンジェリス(JIR Moto2)で、今季2度目のフロントロー獲得。初日20番手と出遅れた高橋裕紀(Gresini Racing Moto2)は、この日も思ったようにペースが上げられず、17番手。厳しいグリッドから、追い上げのレースに挑むことになります。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP ポールポジション) 「今年初めてのポールポジションです。久しぶりだったこともあって、とてもうれしいです。ここまではすべてが順調です。マシンはとてもいいし、体調もいい。マシンはいくつか小さい調整をしただけです。今日もライディングに集中することができました。明日もこの調子をキープして、いいリザルトを残したいと思っています。とにかく、ライバルたちは手ごわいし、落ち着いて冷静に戦わなければなりません。今日は午前中が雨になったことで、路面コンディションに影響しました。滑りやすかったですが、決勝に向けて、さらにグリップを上げられると思っています。明日のウオームアップで最後の調整に挑みたいです」

ケーシー・ストーナー(MotoGP 3番手) 「午前中のフリー走行でマシンの状態をよくしたかったのですが、ウエットコンディションになり、ドライのセットアップを確認することができませんでした。しかも3コーナーで転倒して、あまりいいセッションとは言えなくなりました。ドライコンディションになった午後の予選では、マシンの状態は少し改善されはしましたが、昨日に比べて大きな進歩はありませんでした。セットアップを進めるにつれて、チャターがひどくなっています。プッシュすればするほど、状態はひどくなりました。だから、フラストレーションがたまる一日でした。予選はもっとよくなると思っていました。ロングランをしているタイヤも新品タイヤも、ほとんど同じラップでした。やらなければいけないことは、まだたくさんあります。フロントローに並べてよかったのですが、マシンは望んでいる状態になってはいません。レースまでにはいくつか前進できると確信しています。明日のレースが楽しみです」

マルコ・シモンチェリ(MotoGP 5番手) 「昨日よりタイムを伸ばせず、望んでいた進歩がなかったので、少し残念でした。今日はコンディションが難しかったです。午前中のフリー走行がウエットコンディションになり、午後の予選も路面がいい状態ではありませんでした。ほかのライダーたちも同様に苦戦していましたけれど、とくに自分には影響する結果になった気がします。どうしてそうなったのかを、これから省みて、明日に向けてセッティングを見直したいと思います」

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(MotoGP 7番手) 「昨日はエンジンブレーキのセットアップに苦しんだので、今日はイタリアGPまで使っていた状態に戻しました。昨日の夜と、今朝の雨が路面コンディションに影響して、予選はドライコンディションになりはしましたが、グリップがよくありませんでした。昨日と比べて、路面のフィーリングも変わりました。依然としてブレーキングが決まらないので、引き続き、明日のウオームアップで、もっと気持ちよく乗れるようにしたいです。決勝に向けてのペースは、それほど悪くないと思っています。表彰台争いに加わることも不可能ではないと思いますが、そう簡単ではありません。厳しい戦いになると思うので、いいスタートを切ることがとても重要です」

青山博一(MotoGP 10番手) 「今日は、午前中のウエット、午後のドライともに、まずまずの走りができました。昨日、旋回性を重視して、グリップを上げる方向でセッティングを変更しました。それが今日はよかったようです。とくにコーナーの進入でリアのグリップが上がり、マシンの倒し込みが安定するようになりました。結果的に、旋回性にも影響はなく、全体としてタイムを上げることができました。フロントローに並んだ3人とはちょっとタイム差があるけれど、それ以下は接戦ですし、ほとんどタイム差がありません。決勝に向けて、あと0.2〜0.3秒、アベレージを上げられたら、面白いレースができると思います」

トニ・エリアス(MotoGP 12番手) 「今年になって一番いいグリッドなので、今日の予選には満足しています。昨日、小さな進歩があり、自信を持ってマシンに乗れるようになりました。とくにフロントのフィーリングが改善されました。午前中のフリー走行で試したいことがあったのですが、雨になってそれができなかったのが残念でした。とにかく明日のレースに向けて、フロントとリアのタイヤは決まりました。あとは微調整をして、ウオームアップで確認するだけです。決勝は納得のいくレースがしたいです」

中本修平 | HRCチーム代表 「今日は午前中が雨になり、午後はドライになりましたが、全体的に難しいコンディションとなった一日でした。その中で、ライダーたちがよくがんばってくれました。ダニは、体調が戻ってきたことが好調の要因のひとつです。今日は、昨日から引き続き、いろいろなことにトライして、旋回性とグリップの妥協点を探っています。明日のウオームアップで、さらにトライしていきます。ケーシーは、全体的にはいい方向に向かっています。ただ、ソフトタイヤを入れた予選のアタックでは、チャターが出て、完ぺきなアタックができなかったようです。しかし、ハードタイヤのアベレージは悪くありませんし、明日もこの2人が優勝争いに加わってくれるはずです。アンドレアは、昨日からの課題となっているエンジンブレーキのセッティングがよくなったのですが、雨の影響なのか、今度はフロントに問題を抱えてしまいました。マルコは、リアのグリップ不足を訴えていますが、これはHonda勢の全体に言えることです。明日のウオームアップでは、この解決に全力を注ぎたいと考えています。ブルノでは、04年を最後に勝っていないので、今回は是が非でも優勝したいです」

マルク・マルケス(Moto2 ポールポジション) 「昨日はいいスタートではなかったですが、セッションをこなすごとによくなりました。最後には、望んでいた結果を得られました。ポールポジションを獲得することはとても大事なことです。しかし、もっと大事なのは明日のレースです。集中して、落ち着いて戦いたい。おそらく、集団のレースになると思います。ブラドルやデ・アンジェリスはとても強いので、ウオームアップであと少しアベレージを上げられたらうれしい。今日の予選は、正直、あまりいい感じではなかったのですが、最後の数周はとてもよい手応えがありました」

ステファン・ブラドル(Moto2 2番手) 「今日の予選は、ラップタイムは悪くなかったですし、アベレージもよかったんです。しかし、セッションの終盤に向けて、フロントに問題が出てしまいました。そのために0.2〜0.3秒遅くなりました。これからデータを調べて、その原因を見つけたいと思っています。これを直すために今夜、がんばらねばなりません。でもフロントローに並ぶことは大事でしたから、2番手という結果には満足しています。明日は激しいバトルになると思っています」

アレックス・デ・アンジェリス(Moto2 3番手) 「今回はセットアップが決まって、とてもうまく乗れています。フロントローからスタートを決めて、トップグループでレースをしたいです。タイヤもうまく機能しています。明日はいいレースができると信じています」

高橋裕紀(Moto2 17番手) 「昨日は、ミサノでテストをして好結果の出ていたサスペンションがまったく機能せず、今日になって、リアサスペンションを前回まで使っていたものに交換しました。午前中のウエットではよかったのですが、ドライになった午後の予選では、昨日とまったく同じ症状になり、タイムを上げられませんでした。リアのトラクションがかからず、アクセルを開けると横にスライドする状態です。今日は何をやってもダメで、正直、壁にぶつかってしまいました。チームは必死に打開策を探ってくれています。明日のウオームアップで改善することを願っています」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム/差
126ダニ・ペドロサHonda1:56.591
21J.ロレンソヤマハ+0.113
327ケーシー・ストーナーHonda+0.269
411B.スピーズヤマハ+0.587
558マルコ・シモンチェリHonda+0.760
646V.ロッシドゥカティ+0.776
74アンドレア・ドヴィツィオーゾHonda+0.851
85C.エドワーズヤマハ+1.085
969N.ヘイデンドゥカティ+1.130
107青山博一Honda+1.193
1135C.クラッチローヤマハ+1.206
1224トニ・エリアスHonda+1.654
138H.バルベラドゥカティ+1.682
1419A.バウティスタスズキ+1.683
1514R.デ・ピュニエドゥカティ+2.298
1665L.カピロッシドゥカティ+2.347
1717K.アブラハムドゥカティ+2.355
-21J.ホプキンススズキ-

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスSUTER2:02.493
265ステファン・ブラドルKALEX+0.211
315アレックス・デ・アンジェリスMOTOBI+0.232
412トーマス・ルティSUTER+0.355
529アンドレア・イアンノーネSUTER+0.450
640アレックス・エスパルガロPONS KALEX+0.968
73シモーネ・コルシFTR+1.004
875マティア・パシーニFTR+1.030
971クラウディオ・コルティSUTER+1.052
104ランディ・クルメンナッハKALEX+1.113
1116ジュール・クルーゼルSUTER+1.134
1277ドミニク・エージャーターSUTER+1.169
1354ケナン・ソフォーグルSUTER+1.209
1444ポル・エスパルガロFTR+1.222
1576マックス・ノイキルヒナーMZ-RE HONDA+1.256
1638ブラッドリー・スミスTECH 3+1.351
1772高橋裕紀MORIWAKI+1.356
1834エステベ・ラバトFTR+1.405
1953バレンタン・ドゥビーズFTR+1.512
2045スコット・レディングSUTER+1.532
2114ラタパーク・ウィライローFTR+1.589
2251ミケーレ・ピロMORIWAKI+1.660
2318ジョルディ・トレースSUTER+1.685
2463マイク・ディ・ミリオTECH 3+1.827
2539ロベルティーノ・ピエトリSUTER+1.858
2688リカル・カルダスMORIWAKI+1.995
2780アクセル・ポンスPONS KALEX+2.081
2831カルメロ・モラレスSUTER+2.093
2968ヨニー・ヘルナンデスFTR+2.130
3036ミカ・カリオSUTER+2.330
3125アレックス・バルドリーニSUTER+2.422
329ケニー・ノイズFTR+2.464
3319ザビエル・シメオンTECH 3+2.727
3413アンソニー・ウエストMZ-RE HONDA+3.220
3597スティーブン・オーデンダールSUTER+3.498
3664サンティアゴ・ヘルナンデスFTR+3.856
3795マシェル・アル・ナイミMORIWAKI+5.012
3824トンマーゾ・ロレンツェッティFTR+5.764
-60フリアン・シモンSUTER-

125cc

順位 No. ライダー マシン タイム/差
118N.テロールアプリリア2:08.118
25J.ザルコデルビ+0.385
311S.コルテセアプリリア+0.520
455H.ファウベルアプリリア+0.571
539L.サロンアプリリア+1.007
67E.バスケスデルビ+1.071
752D.ケントアプリリア+1.093
823A.モンカヨアプリリア+1.303
925M.ビニャーレスアプリリア+1.340
1015S.グロツキーアプリリア+1.472